QNAP TS-h465 発表概要|Computex 2026で明かされたこと
NASメーカーであるQNAPが、Computex 2026にて新型のNASを発表している。
中でも家庭用モデルとして注目されているのがTS-h465だ。
残念ながら現時点では正確なスペックまでは発表されていないが、わかっている範囲で記事を書いていきたい。
今後のミドルクラスモデルの比較モデルになることが予想できる。
QNAPは、AIにも力を入れることを表明しているが、現実的にどこまで使用できるかを含めて検討したい。
後半には、他メーカーのNASと比較したときに気になる点を比較していく。
QNAP TS-h465 スペックと性能|Intel N150・QuTS hero対応の詳細
まず、2ベイモデルはTS-h265で4ベイモデルがTS-h465となる。
どちらも旧世代のTS-264とTS-464からのアップデートモデルとなる。
モデル番号にhが付いているため、QTSとQuTS heroの2つをサポートしている。
そのため、QuTS heroの最低要件を満たすために搭載されているメモリ容量は8GB~になることが想定されている。
懸念点としては、8GBと16GB、32GBモデルがあった場合の価格となるが、正式発表は現時点ではない。
CPUプロセッサには、Intelの N150が採用されていると報じられている。
これにより統合型のIntelグラフィックスが搭載されている。
期待される恩恵は、動画ストリーミング時のハードウェアエンコードが速くなることだ。
個人的には、α7VとFinal Cut Proで撮影した4K60p HDRのような重い動画ファイルにどこまで対応してくれるかが気になるところだ。
また、N150は消費電力効率も高いため、NASの運用コストが低い点も魅力となる。
メモリに関しては、拡張可能なDDR5 SODIMMメモリが搭載されているようだ。
ストレージは、引き続きSATAドライブベイをサポートしている。
PCIe SSDスロットもサポートされており、M.2を2本指すことができる。
これにより、QNAPが現在オススメしているHDDとSSDのハイブリッド構成を構築することができ、高速化を実現できる。
ネットワークに関しては、デュアル2.5GbEネットを標準搭載している。
背面には、PCIe拡張スロットもあるため、ユーザーが10GbEへの拡張が可能であることが予想されている。
正直ネットワークは少し残念なところがあり、標準で10GbEを搭載してくれたら嬉しかった。
その他としては、USB-CポートやHDMI出力などが標準で搭載されている。
QuTS heroをサポートすることで何が変わる?メリット・デメリット
QuTS heroをサポートすることで、どのような恩恵が受けられるかを整理してみる。
まずメリットと言えるのは、HDDとSSD構成で最適化されている点が挙げられる。
HDDとSSDのデータ管理を得意としているため、よくアクセスするデータをSSDへ移動してくれるため、快適なデータ操作ができる。
これにより、ファイル共有や写真や動画のインデックスなどの読み取りがスムーズとなり、ユーザー体験が大幅に向上する。
その他、スナップショットやストレージプール管理機能もあるため、まさに次世代のNASと言えるシステムだ。
一方で、メモリで要求される最低容量は8GBとなる。
そのため、一般的な写真や動画の閲覧程度であれば、16GBは欲しいところ。
サーバーとしてエンジニアリング的な使い方をするのであれば、もう少し欲しくなる。
具体的には、Dockerなどを動かすのであれば、32GBほどの容量が欲しいと思うはずだ。
NASで8GB~32GBのメモリが欲しいとなると、もはや一昔前の汎用サーバーと言ってもいいレベルだ。
価格についても、HDDやSSDと同様にメモリも値上がりしている。
恐らく、32GBのメモリ価格はTS-h465と同等になってしまうことが懸念される。
つまり、NASよりもRAM関係が大きなコスト負担となる点が最大の懸念点になるだろう。
TS-464とTS-h465のスペック比較【2026年最新】
旧モデルであるTS-464と新モデルであるTS-h465のスペック比較表を作成してみた。
| 項目 | TS-464 | TS-h465 |
|---|---|---|
| CPU | Intel Celeron N5095 4C/4T 最大2.9GHz | Intel Processor N150 4C/4T 最大3.6GHz |
| GPU | Intel UHD Graphics | Intel UHD Graphics |
| ハードウェアトランスコード | ○ | ○(Intel Quick Sync世代) |
| メモリ | DDR4 4GB/8GBモデル | DDR5(容量未発表) |
| 最大メモリ | 16GB公式 | 未発表 |
| 3.5インチベイ | 4 | 4 |
| M.2 NVMe | 2基 | 2基 |
| LAN | 2.5GbE ×2 | 2.5GbE ×2 |
| PCIeスロット | Gen3 x2 ×1 | あり |
| HDMI | HDMI 2.0(4K60Hz対応) | HDMI搭載 |
| OS | QTS / QuTS hero選択可 | QTS / QuTS hero選択可? |
| 発売 | 2022 | 2026年第3四半期に発売開始予定 |
スペックだけを見ると、順当なアップグレードとなる。
大きなポイントは、一部のユーザーから不満があったIntel Celeronチップから Intel N150への変更だろう。
正直なところ、QNAPが進めたいAI関連の機能を活用するためには、ハードウェアスペックが足りない気がする。
CPUもGPUもメモリも十分にAIに特化しているとは考えづらい。
たとえば、DockerにてGemma 4を起動して、ローカルPCからLM Studio経由でエージェントを呼び出すような運用はできない。
あくまでもソフトウェア的にAIに特化はさせるが、AI処理はゆっくりとバックグラウンドで流していく感じになるだろう。
