キャプチャーボード選びは難しい。Macで使える前提でどう選ぶか?
Nintendo Switch 2のスペックに合わせると高スペックが必要

Nintendo Switch2は、非常に高性能な映像出力に対応しており、キャプチャーボードも消去法で決まってくる。
Nintendo Switch 2は高フレームかつHDRの対応が必要。
具体的には、4K60fpsかつHDRに対応する必要があるため、HDMI2.1が前提となる。
これらの前提を考えると、対応できるキャプチャーボードが途端に絞られてくる。
キャプチャーボードのスペックとしては、これらの条件を考えると最低でも4K60 / VRR / HDRパススルー対応が欲しいところ。
特にパススルーが強くなければ、ラグなどが気になりゲーム体験に根本的な支障がある。
そのため、これらを妥協しないことが最も重要な判断となる。
Switch 2のスペックに答えるためにはAVerMedia GC553G2が必要だった
Switch2のスペックがわかったことで、ひとまずHDMI2.1に対応したキャプチャーボードが必要であることがわかった。
Amazonなどで「HDMI2.1 キャプチャーボード」と検索すると、対応機種はわずかしかない。
特にパススルー機能が4Kに対応しているモデルがほとんど無い。
そのうえで、Macに対応しており4K60fpsにすると、もはや消去法になる。
消去法となる中で、価格とスペックで気になる商品がAVerMedia GC553G2とElgato 4K Xの2機種だった。
AVerMedia GC553G2の主なスペック
AVerMedia GC553G2を最初にまとめる。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| HDMI入力/出力 | HDMI 2.1 |
| USB接続 | USB 3.2 Gen 2(10Gbps)Type-C |
| 最大録画解像度(Windows) | 3840×2160@144fps |
| 最大録画解像度(macOS) | 3840×2160@60fps(SDR) |
| 最大パススルー | 3840×2160@144fps(HDR/VRR対応) |
| macOS対応バージョン | macOS 13 Ventura以降 |
| 対応ソフト(Mac) | RECentral Express/OBS Studio |
全体的にキャプチャーボードとして2026年時点では理想的なスペック。
このスペックであればどの環境でもほぼ劣化無しで録画が可能。
注意点としては、後続でも説明するがMacOSのみ制限があるため注意が必要だ。
AVerMedia GC553G2 VS Elgato 4K X VS ASUS TUF 4K Proで比較
ヨドバシカメラなどへ足を運ぶと、キャプチャーボードとしてはAVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1 GC553GとElgato 4K Xの2台巨頭となっている。次いでASUSが候補に挙がってくる。
| 項目 | AVerMedia GC553G2 | Elgato 4K X | ASUS TUF 4K Pro |
|---|---|---|---|
| 接続 | USB 3.2 Gen2 | USB 3.2 Gen2 | USB 3.2 Gen2 |
| HDMI | HDMI 2.1 | HDMI 2.1 | HDMI 2.1 |
| パススルー | 4K144 / VRR / HDR | 4K144 / VRR / HDR | 4K144 / VRR / HDR |
| 最大録画 | 4K144(MJPEG/Win) / 4K60(Mac) | 4K144(条件付き) | 4K60 |
| Mac対応 | ○(制限あり) | ◎(ネイティブ対応) | ○ |
| HDR録画 | Windowsのみ | 対応 | 対応 |
| オーディオ | 4極ジャック(チャットリンク) | ライン入力 | 3.5mm |
| ソフト | RECentral / OBS | 4K Capture Utility / OBS | OBS中心 |
| 実勢価格 | 約2.2〜4.2万円 | 約3.2〜4万円 | 約3〜4万円 |
ざっくりと調べた感じだと、扱いやすさや操作感、Googleで検索して解決する可能性が高いのがElgatoに軍配がある。
一方で、AVerMedia GC553G2は高性能と細かい設定が魅力的であるが、トラブルが起きた場合にそれなりの知識が必要のようだ。
