QNAP TS-h665 スペック・日本価格予想!TS-464との違いも比較

QNAP TS-h665とTS-464の比較(スペック・日本価格予想)

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目次

TS-h665とは?日本未発売の新NASの概要

QNAPの新しいタワー型NAS「TS-h665」が、公式サイトに製品ページとして載っているのを見つけた。
ただ、2026年10月11日時点で確認した範囲では、日本での発売・価格は未発表となっている。
この記事では、公式ページで確認できたスペックを整理しつつ、日本価格と発売時期をあくまで「予想」として考えてみる。

先に要点をまとめると、こんな感じだ。

  • 買いか待ちか:日本の発売・価格は未発表なので、まずは待つしか無い。
    ただ、TS-464の後継機とほぼ断言していいと思うので、4ベイの買い替え候補としては有力だ
  • 価格予想:税込で13万円台〜15万円前後になると予想している
  • 弱点:メモリが最大16GBで、スロットが1つしかない。
    コンテナ用途だと特にきつい

ガジェットオタクとして一点注意しておきたいのは、TS-h665はタワー型で、名前が似ているラックマウント型の「TS-h665U」とは別の製品だということだ。
サーバーラックは男のロマンではあるが、間違って購入してしまうと大変なことになるだろう。
検索すると混ざりやすいので、注意して欲しい。

今回紹介するTS-h665の特徴としてざっくりと説明すると、CPUにIntel N150(4コア/4スレッド)、メモリにDDR5を採用した、小型ボディのタワー型NASだ。
3.5インチSATAのHDDベイが4つあり、そこにE1.S(M.2変換可)のSSDスロットが2つ付く構成になっている。

TS-h665のスペック一覧

QNAP公式のスペックページ(英国向け)で確認できた内容を、項目ごとに見ていく。
日本向けの仕様は変わる可能性があるので、そこは頭の片隅に置いておいてほしい。

CPU・メモリ

  • CPU:Intel N150(4コア/4スレッド、最大3.6GHz)
  • グラフィックス:Intel Graphics(ハードウェアトランスコード対応)
  • メモリ:DDR5 SODIMM 8GB搭載、最大16GB(スロットは1基)
  • フラッシュメモリ:8GB(デュアルブートによるOS保護)
  • 暗号化:AES-NI、AES-256
  • In-Band ECC対応(通常のECCメモリには非対応)

メモリスロットは1基のみで、最大16GBとなる(詳しくは後半のデメリットの節で触れる)。
標準の8GBでも普通のファイルサーバー用途なら足りそうだ。

オンライントランスコーディングに強いIntelのCPUが採用されている点が個人的には魅力的だ。
利用人数によるが、2名程度であれば余裕で耐えられると思われる。
また、事前にトランスコードしておくとHDD容量を余計に消費するのが嫌な人にも、魅力的と言えるだろう。

ストレージ構成

  • 3.5インチSATA 6Gb/sベイ:4基(2.5インチSATA SSDも対応、スペックページに「ホットスワップ対応」の表記あり)
  • E1.S PCIe Gen3 x1スロット:2基
  • M.2 2280 PCIe Gen3 x1:E1.Sトレイ用アダプタ経由で2基(アダプタは付属)
  • SSDキャッシュ対応
  • HDDは付属しない

数え方には注意したい。
HDD用のベイは4つで、それとは別にE1.S/M.2用のSSDスロットが2つある、という構成だ。
SSDスロットはHDDとは別枠なので、キャッシュ用や高速な作業用ボリュームに回しやすい。

メモリ

公式サイトにてメモリは以下のように説明されている。

  • システムメモリ : 8 GB SODIMM DDR5
  • 最大メモリサイズ : 16 GB (1 x 16GB)
  • メモリスロット : 1 x SODIMM DDR5

つまり、最大16GB・スロット1基という点には注意が必要だ(詳細はデメリットの節で)。
主にコンテナを使用してサーバーライクに使用したいユーザーにはきついと思うので、UGREEN NASの最大64GB対応モデルを購入したほうが良いと思う。

