α7cii+Tamron A063+NiSi LDフィルターへ追加でCPLを追加!
α7ciiを購入してから、F2.8通しのTamron A063へドハマリし、将来性を見越してNiSiの可変NDフィルターを購入していた。

可変NDフィルターを導入する際に、NiSiのSwiftシステムを念頭に入れ、将来的な拡張を確保していた。
そして、いよいよNDフィルターの次のフィルターとしてNiSiのCPLフィルターを購入したのでレビュー記事を書いていく。

NiSiのCPLフィルターは買い?風景撮影におすすめな理由と効果を徹底検証!
写真や動画を撮る際、水面やガラスの反射が気になることは多々ありませんか?
今回は、反射を抑え、色のコントラストを高める効果を持つ「CPLフィルター」の中でも人気の高いNiSi CPLフィルターを実際に使ってレビューしていく。
色被りの少なさ、シャープネス、操作性など、気になるポイントを実写で詳しく解説。
この記事では、NiSi CPLの特徴・使用感・他社との比較・購入のポイントまで網羅していきたい。
CPLフィルターとは?写真が劇的に変わる理由
CPLフィルターの基本効果
CPLフィルター(Circular Polarizer)は、反射光をカットする特殊なフィルターで、水面・ガラス・葉のテカリなどを除去し、自然な発色を引き出すことができる。
特に水面に関しては、大きな違いが出てくるので、最後に比較写真で解説する。
NDフィルターとの違い
NDフィルターは光量を減らすのが目的ですが、CPLは光の偏光を制御して反射を除去するため、使い分けが重要です。
NDフィルターとの共存も可能で、NiSiのSwiftシステムを使用することで、同時に着用することもできる。
NiSi CPLフィルターのスペックと特徴
製品仕様
- 製品名:NiSi True Color CPL / NiSi Natural CPL
- フィルター径:67mm / 77mm / 82mm など
- 枠構造:超薄型設計、ガラスは撥水・防汚コーティング済み
True Color vs Natural CPLの違い
True Colorは「色被りの少なさ」に特化。
Naturalは「ナチュラルなトーンでの強調」に優れる。どちらも高品質。
今回購入したのは、True Colorとなる。
Swiftシステムとの互換性
Swiftシステム対応版は、NDやブラックミストとの組み合わせがワンタッチで可能。
シャッタースピードを変えられない動画ユーザーにも人気。
動画と写真の両方を使用するのであれば、Swiftシステムが必須と言っても良い。
NiSi CPLフィルター本体をレビュー
パッケージを開けると専用のケースに保管されている。

本体は、さすがNiSiと呼べるほど高級感がある。

NiSiの可変NDフィルターを付けているので、標準でSwiftシステムを受け入れるようになっている。

今回購入したCPLフィルターを可変NDのSwiftシステムへ取り付けるとこの様になる。

ダイヤル部分は、同じ質感となっており、CPLとNDそれぞれが独立した形となる。

しかしながら、CPLのダイヤルを操作するとND側も動いてしまうデメリットがある。
先にCPL側を調整したあとにNDを調整する必要があるため、この順序を意識する必要があった。
実写レビュー:NiSi CPLの効果を検証
川沿いで実際に水面を写した写真が以下となる。



3つの写真を比較すると、CPLフィルターで写真の色合いが変わっていることがわかる。
特に「反射」という意味では徐々に抑えられていることがわかる。
シャッタースピードとND値を変えずに水面の表現を変えることができるのがCPLフィルターの特性であることがわかる。
反射除去効果
湖やガラス越しの撮影で、水面やショーウィンドウの反射がしっかり除去された。
自然な描写で大満足。
発色と色被りの少なさ
水面だけではなく、青空や木々の緑も色被りがなく、深みのある発色を実現ができている。
True Colorの名にふさわしく、さすがはNiSiという印象を受けた。
シャープネスや周辺減光
解像感を損なうことはなく、広角レンズでも周辺のケラレは気にならず。
解像度への影響も軽微。
NiSI CPLフィルターと他社製品との比較レビュー
NiSiは、フィルターメーカーとしては一流であるが、他のメーカーと比較したときの表は以下となる。
メーカー | 色被り | 枠の質感 | コスパ |
---|---|---|---|
NiSi | ほぼ無し | 高級感あり | やや高価 |
Kenko | やや青被り | 標準的 | 安価で手頃 |
Marumi | 少ない | 標準的 | コスパ良 |
B+W | 非常に少ない | 重厚 | 高価格帯 |
NiSiは価格帯こそ中〜上位ですが、色の正確さと扱いやすさで一歩リードしている印象。
やはり、価格と品質で決める必要があり、ちょうどよいのがNiSiとなる。
NiSI CPLフィルターを使って分かったメリット・デメリット
✅ メリット
- 色被りが非常に少なく、発色が正確
- 枠が薄くてケラレに強い
- SwiftシステムでNDやミストと簡単に併用可能(対応モデルのみ)
- NDフィルターと組み合わせても発色や解像度が気にならない
❌ デメリット
- 他社よりも価格はやや高め
- Swiftシステムは専用アダプターが必要で汎用性に欠ける場合も
- 可変NDとSwitftシステムを使用するとダイヤルが一緒に動いてしまう
NiSi CPLフィルターはこんな人におすすめ!
NiSi CPLフィルターは、万人に必須とは言えないが、以下のようなユーザーがターゲットとなる印象を受けた。
- ✅ 風景写真を本格的に始めたい人
- ✅ 反射や色被りに敏感なプロ志向の方
- ✅ 動画撮影で自然な色を重視するユーザー
つまり、今よりももう少し表現のある写真や動画を取りたいユーザーにおすすめできる。
まとめ:NiSi CPLフィルターは「買い」か?
NiSiのCPLフィルターは、確かな反射除去性能と色再現力で、風景撮影に最適な一本と言える。
価格こそやや高いが、それに見合う高い光学性能と信頼性を持つ。
本気で写真・動画に向き合いたい人には、十分な満足を得られる製品である。
ただし、入門としては価格が高いため、最初のフィルターとしては勇気がいるようにも感じた。
レンズ口径が異なるとフィルターを買い直す必要があるため、ステップアップリングの活用なども検討したいところだ。
購入リンク・関連情報まとめ
SWIFTシステム 偏光フィルター True Color CPL 67mm
SWIFTシステム 偏光フィルター True Color CPL 82mm
可変NDフィルターのリンクも乗せます。
NiSi 可変NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stops (ND2~32) 67mm
NiSi 可変NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stops (ND2~32) 82
コメント