基本的にトラブルが起きたらAIに聞けばよいと思ったので、AVerMedia GC553G2を選択した。
また、価格についてもAVerMedia GC553G2に大きなメリットがある。
ASUS TUF 4K Proについては、全てにおいて中途半端な印象が強い。
シンプルにAVerMediaとElgatoと比較して、ASUSを選ぶ理由が見つからなかった。
さらに4K60fps対応モデルが、現時点で4万円近い。
4K144に対応したモデルもあるが、市場に出回っておらず、安定していない印象がある。
AVerMedia GC553G2を選ぶことにしたが、Macで使用すると以下のような制限が発生する。
- 録画は最大4K60まで : 4K144録画は不可(Windows限定機能)
- HDR録画非対応 : SDRのみ(HDRはパススルーのみ)
- 専用ソフトが使えない : RECentral非対応。簡易版の「RECentral Express」が提供されている。OBSなどで代替
Elgato 4K Xであれば、Mac用設定ソフト「Capture Device Utility」があり、ファームウェア更新やEDID設定がMacから可能。
つまり、性能的にはやはりElgato 4K Xが魅力的。
でも、AVerMedia GC553G2を選んだ理由は、中古相場で価格が暴落しており、1.7万円ほどで購入できる。
下手な激安キャプチャーボードを7,000円で購入するくらいなら、AVerMedia GC553G2で試してみたほうが良いと判断した。
また、M2チップ以降を搭載したMacであれば、AVerMedia GC553G2程度の処理は問題なく対応できる点も大きい。
もちろん、予算に余裕があるのであれば、迷わずElgato 4K Xを選ぶことも忘れないで欲しい。
長期的に絶対にキャプチャーボードを使用する計画があるのであれば、Elgato 4K Xが最も良い選択肢になるはずだ。
旧型GC553との違い——GC553G2で何が変わったか
GC553G2は旧型のGC553(Live Gamer ULTRA)の後継モデルだ。
名称は似ているが、内部スペックと対応規格は大幅に刷新されている。
主な改良点の比較
| 項目 | GC553(初代) | GC553G2 |
|---|---|---|
| HDMI規格 | HDMI 2.0 | HDMI 2.1 |
| USB接続規格 | USB 3.1 Gen 1(5Gbps) | USB 3.2 Gen 2(10Gbps) |
| 最大録画解像度 | 4K30fps / 1080p120fps | 4K60fps / 1080p120fps |
| 最大パススルー解像度 | 4K60fps(HDR) | 4K144fps(HDR・VRR対応) |
| VRR対応 | 非対応 | 対応 |
| 冷却方式 | —(公式未記載) | —(公式未記載) |
HDMI 2.1対応になって変わったこと
GC553G2でもっとも重要な変更点がHDMI 2.1への対応だ。
HDMI 2.0規格の旧型GC553はパススルーが4K60fpsまでに限られており、PS5やXbox Series Xが対応する4K120fpsやVRR出力をそのままパススルーすることができなかった。
GC553G2ではパススルーが4K144fps(HDR・VRR)まで対応したため、最新ゲーム機の映像をまったく劣化させずにモニターへ送りながら同時録画できるようになった。
VRRへの対応も重要な改善点だ。
旧型GC553を使用していたユーザーからは「PS5でVRRをオフにしなければ画面がちらつく」という報告が多かった。
GC553G2ではVRR信号をそのまま通過させられるため、ゲーム側の設定を変更せずに録画環境を構築できる。
旧型GC553を持っているなら買い替えるべきか
以下のような場合は、GC553G2への買い替えを検討する価値がある。
- PS5やXbox Series XのVRRや4K120fps出力をそのままパススルーしたい
- Nintendo Switch 2を購入しており、4K出力での録画を活用したい
一方、「1080p60fpsの録画で十分」「使用ゲーム機がVRRに対応していない」という場合は、GC553でも実用上の不満は生じにくいだろう。
GC553G2の実勢価格は2万円台後半であり、旧型GC553との差額と自分の録画スタイルを照らし合わせて判断するとよい。
AVerMedia GC553G2をレビュー!