TS-h665は、一般的なECCメモリモジュールには非対応だけど、DDR5のIn-Band ECC(IBECC)に対応している。

  • 通常のECCメモリ:メモリモジュール側のECC機能を利用する。
  • In-Band ECC:対応CPU・メモリコントローラー側の機能で、通常の非ECCメモリでもエラー検出・訂正を行う。

そのため、ECCに対応していない通常のメモリでも、TS-h665でIBECCを利用するうえで問題にならないと思われる。

ネットワーク・拡張性

  • LAN:2.5GbE x2(5GbE/10GbEはPCIeカードで拡張)
  • PCIe:Gen3 x2スロット x1
  • USB 2.0:x2
  • USB 3.2 Gen2(10Gbps):Type-A x2、Type-C x1
  • 映像出力:HDMI x1(最大4096×2160@60Hz)

標準は2.5GbEが2口で、10GbEが欲しい場合はPCIeスロットに拡張カードを挿す形になる。
USB 3.2 Gen2が3口あるので、外付けSSDからのコピーも手軽にできそうだ。

10GbEにすることが魅力的だが、Wi-Fiでの運用がメインであるため、ひとまずは許容範囲だと思う。
むしろ、Wi-Fiルーター側で10GbEに対応しているものに乗り換えるのも面倒なところもあるが、やるならネットワーク全体を見直したいと思う。

OS・保証・サイズ

OSQuTS hero(標準)、QTSへ切り替え可
保証3年(5年まで延長可)
サイズ(高さ x 幅 x 奥行き)171 x 195 x 232mm
重量2.59kg(本体)
電源90W ACアダプタ
消費電力待機時21.1W/動作時34.6W

消費電力の数値は、公式ページ上ではHDDをフル搭載した状態で測ったものとされている。
実際の使い方で変わるので、あくまで目安と考えておくといい。

ZFSに対応しているQuTS heroを個人的には使用してみたい。
ただ、メモリ関連で悩ませることが想定される。
快適にQuTS heroを使用するならメモリ容量を32GBにしたいところで、かなり心配だ。

正直、メモリスロットを2つにして最大メモリも64GBにしてくれれば完璧なNASになっていたと思う。

日本での価格・発売時期を予想してみる

ここからは公式情報ではなく、筆者の予想になる。
QNAPの公式ページにはTS-h665の価格も発売日も載っていないし、日本向けの案内も、現時点では見当たらない。

手がかり:既存QNAP機の国内価格

参考になりそうなのは、同じタワー型で6ベイのTS-664だ。
価格.comでは、2026年10月11日時点でTS-664-8Gの最安値が139,800円(税込)、掲載は21店舗、価格の幅は139,800〜178,800円だった(価格は日々動くので、最新値は価格.comで確認してほしい)。
予想の根拠にするのは、この価格.comの139,800円(税込)という現在値だ。

TS-h665はCPUが新世代のN150、メモリがDDR5と、中身は新しい世代になっている。
一方でHDDベイは4基と、TS-664より少ない。
このあたりが価格にどう効いてくるかは、正直読みにくい。

ヨーロッパにてすでに販売がスタートしているので見てみるとだいたい13万円から18万円ほどで推移している。
ここに実質的な送料や税金が加わると思われるので、おおよそ14〜15万円ほどと考えていいと思う。

予想レンジと不確実性

繰り返しだが、筆者の予想は「税込で13万円台〜15万円前後」になると思う。
あくまで既存機や他の国での価格の相場から逆算したもので、根拠は薄いと思って欲しい。

この予想がブレる理由はいくつかある。

  • 為替(円安・円高)で日本価格が大きく動く
  • DDR5メモリやSSD関連の部材価格が変動している
  • 日本向けの構成(HDD付きモデルの有無など)が分からない

発売時期については、公式の発表がないので予想はしない。
2026年10月11日時点では公式未発表、としか言えないのが現状だ。
日本でいつ出るのかは、今の段階では分からない。

ただ、ヨーロッパでは、2〜4週間で発送と書いてあったり、11/10販売と書いてあったり、ばらつきがある。
日本でも11/10頃に販売されて欲しいと個人的に思っている。

TS-464・TS-664・TS-h465と何が違う?

