Z5IICとZ5IIの違いは?結論はZ5IIと、α7C IIも同じくらいおすすめ
ニコンから「Nikon Z5IIC」が発表された。
9月28日に国内向けに案内されていて、発売日は2026年10月23日、予約受付は10月2日10:00からだ。
個人的にZ5IICは、「Nikonでこれからカメラを始める初心者向け」だと思っている。
ただ、後で触れるが、キャッシュバックや性能を考えると、安くて高性能なZ5IIがおすすめだ。
メーカーを問わないのであれば、同じくらい、ソニーのα7C IIもおすすめしたい。
ニコンダイレクトの価格はZ5IICのボディが238,700円(税込)、Z5IIが258,500円(税込)で、差は約19,800円。Z5II側は2万円キャッシュバックの対象で、条件次第で価格差がほぼ消える。
さらにα7C IIは、価格.comの新品の最安表示でもZ5IICより安く、中古ならもっと選びやすい。
サードパーティレンズでは、EマウントであるSONYの方が多いし、中古市場も豊富。
標準ズームレンズも9万円以下で購入できる。
ただ、Nikonの自然な色味はSONYにはないので、これを魅力としている人に向けて今回はまとめてみたいと思う。
Z5IICの発売日と価格をおさらい
Z5IICの発売日は2026年10月23日で、ニコンダイレクトでの価格はボディ単体が238,700円(税込)。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 のレンズキットは279,400円(税込)になっている。
Z5IIは2025年4月25日発売のモデルで、ニコンダイレクトの通常価格はボディ258,500円(税込)。
価格だけ見ると、新しいZ5IICのほうが約19,800円安い。
ただしZ5IIにはニコンダイレクトで「カメラ10%OFF」のセール価格235,000円(税込)も表示されている。購入前に最新の価格を確認してほしい。
現時点では、Z5IIがキャッシュバックでわずかに安くなっている。
ファインダーや解像度の高いモニターが欲しい人は、迷わずZ5IICよりもZ5IIを選んだほうが今はいいだろう。
Z5IIC・Z5II・α7C IIのスペック比較表
まずは公式サイトのスペックを並べてみた。
Z5IICとZ5IIは似ているところが多いぶん、違いはかなりはっきり出ている。
今回はソニーのα7C IIも横に並べている。
| 項目 | Nikon Z5IIC | Nikon Z5II | ソニー α7C II |
|---|---|---|---|
| 有効画素数 | 約2450万画素(フルサイズ) | 約2450万画素(フルサイズ) | 約3300万画素(35mmフルサイズ) |
| 画像処理エンジン | EXPEED 7 | EXPEED 7 | ― |
| ISO感度 | ISO100〜64000 | ISO100〜64000 | ISO100〜51200 |
| ファインダー | なし(フラットトップ) | EVF(約369万ドット) | EVF(約236万ドット) |
| 背面モニター | 3.2型バリアングル・タッチ(約104万ドット) | 3.2型バリアングル・タッチ(約210万ドット) | 約104万ドット |
| 手ブレ補正 | 5軸ボディ内(最大7.5段とする報道あり) | 5軸ボディ内 | 5軸ボディ内(約7.0段・CIPA) |
| 連写 | 7.4〜14コマ/秒※ | 7.4〜14コマ/秒※ | 連写Hi+で最高約10コマ/秒 |
| 被写体検出AF | 10種類(魚を追加) | 9種類 | 7種類 |
| AFジョイスティック | 非搭載(デジカメinfoの情報) | あり | 非搭載 |
| 動画 | 4K UHD 60p/FHD 120p/12bit RAW | 4K 60p/FHD 120p/12bit RAW | 4K 59.94p(4:2:0 10bit) |
| 撮影可能コマ数(CIPA) | 約390コマ(パワーセーブON)/約350コマ(OFF) | 約390コマ(モニター使用時)/約380コマ(EVF使用時) | 約530コマ(EVF使用時)/約560コマ(モニター使用時) |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 134.0×80.5×72.0mm | 134×100.5×72mm | 124.0×71.1×63.4mm |
