ソニーFX5が正式発表、8月21日発売|価格・発売日まとめ
ソニーは2026年7月22日、シネマラインカメラの新機種「FX5」(ILME-FX5)を正式発表した。
これまで海外リークサイトを中心に噂されていたグローバルシャッター搭載は見送られたものの、5Kオープンゲート撮影やスリーベースISO、X-OCN 16bit RAW内部収録など、実際のスペックはかなり本格的な内容になっている。
発売日は2026年8月21日、価格はXLRハンドルユニット同梱モデルが900,900円(税込)だ。
この記事では正式発表されたFX5のスペックと価格、そして現行モデルのFX3・FX2との違いをまとめておきたい。
ソニーFX5のスペック概要
FX5は「FX3の後継」という位置づけで語られることが多かったけど、蓋を開けてみると単なるマイナーチェンジではなく、センサーから記録方式まで一気に世代が進んだモデルという印象だ。
以下、主要な特徴を見ていこう。
5Kオープンゲート撮影・積層型CMOS Exmor RS
FX5には有効最大約1660万画素の35mmフルサイズ積層型CMOSセンサー「Exmor RS」が新規搭載された。
注目したいのは、FXシリーズとして初めてセンサー全域(3:2)を使った5Kオープンゲート撮影(60p)に対応した点だ。
オープンゲート記録があると、後から縦位置に切り出したりリフレーミングしたりする自由度がぐっと上がる。
SNS向けの縦動画とワイド映像を同時に作りたい人にはかなり使い勝手がいい仕様だと思う。
スリーベースISO(800/4000/12800)とBIONZ XR2
画像処理エンジンはAIプロセッシングユニットを統合した「BIONZ XR2」を採用している。
ベースISOは800・4000・12800の3段階に対応するスリーベースISOで、これはリーク段階で噂されていた「トリプルベースISO」がそのまま実現した形だ。
暗所から明るいシーンまで、ノイズを抑えたまま撮れる感度の幅が広がったのは動画クリエイターにとって地味にありがたいポイントだと思う。
S-Log3収録時は15+ストップのラチチュードを確保しているので、グレーディングの自由度も高そうだ。
X-OCN 16bit RAW内部収録・光学5軸手ブレ補正
記録フォーマットでは、新コーデック「X-OCN C1/C2」に対応し、16bitシーンリニアRAWを外部レコーダーなしで本体内部に収録できるようになった。
これまで外部レコーダーが必須だったRAW収録が本体だけで完結するのは、機材を軽くしたい現場ではかなり大きい。
手ブレ補正は光学5軸補正で、ロール軸の補正範囲がFX3比で約2倍に拡大されている。
ジンバルなしのハンドヘルド撮影が増える人にはうれしいアップデートだ。
モニターは3.5型・約276万ドットのタッチパネルを搭載し、別売のDVF-EL1 OLEDビューファインダーにも対応する。
音声面では、XLRハンドルユニット使用時に96kHz/32bit float 4ch記録に対応しているのも見逃せないポイントだ。
サイズは約79(H)×132.2(W)×87(D)mm、重さは約734g。
FX3より一回り大きく重くなっているものの、それでも業務用シネマカメラとしては十分コンパクトな部類に入る。
価格・発売日・購入方法
FX5は2種類のラインナップで展開される。
XLRハンドルユニットが同梱される「FX5」(ILME-FX5)は900,900円(税込)、本体のみの「FX5B」(ILME-FX5B)は812,900円(税込)だ。
発売日はどちらも2026年8月21日を予定している。
ソニーストアのほか、家電量販店やカメラ専門店での取り扱いが見込まれる。
価格帯を考えると、個人での購入というよりは映像制作を仕事にしている人・法人導入がメインになりそうな製品だと思う。
FX2・FX3との違いを徹底比較【比較表】
FX5がどれくらい進化したのか、現行の「FX3」(型番ILME-FX3A、FX3は生産終了済み)と「FX2」(ILME-FX2B)と並べて比較してみよう。
比較表
| FX5(ILME-FX5) | FX3(ILME-FX3A) | FX2(ILME-FX2B) | |
|---|---|---|---|