TS-h665は名前の並びからTS-h465やTS-664と比べられがちだが、構成を見ると一番近いのはTS-464だと思う。
QNAPがキャッシュ用のSSDもベイとしているが、一般的なNASの考え方としてはRAIDが組めるメインストレージの数を指すと思っている。
なので、まずTS-464との違いから見ていく。

TS-464とのスペック比較

項目TS-h665TS-464
CPUIntel N150(4C/4T、最大3.6GHz)Intel Celeron N5095(4C/4T、最大2.9GHz)
グラフィックスIntel Graphics(ハードウェアトランスコード対応)Intel UHD Graphics(ハードウェアトランスコード対応)
メモリDDR5 SODIMM 8GB、最大16GB(1スロット)DDR4 SODIMM 4GB/8GBモデル、最大16GB(2スロット)
フラッシュメモリ8GB(デュアルブート)4GB(デュアルブート)
HDDベイ3.5インチSATA x4(ホットスワップ対応)3.5インチSATA x4(ホットスワップ対応)
SSDスロットE1.S PCIe Gen3 x1 x2(M.2 2280はアダプタ経由で2基)M.2 2280 PCIe Gen3 x1 x2
LAN2.5GbE x2(5GbE/10GbEはPCIeカードで拡張)2.5GbE x2(5GbE/10GbEはPCIeカードで拡張)
PCIeスロットGen3 x2 x1Gen3 x2 x1
USBUSB 3.2 Gen2 Type-A x2、Type-C x1、USB 2.0 x2USB 3.2 Gen2 Type-A x2、USB 2.0 x2
HDMI1基(最大4096×2160@60Hz)HDMI 2.1 x1(最大4096×2160@60Hz)
電源90W ACアダプタ90W ACアダプタ
消費電力(待機/動作)21.1W/34.6W約21.6W/約40.5W
サイズ(高さ x 幅 x 奥行き)171 x 195 x 232mm165 x 170 x 226.5mm
重量(本体)2.59kg2.26kg
冷却ファン120mm x1120mm x1
OSQTS/QuTS hero(標準はQuTS hero)QTS/QuTS hero
保証3年(延長で最大5年)3年(延長可否は未確認)

公式スペックページで見比べると、ターゲット層は一緒だということがわかる。
HDDベイ4基、2.5GbE x2、PCIe Gen3 x2スロット、120mmファン、90W電源、といったあたりは同じだ。
違うのは、CPUがN5095からN150になったこと、メモリがDDR4からDDR5になったこと、SSD枠がM.2からE1.S(M.2変換可)になったこと、USB Type-Cが加わったことだ。

気になる点としては、やっぱりメモリスロットがTS-464の2基から1基に減っていることだ。
これは明確なダウングレードと言えるだろう。

サイズと重さはTS-h665のほうが大きく、重いが誤差の範疇だと思う。
幅は170mmから195mmに、重量は2.26kgから2.59kgに増えているので、置き場所が狭い人は寸法を見ておいたほうがいい。

一方、動作時の消費電力は40.5Wから34.6Wに下がっている。
数値はどちらも公式が測った条件でのもので、実際の使い方では変わる。
UPSの観点では消費電力が下がる点は大きなメリットと言えるだろう。

TS-h665はTS-464の後継機?筆者の推測

ここは公式の情報ではなく、あくまで筆者の推測として読んでほしい。
構成がここまで近いので、個人的にはTS-h665は、TS-464の後継機だと思っている。
型番が違うのも、M.2の代わりにE1.SのSSD枠を持つ構成になったからかもしれないが、少なくともQNAPはストレージのマウント数で数え始めたと思っている。