| 質量(電池・カード含む) | 約620g(本体のみ約538g) | 約700g(本体のみ約620g) | 約514g(本体のみ約429g) |
| 端子 | USB Type-C/マイク・ヘッドホン端子/HDMI Type D | USB Type-C/マイク・ヘッドホン端子/HDMI Type D | USB Type-C/マイク・ヘッドホン端子/HDMIマイクロ端子 |
| 価格(税込) | ニコンダイレクト ボディ238,700円 | ニコンダイレクト ボディ258,500円(通常価格)/235,000円(カメラ10%OFF・セール価格) | 価格.com 新品213,790円/中古185,500円〜(2026年10月2日時点) |
| 発売日 | 2026年10月23日 | 2025年4月25日 | 2023年秋 |
※連写は拡張設定やサイレントモードなどの条件によって速度が変わる。Z5IICとZ5IIは製品ページの表記が同じで、連写性能は同等と見ているが、詳しくは公式サイトや他のレビューを見てほしい。
※価格.comの価格は2026年10月2日時点の表示で、日々変わる。
こうして並べると、α7C IIは軽さ(約514g)もバッテリー持ちの表記(約530コマ)もZ5IICより上だ。
ただしCIPAの数字は機種ごとに測定条件の細部が違うので、あくまで目安として見てほしい。
手ブレ補正の段数は、Z5IICの報道値(7.5段)とα7C IIの約7.0段で大きな差はなさそうだ。
スペックで比較すると、小型軽量を重視するならα7C II、本格的にミラーレス一眼を始めたいならZ5IIが良いように思う。
キャッシュバックキャンペーンなどがないときに、少しでもコストを抑えたいならZ5IICを選ぶと良いだろう。
または、Nikonのカメラを使いたいが、ファインダーはいらないという人もZ5IICを選ぶとよいだろう。
スマホネイティブな人は、ファインダーを使用しない人も増えてきているため、若い世代としては珍しくはないと思う。
違いは「EVFなし」「モニター」「カードスロット」の3点がでかい
EVFがない(これが一番ネック)
Z5IICはファインダーがないフラットトップのデザインになっている。
そのぶん本体は小さく、軽くなった。Z5IIより高さが約20mmほどスリムで、電池とカード込みの質量は約620gと80gほど軽い。
ただ、日差しの強い屋外だと背面モニターは見づらいことがあるし、望遠で構えるときにファインダーがないのは地味にしんどいと思う。
背面モニターの解像度は半分
サイズはどちらも3.2型のバリアングルだけど、ドット数はZ5IICが約104万、Z5IIが約210万。
数字で見るとほぼ半分なので、ピント確認をモニターでやる人は差を感じるかもしれない。
ファインダーなしは許されるかもしれないが、解像度が半分で差額が2万円は大きな差となっている。
口コミでは、このスペックのせいで誰に売りたい製品なのかがわからないと評価している人もいる。
たしかに、中途半端になるからもう少しコストとして下げたほうが良い気もするし、そんなに原材料費が変わらないなら、解像度はZ5IIといっしょにできなかったか?とは思ってしまう。
ただ、そうなるとZ5IIとZ5IICが登場する意図が無くなるから難しいのだろう。
この辺はコストとユーザー層の区別をしているSONYの商売は上手だと思う。
SDカードスロットが1つになった
Z5IIはSDダブルスロットだが、Z5IICは1つだけだ。
仕事や旅行でバックアップを取りながら撮りたい人には、正直ちょっと厳しい。
ただ、プライベートかつ日常的に使っているα7C IIで考えると、全く問題がない。
仕事で使用しないのであれば、そこまで神経質にならなくても良いと伝えておきたい。
また、Z5IIシリーズは初心者向けかつ入門機であるため、最近値上がりしている記録媒体のコストを出せない可能性もある。
入門の障壁としてデュアルスロットの利用は後回しでいいから、シングルスロットはそこまで気にしなくて良い。
入門機からステップアップしたときにデュアルスロットを検討すると良いだろう。
ほぼ同じ部分も多い
センサー、EXPEED 7、ISO感度、連写の表記、4K60p、12bit RAWなど、基本の撮影性能は近い。
Z5IICは被写体検出に魚が加わっていたり、15種のシーンモードを用意していたりと、初心者向けの味付けもある。