UGREEN DXP4800 Plusと比べてどう違う?ライバル機との比較
QNAPの最大のライバルとなるのがUGREENのNASだ。
特にDXP 4800とはスペックも似ており、完全なライバル関係にある。
現時点でスペックを比較すると以下のようになる。
| 項目 | TS-h465 | DXP4800 Plus |
|---|---|---|
| CPU | Intel N150 | Intel Pentium Gold 8505 |
| CPU構成 | 4C/4T | 5C/6T(Pコア1 + Eコア4) |
| 最大クロック | 3.6GHz | 4.4GHz |
| CPU性能 | ○ | ◎ |
| GPU | Intel UHD | Intel UHD |
| Quick Sync | ○ | ○ |
| 4Kトランスコード | ○ | ◎ |
| メモリ | DDR5 | DDR5 |
| 標準メモリ | 未発表 | 8GB |
| 最大メモリ | 未発表 | 64GB |
| HDDベイ | 4 | 4 |
| M.2 NVMe | 2基 | 2基 |
| PCIe拡張 | あり(展示確認) | なし |
| LAN | 2.5GbE ×2 | 10GbE + 2.5GbE |
| HDMI | あり | あり |
| OS | QuTS hero | UGOS Pro |
| Docker | ○ | ○ |
| Immich | ○ | ○ |
| AI写真管理 | QuMagie | UGREEN Photos |
| アプリ数 | 非常に多い | 少なめ |
| NAS成熟度 | ◎ | △ |
| 発売 | 未発売 | 発売済み |
| 予想価格 | 14〜16万円? | 約9.5万円〜10.5万円 (UGREEN NAS JP) |
残念ながらスペック的にも価格的にもUGREENの方が優勢だ。
CPUもクロック数やコア数で圧倒している。
消費電力性能はQNAPの方が優位だが、どこまで差があるかは気になるところ。
UGREENには、PCIe拡張がないため、こちらがデメリットとなる。
QNAP側の価格は出ていないが、旧モデルですでに14万円ほどしているため、安くても16万円以上となることが想定される。
それに比べて、UGREENはセール時で8万円台で購入することができるため、大きなアドバンテージがある。
UGREENは、ソフトウェア的な懸念があり、スマホアプリはすべて1つのアプリで管理されている。
写真アプリが許容できないのであれば、DockerでImmichをインストールして管理することで、使用体験を大幅に向上させることもできるだろう。
一方で地政学リスクはあり、QNAPは台湾の企業でUGREENは中国の企業となる。
台湾有事が起きた場合、いずれにせよ影響を受ける可能性があるため、どちらも割り切って使うことに変わりはないかもしれない。
QuMagieのもっさり感は解消されるのか?ここが一番気になるポイント
現在、TS-251Dを使用してデータ管理をしている。
TS-251Dで写真と動画ファイルをGoogleフォトのように使えるQuMagieを愛用している。
写真や動画などのスクロールをするとかなり待たされるため、QNAPが宣伝しているGoogleフォトのような操作感とはユーザー体験が全く異なる。
恐らく、QuMagieの処理にてインデックスとデータベースアクセス、写真読み込みの3つがソフトウェア的に遅いのだと思う。
これを無理やり解決するためには以下の2つの方法が考えられる。
- QNAPの乗り換え。つまりTS-h465を狙う
- SSDを増設してキャッシュさせる
スクロールが遅くなるのは、単純にNASのスペックが足りないと仮定すると、CPUとメモリが最低限強化されていれば速くなるはず。
特にGPU処理は世代によって大きく異なるため、不満があるのであれば買い替える必要がある。
QuMagie関連の記事を見ると、データベースアクセスとインデックスの取得で遅くなるようだ。
そのため、SSDにて事前にキャッシュしてしまえばスクロールが速くなるはず。
デメリットとしては、キャッシュされていなければ速くはならないため、数年前の写真が見たい場合には解決しないだろう。
以上から、TS-251Dにてかなりの不満があるため、QuMagieを主軸としてNASを入れ替えたいと考えている。
QNAP TS-h465はミドルクラス4ベイNASの最有力候補か?UGREENと比べた結論
まとめとして、現在もQNAPを使っているため、データ移行などを考えるとQNAP TS-h465を検討したい。
しかしながら、半導体の価格高騰が凄まじいため、見積もりをしてみたが50万円は超えそう。
セールを狙っても40万円以上は覚悟したほうが良い。
| 製品名 | 価格 |
|---|---|
| TS-h465 | 16万?(予想) |
| HDD RED 12TB | 6万 x 4台 = 24万 |
| SSD M.2 1TB | 4.5万 x 2台 = 9万 |
| メモリ 16GB | 4.2万 |
| 合計 | 53.2万 |
HDDの価格で24万円もする時代なので、NASの価格がかなり上がってしまう。
また、QuTS heroのためにSSDを追加した場合、価格は50万円を超える。
NAS用の耐久性に優れたSSDではなく、割り切ってREDからBLUEランクまで落とすことも視野に入れても良いかもしれない。
そもそも、価格として50万円は高すぎる。本当にサーバーを買うような感覚だ。
将来性の観点もあるだろうが、本当に必要なのか?今買うべきなのか?も含めてちゃんと検討したい。
引用元:
・QNAP公式 – Computex 2026発表ページ
・NAS Compares – QNAP TS-h265 and TS-h465 NAS Revealed at Computex 2026
・QNAP TS-464 公式スペックシート
・UGREEN NASync DXP4800 Plus 公式サイト


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