ただ、事実として押さえておきたいことがある。

  • QNAPの公式ページを見る限り、TS-h665をTS-464の後継機とする記述は見当たらない
  • 製品ページでは「Tower Hybrid HDD/SSD」カテゴリに分類されているが、型番の「h」や「6」の意味についての公式な説明は見当たらない
  • NAS Comparesは、記事タイトルでTS-h465を「TS-464の本命リフレッシュ(the Actual TS-464 Refresh)」と報じている(これはTS-h465についての報道で、TS-h665に関するものではない)
  • TS-h665はHDD4ベイ+SSD枠2で、TS-464(HDD4ベイ+M.2 x2)と構成が近く、M.2の代わりにE1.Sを備える点が違う

つまり、「後継機」と言い切れる材料は今のところ公式側にないが、後継機とほぼ断言していいと思う。
TS-464、TS-664、TS-h465のどれに近い位置づけなのかも、公式には説明されていない。
日本での発売や価格と一緒に、QNAPがどう位置づけるのか発表されるのを待ちたい。

TS-664・TS-h465との違い

QNAPは2026年のComputexで、TS-h465とTS-h265も披露している。

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このうちTS-h465は、N150とDDR5を採用した4ベイ機として報じられていると思っていたが、実際には異なっていた可能性が高い。(筆者の勘違いの可能性も高い)
一度、事実確認も踏まえて当時の報道ベースのTS-h465とモデル名がほぼ一緒なTS-664と比較してみた。

項目TS-h665(公式発表の内容)TS-664TS-h465(報道ベース)
CPUIntel N150(4C/4T、最大3.6GHz)Celeron N5095(4C/4T、最大2.9GHz)Intel N150(報道)
メモリDDR5 8GB、最大16GB(1スロット)DDR4 8GB、最大16GB(2スロット)DDR5 SODIMM(容量は未確認)
HDDベイ3.5インチ x43.5インチ x63.5インチ x4(報道)
SSDスロットE1.S x2(M.2 2280はアダプタ経由)M.2 2280 x2未確認
LAN2.5GbE x22.5GbE x2未確認
PCIeスロットGen3 x2 x1Gen3 x2 x1未確認
USBUSB 3.2 Gen2 Type-A x2、Type-C x1、USB 2.0 x2USB 3.2 Gen2 Type-A x2、USB 2.0 x2未確認
サイズ(高さ x 幅 x 奥行き)171 x 195 x 232mm165 x 235 x 226.5mm未確認
重量2.59kg2.94kg未確認
OSQuTS hero/QTSQTS/QuTS hero未確認

TS-664と比べると、TS-h665はHDDベイが減るかわりに、CPUとメモリが新しくなり、USB Type-CとE1.Sが加わった。
これはTS-464と比べたときと同じ評価になる。

一方で、報道ベースのTS-h465は、CPU・メモリ・HDDベイ数が今回発表されたTS-h665と一致しており、同じ製品を指していた可能性が高い。
やはり、TS-h665はTS-464の後継機と言えるだろう。

TS-h665のデメリットは、メモリが最大16GB・スロット1つで頭打ちなところ

TS-h665の最大の懸念点と言えるのは、メモリだ。
あらためて、TS-h665の弱点は、最大メモリが16GBで、しかもスロットが1つしかないところだと思う。

16GBを挿したらそこで頭打ち、後から足せない

TS-h665のメモリは、標準でDDR5 SODIMM 8GBが載っていて、最大16GB(1 x 16GB)、スロットは1基だ。
つまり、16GBのメモリを挿した時点で、それ以上は増やせない。
2枚挿しで足していく、ということもできない。

TS-464はSODIMMスロットが2基で、最大16GBだった。
最大容量は同じ16GBだが、スロット数は2基から1基に減っているので、増設の自由度という意味では後退している。
8GBを標準で載せたうえで、足りなくなったら1枚追加、という使い方はできない。
増設するなら、8GBを16GBに入れ替える形になる。

恐らく、部品的なコストカットとDDR5のメモリ価格高騰など複数の要因でこのような設計になったと推測している。
ただ、1スロットでもいいから最大メモリは32GBにして欲しかったと正直思っている。

