Apple、Intel MacからApple Siliconへ完全移行
Appleは、WWDC 2023にて、新しいMac Proを発表した。
このMac Proは、Apple SiliconのM2 Ultraチップを搭載している。
これにより、AppleはIntel MacからApple Siliconへの移行を完了し、Intel製Macの販売を終了した事を意味している。
Intel MacからApple Siliconへの移行の歴史
Appleは、2005年にPowerPCからIntelへの移行を発表した。
当時、Intel製のCPUはPowerPC製のCPUよりも高速で効率的だったため、AppleはよりモダンなMacを開発することができ、MacBook Airなどの新しい製品を発売することができた。
Appleは、2006年6月に移行を開始し、2007年末までに完了すると発表していた。
最初のIntel製Macは2006年1月に発表されましたが、PowerMacからMac Proへの移行は2006年8月に完了した。
Apple Silicon搭載Macの登場
その後、Appleはより高速で効率的なプロセッサーを搭載したMacを開発したいと考えおり、AppleはすでにiPhoneやiPad向けの独自チップに取り組んでいた。
2020年6月、AppleはMacのアーキテクチャをIntelからARMベースのApple Siliconに変更することを発表した。
最初のApple Silicon搭載Macは、2020年11月にM1チップとともに登場した。
Appleは、2022年までにすべてのMacをApple Siliconに移行すると発表したが、Mac Proの開発に時間がかかったため、移行は2023年に完了した。
macOSのアップデートポリシー
Appleは、Intel製Macを販売していないため、macOSのアップデートも終了する可能性がある。
macOS Sonomaでは、FaceTimeの機能拡張やデスクトップウィジェット、WindowsゲームをMacに移植するための新しいAPIなどが追加されたが、Intel製Macの一部はサポートされなくなった。
例えば、12インチMacBookや2017年製MacBook ProはmacOS Sonomaをサポートしていない。
また、iMacでは2017年製iMacはmacOS Venturaまでしかサポートしていない。
現在、macOSをサポートしているIntel製Macは次のとおり。
- 2017 iMac Pro
- 2018 Mac mini
- 2018 MacBook Air
- 2018 MacBook Pro
- 2019 MacBook Air
- 2019 MacBook Pro
- 2019 iMac
- 2019 Mac Pro
- 2020 MacBook Air
- 2020 MacBook Pro
- 2020 iMac
今後の展望
Appleは、Intel製Macのサポートを終了することで、Apple Siliconに特化したmacOSの開発を進めることができるようになる。
また、Apple SiliconはIntel製のCPUよりも消費電力が少ないため、バッテリー駆動時間の向上やノートブックの薄型化・軽量化が実現できる。
現在Intel製Macを使用している方は、Apple Silicon搭載Macへの買い替えを検討する必要がある。
[引用元:MacRumors]
[画像引用元:MacRumors]
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