Z5IIは2万円キャッシュバック対象。価格差はほぼゼロかZ5IIが逆転
ここが今回いちばん言いたいところで、機能が少ないZ5IICのほうが、価格では逆転して高くなることがある。その事情を解説したい。
ニコンは「Nikon Creators 応援 オータムキャンペーン2026」を実施していて、Z5IIのボディと各レンズキット(24-50/24-105/24-200)が20,000円キャッシュバックの対象になっている。
- 対象購入期間:2026年8月28日〜10月13日
- 応募期限:2026年11月13日(当日消印有効)、郵送での応募
- ニコンイメージング会員の登録など、応募条件がある
- 他の割引との併用不可
- 同一製品は1人2台まで
通常価格258,500円(税込)から20,000円引きなら238,500円で、Z5IICのボディ238,700円(税込)とは約200円しか違わない計算になる。
また、ダイレクトのセール価格235,000円(税込)ならZ5IICより安い。
注意点が1つあって、このキャッシュバックの購入期間は10月13日まで。
Z5IICの発売日(10月23日)より前に終わってしまうので、「発売されてから見比べて決める」はできない。
Z5IIで行くなら、期間内に買う必要がある。
ちなみにソニーのα7C IIのキャッシュバックは、販売店やメディアの情報では10月19日まで。ニコンより6日長い。
Z5IICはどんな人向け?初心者向けと断言する理由、なおさらZ5IIでいい
まず事実と報道の見方を分けておく。
事実として、Z5IICには15種のシーンモードがあり、被写体検出に魚が加わり、電池とカード込みで約620gと軽い。
報道では、Z5IICは「スマホから初めて本格カメラに移行する層」や「背面モニター中心の撮影スタイル」を意識したモデルと見られている。
ただ、これは公式が明言している話ではなく、スペックや価格を踏まえた共通認識としての評価となる。
ここからは完全に個人的な考えとして書く。
自分は、Z5IICは「これからカメラを始める初心者向け」のカメラだと思っている。
SONYもそうだが、動画と写真を両立してファインダーレスでシングルスロットはもれなく初心者向け入門機だと思って良い。
ファインダーレスによる小型化と、20万円前半に抑えた本カメラの狙いはそこだと思っている。
でも、初心者向けだと考えるなら、なおさらZ5IIでいいと思う。
理由は3つ。
- Z5IIにはEVFがあること。日差しの強い屋外でも構図を決めやすい
- 背面モニターが高精細(約210万ドット)なこと
- キャッシュバックやセールを使えばZ5IICとほぼ同じ、場合によってはそれより安く買えること
最初の1台だからこそ、あとから「ファインダーがあればよかった」となりにくいほうを選びたい。
価格も逆転しているのであれば、Z5IICを選ぶ理由はほぼないだろう。
Z5IICが向いているのは、とにかく軽さを優先したい人、背面モニターだけで撮るスタイルが決まっている人あたり。
EVFやダブルスロットが欲しい人は、迷わずZ5IIでいいと思う。
もう1台の候補。α7C IIは新品でも安く、中古ならさらに選びやすい
Z5IIと同じくらいおすすめしたいのが、ソニーのα7C IIだ。
価格.comでは、新品の最安表示が213,790円(税込)、中古が185,500円〜(どちらも2026年10月2日時点)。
新品でもZ5IICのボディ238,700円(税込)より約2.5万円安く、Z5IIの通常価格258,500円(税込)との差は約4.5万円ある。
しかもソニーは「αオータムキャッシュバックキャンペーン2026」で、α7C IIの単品購入に20,000円のキャッシュバックを用意している。
このキャッシュバックを使うと、新品は213,790円から20,000円引きで約19.4万円(193,790円)になる計算で、Z5IICのボディとの差は約4.5万円まで広がる。
中古の185,500円〜と、キャッシュバック後の新品(約19.4万円)との差は約8千円。「ほぼ変わらないなら新品にしよう」と選びやすくなる。
スペック面では、前の表で見たとおり、軽さ(約514g)とバッテリーの表記(約530コマ)はZ5IICより上で、ファインダーもある。
α7C IIについてはこちらの記事でも取り上げているので、気になる人は読んでみてほしい。

弱点もちゃんと書いておく。