QuTS heroだと、メモリ使用率が気になる

TS-h665は、標準OSがZFSベースのQuTS heroだ。
QNAPのFAQでは、QuTS heroには最低8GBのメモリが必要で、インライン重複排除を使うなら16GB以上(最高の性能には32GB以上を推奨)とされている。
つまり、重複排除を使う場合は、最大の16GBでようやく最低ラインに届く計算になる。

さらに、QuTS heroのSSDキャッシュは、要件上512GBクラスまで使うだけで16GBが必要になる(SSDの節を参照)。
メモリはOSやキャッシュ、重複排除などで分け合うことになるので、使い方によっては、メモリ使用率がすぐ上限に近づくのではないか、というのが筆者の見方だ。

ただ、インライン重複排除を使用しなければ、ある程度の数のコンテナも動くので、NASの乗り換えとして第1候補であることは変わりない。

コンテナを使いたい人には、増設できない点が特にきつい

DockerなどのコンテナをContainer Stationで動かしたい人には、特に気になる弱点だと思う。
コンテナは、動かす数が増えるほどメモリを使う。
QNAPのKata Containers向けFAQでは、システムとサービス用に確保しておくメモリの目安が、QTSで1.5GB、QuTS heroで全メモリの50%とされている。
この目安をそのまま当てはめると、16GBなら8GBが確保分で、コンテナに回せるのは残りの8GBになる。
ただしこれはKata Containers向けの目安で、通常のコンテナにそのまま当てはまるかは分からない。

それでも、コンテナを増やしたくなったときにメモリを増やせない、というのは大きなデメリットだ。
16GBにしたあとでコンテナが増えて足りなくなっても、メモリの増設では対処できない。

回避策としては、QuTS hero側の使用メモリを制限することと、コンテナ側にもメモリ制限をかけることで対応するしかない。
最悪、少ないストレージでUGREEN NASをコンテナサーバーとして稼働させるのもありだと思っている。
さらに最悪な状態としては、やっぱりラックタイプのサーバーが欲しくなるが、お金が無限にかかるので、この世界には入らないように気をつける。

正直、64GBまで載せられるようにしてほしかった

これは改めて筆者の強い希望になる。
できれば、TS-h665は最大64GBまで載せられるようにしてほしかった。
UGREENのDXP4800 Plusは、公式ページで最大64GBまで拡張できるとされているので、同じ4ベイ帯でも差がある。

ただ、TS-h665が搭載するIntel N150は、Intelの公式仕様(ARK)では、最大メモリサイズが16GB(メモリタイプにより異なる)で、メモリチャネルは1つとされている。

なので、16GBという上限は、CPUの選定に由来している可能性がある。
QNAPがそう決めた理由は公表されていないので、ここは推測だがスペック上の数値で説明がつく。
64GBにするなら、CPUから選び直す必要があったのかもしれない。

そう考えるとQNAPの判断はかなり妥当で、16GBまでならスロットも1つにしてコスト削減するのは合理的だと思う。
メモリやSSD、HDDの高騰で苦しんでいるユーザーに少しでもコストを抑えたNASを提供するための企業努力だと評価している。

メモリが足りなくなったら?向いている人・向かない人

まとめると、普通のファイル共有や写真・動画のバックアップが中心なら、16GBでも足りそうだと思う。
一方、コンテナをたくさん動かしたい人や、重複排除を使いたい人、メモリを多く使う用途が中心の人には、16GBで頭打ちになるTS-h665は、少し厳しいかもしれない。

QNAPには、データベースアプリやサードパーティの写真アプリなどもあるため、コンテナを立てる必要がなく、工夫をすればメモリを抑えられそうだ。

逆にコンテナを扱える人にとっては、TS-h665は向いていない。
次の節で、UGREENのように最大64GBまで拡張できるとされている機種を、他社の選択肢として見てみる。

メモリ上限を重視するなら、コンテナ用途ではUGREENも候補になる

メモリ16GBで頭打ちになるのが気になる人には、他社の選択肢もある。
個人的に気になるのが、Dockerなどのコンテナを動かしたい人にとってのUGREENだ。

メモリの上限はTS-h665の16GBより大きい

TS-h665のメモリが最大16GB・1スロットなのは、先に書いたとおりだ。
コンテナをいくつも立てるような使い方だと、メモリはあるだけ助かる場面が多いと思う。

2026年10月11日時点でUGREENの公式ページで確認できた機種を挙げると、次のようになる。
機種によって上限が違うので、UGREENなら全部同じ、とは言えない。