| 発売時価格(税込) | 900,900円(XLRハンドル同梱)/812,900円(FX5B本体のみ) | 581,900円 | 416,900円 |
| センサー | 35mmフルサイズ積層型CMOS「Exmor RS」・有効最大約1660万画素 | 35mmフルサイズ裏面照射型CMOS「Exmor R」・有効約1030万画素(動画時) | 35mmフルサイズ裏面照射型CMOS「Exmor R」・有効約3300万画素(動画時約2760万画素) |
| プロセッサー | BIONZ XR2(AIプロセッシングユニット統合) | BIONZ XR | BIONZ XR(AIプロセッシングユニット搭載) |
| 5K・オープンゲート対応 | 対応(5K/60p、3:2センサー全域) | 非対応 | 非対応(公式スペックに記載なし) |
| ベースISO | スリーベースISO(800/4000/12800) | 常用ISO80-102400(拡張80-409600) | デュアルベースISO(100/4000)、常用ISO100-51200(拡張102400) |
| RAW内部収録 | 対応(X-OCN 16bit、C1/C2コーデック) | 非対応(外部レコーダー要) | 内部収録の記載なし(HDMI外部出力のみ公表) |
| 手ブレ補正 | 光学5軸(ロール軸補正範囲がFX3比約2倍) | イメージセンサーシフト方式5軸(5.5段) | 5軸補正 |
| EVF | 非搭載(DVF-EL1が別売対応) | 非搭載 | 内蔵(チルト式、Quad-VGA OLED) |
| モニター | 3.5型・約276万ドットタッチパネル | 3.0型・約236万ドットタッチパネル | 3.0型・約103.68万ドットTFT液晶 |
| サイズ・重量 | 約79×132.2×87mm・約734g | 約129.7×77.8×84.5mm・約630g | 約129.7×77.8×85.0mm(グリップなし)/103.7mm(グリップ装着時)・本体約594g/約683g(バッテリー・メモリーカード込み) |
| 発売日 | 2026年8月21日 | 2025年6月6日 | 2025年8月1日 |
どのモデルを選ぶべきか(用途別)
5Kオープンゲートや内部RAW収録、スリーベースISOといった機能を本気で使いたい人にはFX5が一番はまると思う。
仕事として映像制作をしていて、ワンランク上の記録品質やリフレーミングの自由度が必要な人向けの選択肢だ。
一方、価格を抑えつつ動画メインでシネマライクな絵作りをしたいなら、現行のFX3(ILME-FX3A)でも十分に戦えると思う。
4K120pの高フレームレート撮影ができるし、価格差は30万円以上あるので、そこまでの投資対効果があるかは撮影内容次第だ。
静止画も動画も両方こなしたい、EVFを覗いて撮りたいという人にはFX2が候補になる。
有効約3300万画素のセンサーは静止画性能も高く、α7IVやα7CIIをベースにしたハイブリッド機という立ち位置なので、動画専用機のFX5・FX3とは少しキャラクターが違う点は押さえておきたい。
ソニーFX5は買うべきか?動画クリエイター目線の結論
正直、90万円という価格は個人で気軽に手を出せる金額ではない。
ただ、5Kオープンゲート・スリーベースISO・16bit RAW内部収録という組み合わせは、これまでのFXシリーズにはなかった水準だと思う。
仕事で映像を作っていて、記録の自由度や画質面で妥協したくない人にとっては、買い替える価値は十分にあるはずだ。
逆に、趣味の範囲で動画を楽しみたい人や予算を抑えたい人は、無理にFX5を狙わずFX3やFX2から検討するのが現実的だと思う。
発売日の8月21日に向けて、店頭デモやレビューが増えてくるはずなので、実機の使用感が見えてきたタイミングで改めて判断するのもありだと思う。
引用元: FX5(ILME-FX5) – ソニー公式、 FX3(ILME-FX3A) – ソニー公式、 FX2(ILME-FX2B)主な仕様 – ソニー公式


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