連写は最高約10コマ/秒で、ニコンの約14コマ/秒より控えめだ。
そして、ニコンのZ5IICやZ5IIからソニーに行くということは、マウントもレンズも別の世界に入ること。
すでにZマウントのレンズを持っている人は、素直にZ5IIでいいと思う。
Eマウントはレンズの選択肢が多い?タムロンでコストを抑える
α7C IIを選ぶなら、レンズも気になるところ。
Eマウントは、タムロンやシグマなどのサードパーティが出しているレンズが多く、純正だけで揃えるよりコストを抑えやすいのが魅力だと思っている。
Zマウントにも、タムロンの公式サイトを見るとフルサイズ対応10本(APS-C専用を含めると12本)のレンズがある。サードパーティがないわけではない。
ただ、選択肢の数、中古で探したときの玉数、価格の3点で比べると、Eマウントのほうが選びやすいと個人的には感じる。
実際に自分もα7C IIでタムロンのレンズからスタートしており、レビュー記事をいくつか書いている。



コストの例として、同じ70-300mmでも、タムロン公式の価格はEマウント用が77,000円(税込)、Zマウント用が93,500円(税込)で、16,500円の差がある。
こういう差が積み重なると、レンズ沼に入ったときの財布へのダメージがだいぶ違ってくる。
もちろん純正レンズと性能が同じとは言わないが、入門としては手にとって体感する敷居が低いことが重要だと思っている。
ただし正直に言うと、標準ズームのA063は149,600円(税込)で、明るいレンズとしては安いが、カメラとして始めやすい価格とは言えない。
また、動画性能の面では、手ブレ補正がサードパーティレンズだと弱いと感じることもある。
例としては、歩き撮りだとサードパーティレンズだとステップノイズと呼ばれるブレが抑えられない事象を確認している。
写真と動画を両立したいからこそ、サードパーティレンズを許容できない状況になることもある。
実際自分も、動画を撮るときにステップノイズが耐えられなくて、SONYの純正レンズを購入し直している。
とにもかくにも、現在大切にしたいポイントと将来的なイメージを膨らませて、現時点でどうあるべきかを検討してみてほしい。
Z5IICは初心者向けのカメラなのか?Z5II・α7C IIと比べた結論
個人的な結論はシンプルで、Z5IICは「これからカメラを始める初心者向け」だと思うし、だからこそZ5IIをおすすめする。
価格差は約19,800円で、キャッシュバックやセール価格を使えばほぼゼロ、場合によってはZ5IIのほうが安くなる。
EVF・高精細モニター・ダブルスロットが付いているぶん、満足度が高いのはZ5IIだ。
Zマウントですでに揃えている人も、Z5IIで間違いない。
ただしキャッシュバックの購入期間は10月13日までなので、そこだけ気をつけてほしい。
そしてもう1台、ソニーのα7C IIも同じくらいおすすめしたい。
新品でも価格.comの表示ではZ5IICより安く、キャッシュバックを使えばさらに差が広がる。中古ならもっと選びやすい。
Eマウントはレンズの選択肢が多く、タムロンなどのサードパーティで揃えられるのも大きい。
どちらも価格やキャンペーンは変わるので、購入前に最新の情報を確認してほしい。
それにしても、いちばん引っかかるのは「ニコンはZ5IICのターゲットをどうしたいのか?」という点だ。
初心者向けのカメラのはずなのに、価格はZ5IIとほとんど変わらず、機能はZ5IIのほうが多い。
初心者向けと言い切れるつくりなのに、この価格設定になっている。ここがどうにも謎で、いちばんモヤモヤしている。
引用元:ニコン Z5IIC 製品ページ、ニコン Z5IIC 主な仕様、ニコン Z5II 製品ページ、ニコン Z5II 主な仕様、ニコンダイレクト Z5II ボディ、Nikon Creators 応援 オータムキャンペーン2026、ソニー α7C II 主な仕様、価格.com α7C II、デジカメWatch ソニー αオータムキャッシュバックキャンペーン2026、タムロン 28-75mm F2.8 Di III VXD G2(A063)、タムロン 70-300mm(A047)、タムロン 17-28mm(A046)、タムロン Nikon Zマウント用レンズ、デジカメinfo、note(starviewstudio)、モーターカメラ


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