機種CPU標準メモリ公式ページ上の最大メモリ(2026年10月11日時点)
DXP4800 Plus(4ベイ)Intel Pentium Gold 8505DDR5 8GB最大64GB
DXP6800 Pro(6ベイ+M.2 x2)Intel Core i5-1235UDDR5 8GB最大64GB
DXP2800(2ベイ)Intel N100DDR5 8GB最大16GB
(参考)QNAP TS-h665(4ベイ+SSD枠2)Intel N150DDR5 8GB最大16GB(1スロット)

TS-h665と同じ4ベイ帯のDXP4800 Plusは、2026年10月11日時点の公式ページで最大64GBまで拡張できるとされている。
小売サイトの一部には最大32GBと記載しているものもあるが、公式ページでは64GBだった。
数字だけ見れば、TS-h665の16GBとはかなり差がある。
なお、メモリを増設する場合は、対応する規格や容量を購入前に公式で確認しておきたい。

ちなみに、UGREENのNASで使うOSはUGREEN独自のUGOSだ。
2026年10月11日時点で、UGREENの公式FAQでは、DXP2800・DXP4800 Plus・DXP6800 Proなど現行のDXPシリーズはDockerに対応していると案内されている。
ただしDockerの対応は機種によって異なり、DH2300は公式にはDockerに対応していない。
買う前に、狙っている機種が対応しているかを確認してほしい。

ただ、メモリが多ければそのまま動作が速くなる、と言えるわけではない。
速さはCPUや使うアプリ、コンテナの中身によっても変わるので、ここでは効果までは書かない。
あくまで、メモリの上限に余裕があるほうが選択肢が広がる、という話だ。

UGREENのソフトは、筆者にはまだ発展途上に見えた

ここからは筆者の印象なので、そのつもりで読んでほしい。
2026年10月11日時点で、公式ページとヘルプで確認できた範囲では、UGREENのソフトウェアはQNAPと比べるとまだ発展途上という印象を受けた。
QNAPは製品の歴史が長く、アプリや情報も多い印象がある。
ただ、どちらも実際に使い込んだわけではないので、あくまで外から見た印象だ。

なので、最初から用意されたアプリで手軽に使いたい人は、QNAPのほうが安心しやすいと思う。
QNAPのサポート期間は、TS-h665の分は公式ページに記載が見当たらない。
一方で、自分でコンテナを立ててサーバーとして使うつもりなら、UGREENは十分に選択肢になると思う。
ハードウェアの余裕が効いてくる使い方だからだ。

もちろん、これは筆者の見方で、実際に使い込んだ結果ではない。
UGREEN側の最新のソフトウェアの状況は、購入前に公式サイトで見ておいたほうがいい。

まとめると、ハードウェアのUGREENとソフトウェアのQNAPと評価している。
細かい作業をしたくてDockerのメンテナンスをしてもいいならUGREENでいいと思う。
サーバーは意外とメンテナンスに時間もかかってしまうため、楽をしたいからQNAPを今回は選択したい。

ただ、メンテナンスが楽になるようなコンテナを立ち上げれば楽になるかもしれないが、今流行りたくないという単純な考えでいる。
つまり、時間をお金で今回は買いたい。

TS-h665のSSDは何を選ぶ?

TS-h665のSSDスロットはE1.S PCIe Gen3 x1で、M.2 SSDはアダプタ経由で載せる形になる。
そのため、速いSSDを挿してもスロット側で頭打ちになり、速度差は出にくいと思う。

QuTS heroのSSDキャッシュは、メモリ16GBのTS-h665だとQNAPの要件上、512GBクラスまでが目安になる。
なので、キャッシュ用途で候補になるのは、WD Red SN700クラスの小容量モデルだと思う。
ただし、E1.S/M.2スロットをキャッシュに使えると明記した公式の文言は、見当たらなかった。

SanDisk NAS 800との比較など、詳しくはSanDisk NAS 800とWD Red SN700の比較にまとめた。

写真・動画のバックアップ用途で使えるか

カメラで撮った写真や動画をため込む用途で、TS-h665がどうか考えてみる。
あくまでスペックから見た印象で、実機を使ったわけではない。

まず容量で考えてみる。
HDDが4基入るので、例えば大容量のHDDを積めばRAIDを組んでもそれなりの容量が確保できる。
写真のRAWデータや4K動画を撮る人でも、数年分は余裕を持って置いておけそうだ。

次に速度だが、これはNAS本体に限って分析してみる。
LANは標準2.5GbEなので、理論値で約312MB/s、実効ではもう少し下がる見込みだ。
HDD中心なら十分だが、SSDの速度をフルに使いたいなら、10GbEカードの追加が前提になる。
その場合、PCIeスロットがGen3 x2という点は意識しておきたい。

動画の再生やトランスコードについては、Intel Graphicsによるハードウェアトランスコードに対応している。
このあたりの考え方は、QNAPとUGREENで4K60Pトランスコードを比べた記事で触れているので、動画をNASで再生したい人は参考にしてほしい。

個人的には、日常の写真バックアップと動画の保管なら、スペックの面で不満は出にくいと思う。
気になるのは価格で、そこ次第で選択肢に入るかどうかが決まりそうだ。

TS-h665は日本でいつ買える?今すぐチェックすべき3つのポイント

冒頭で書いたとおり、日本での発売・価格は未発表なので、「いつ買えるか」には答えが出せない。
たぶん、11月頭頃に動きがあると予想している。
ただ、買う気がある人が今のうちに見ておきたいポイントを3つにまとめた。

1. 日本向けの公式発表と価格

QNAPの日本語サイトや正規代理店の案内に、TS-h665が載るかどうかが最初の確認ポイントだ。
QNAP JAPANのX(旧Twitter)アカウントもあるので、ウォッチすると良いかもしれない。
価格は13〜15万円で見ておくと良いが、SSDやメモリでセール品を見つけたら先に購入しておくことをオススメする。

2. HDDベイ4基とメモリ16GBで足りるかどうか

6ベイのTS-664と比べると、HDDを置ける数が減る。
今のデータ量と、数年後に増える分を見積もって、4基で足りるかを先に考えておくといい。
メモリの上限(デメリットの節を参照)も、コンテナやキャッシュを使う予定があるなら見ておきたい。

どうしても足りなさそうなら、やっぱりUGREEN NASも追加検討したいところ。
動画や写真の保管はQNAPでコンテナはUGREENの運用が理想的だろう。

3. 既存モデルや他社との価格差、用途の相性

TS-664やTS-h465など、似た立ち位置のモデルとの価格差も要チェックだ。
新型が高いなら、既存モデルを選ぶほうが現実的なケースもあるはずだ。
また、コンテナ用途が中心でメモリ上限を重視するなら、UGREENも比較対象に入れたくなる。

価格が出た段階で、改めて比較してみようと思う。
SSDも一緒に選ぶなら、SanDisk NAS 800とWD Red SN700の比較も参考にしてほしい。

引用元:QNAP TS-h665 製品ページ、QNAP TS-h665 スペック、QNAP TS-464 スペック、QNAP TS-664 スペック、UGREEN NASync DXP4800 Plus、UGREEN NASync DXP6800 Pro、UGREEN NASync DXP2800、UGREEN ソフトウェア・UGOS FAQ、QNAP ドキュメント(QuTS hero SSDキャッシュ要件)、Intel Processor N150 仕様(ARK)、QNAP FAQ(QuTS heroの対応モデルとメモリ要件)、QNAP FAQ(Kata Containersとメモリ)、価格.com TS-664-8G、NAS Compares(TS-h265・TS-h465 Computex 2026)

QNAP TS-h665とTS-464の比較(スペック・日本価格予想)

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