まずパッケージはこちら。
同梱物は、HDMIとUSB-Cケーブル、オーディオジャックを含む4点。

本体デザインは、パッケージのとおり貝殻のような印象。

LEDランプは大きい印象。

インターフェースは、以下のとおりでUSB3から給電もできる。

給電していなければHDMIのINとOUTが機能しなかった。
普段ゲームをプレイするだけで録画しない場合は、キャプチャーボードを外しておくとよいだろう。

LEDランプを点灯すると虹色に光る。
個人的にはこれは消してほしいが、今のゲーミングのトレンドだから仕方がない。
MacでGC553G2を使うための設定手順
GC553G2はUVC(USB Video Class)対応のキャプチャーボードであるため、M1/M2/M3チップを搭載したMacでもドライバのインストールは不要だ。
USBケーブルで接続するだけで自動認識され、macOS 13 Ventura以降で動作確認されている。
macOSでの接続確認方法
接続後、正しく認識されているかどうかは「システム情報」で確認できる。
手順は以下のとおりだ。
- Appleメニュー →「このMacについて」→「詳細情報」を開く
- 「システムレポート」を選択する
- 左メニューの「USB」をクリックする
- 「Live Gamer Ultra 2.1」または「GC553G2」の表示を確認する
リストに表示されていればmacOSへの認識は完了している。
表示されない場合はUSBケーブルを抜き差しし、USB 3.2 Gen 2(10Gbps)対応のポートまたはハブに接続し直すとよい。
RECentral Expressのインストール
AVerMediaはMac向けに簡易録画ソフト「RECentral Express」を提供している。
AVerMedia公式サイトのGC553G2サポートページからmacOS用インストーラーをダウンロードし、指示に従ってインストールするだけで使用できる。
RECentral Expressは機能がシンプルで、接続したゲーム映像をワンクリックで録画・キャプチャするのに適している。
OBS Studioでの設定手順
より本格的な配信・録画にはOBS Studioを使用するとよい。
Mac版OBS StudioはGC553G2を追加設定なしに認識するため、以下の手順でキャプチャーソースを追加できる。
- OBS Studioを起動し、「ソース」欄の「+」ボタンをクリックする
- 「映像キャプチャデバイス(macOS)」を選択する
- 任意の名前を入力して「OK」をクリックする
- 「デバイス」プルダウンから「Live Gamer Ultra 2.1」を選択する
- 解像度・フレームレートを「カスタム」に設定し、入力ソースに合わせて指定する(例:1920×1080 / 60fps)
- 「OK」をクリックしてソースを確定する
音声については、OBSの「ソース」に「音声入力キャプチャ」を別途追加し、デバイスとして「Live Gamer Ultra 2.1」を選択するとよい。
macOSでの最大録画解像度は4K60fps(3840×2160/60fps)であり、それ以上のフレームレートはWindows環境でのみ対応する。
MacBook AirでGC553G2を使用した印象としては、映像と音声関連でトラブルなくOBS Studioを使用できている。
MacBook Airのインカメラを使用することで、自分を左下に映すゲーム実況スタイルも作ることが可能だ。
コンデンサーマイクを持っていれば、Mac側に接続することで高音質で音声を収録できる。
OBS Studio側で音量の調整なども自由に行える。
さらにOBS Studioで撮影した動画ファイルをMacの動画編集ソフトであるiMovieやFinal Cut Proで編集できるエコシステムを構築できる。
Nintendo Switch 2との接続設定
Nintendo Switch 2はTVモードでのHDMI出力に対応した本格的なゲーム機だ。
GC553G2との組み合わせで、4K映像をパススルーしながら録画する構成が実現できる。
Nintendo Switch 2のHDMI出力仕様
Nintendo Switch 2がTVモードで出力できる主な解像度・フレームレートは以下のとおりだ。
- 4K(3840×2160)/60fps/HDR10対応
- WQHD(2560×1440)/120fps対応
- フルHD(1920×1080)/120fps対応
4Kと120fpsの同時出力には対応していない点に注意が必要だ。
4K出力を選択した場合の最大フレームレートは60fps、120fps出力を選択した場合は最大WQHD(1440p)またはフルHDで120fpsとなる。
GC553G2との接続方法
接続構成は以下のとおりだ。
- Nintendo Switch 2のドックのHDMI出力ポートと、GC553G2の「HDMI IN」ポートをHDMIケーブルで接続する(4K出力を利用する場合はHDMI 2.1対応ケーブル推奨)
- GC553G2の「HDMI OUT(パススルー)」ポートと、プレイ用モニターのHDMI入力ポートをHDMI 2.1ケーブルで接続する
- GC553G2のUSB Type-CポートとMacのUSBポートをUSB 3.2 Gen 2対応ケーブルで接続する
この構成により、Switch 2のゲーム映像をモニターにパススルーで遅延なく表示しながら、同時にMacのOBSなどで録画することができる。
推奨録画設定(Mac使用時)
Mac環境でのGC553G2の最大録画解像度は4K60fps(SDR)であるため、Nintendo Switch 2側の出力設定も合わせるとよい。
| 目的 | Switch 2出力設定 | OBS録画設定 |
|---|---|---|
| 高画質録画(4K) | 4K/60fps | 3840×2160/60fps |
| 高フレームレート録画(WQHD) | 1440p/120fps | 2560×1440/120fps |
| 高フレームレート録画(FHD) | 1080p/120fps | 1920×1080/120fps |
パススルーはGC553G2のHDMI 2.1仕様により4K144fps(HDR・VRR対応)まで通過できる。
たとえば「Switch 2で4K60fpsのゲームをHDMIパススルーでモニターに4K表示しながら、OBSで4K60fpsの録画データを残す」という構成が可能だ。
ゲームプレイのフレームレートを落とさずに高品質な録画ができる点がGC553G2の強みといえる。
予算が厳しいなら廉価版のAVerMedia LIVE GAMER EXTREME 3 GC551G2がおすすめ
AVerMedia GC553G2が予算的に厳しい場合は、廉価版モデルであるAVerMedia GC551G2を選ぶとよいだろう。
細かい違いは省くが、4K/144も必要ないのであれば、廉価版でも問題ないだろう。
ざっくりとした重要な項目は以下のとおりだ。
| 項目 | GC551G2 | GC553G2 |
|---|---|---|
| VRR | ○(パススルー) | ○(パススルー) |
| HDMI | 2.0 | 2.1 |
| 上限 | 4K60 | 4K144 |
| 将来性 | 中 | 高 |
GC551G2もMacOSに対応しており、公式サイトでもNintendo Switch 2動作化確認済みと書かれている。
OBS Studioに対応している点についても公式サイトで書かれている。
録画品質としては、最大録画解像度が3840×2160@30fps / 2560×1440@60fps / 1920×1080@60fpsと書かれているため、完全に4K30fpsが限界であることに注意して欲しい。
Macユーザーが将来性とコスパを重視してキャプチャーボードを選ぶならAVerMedia GC553G2が最も良い
総合的な判断として、以下の観点でAVerMedia GC553G2を選んだ。
- 中古でも良くて、予算は1.7万
- 将来性を考えて、パススルー機能と4K60fps、HDMI 2.1は必須
- Macでも使用可能であること
この3点を重要視するのであれば、AVerMedia GC553G2はかなりおすすめだ。
逆に予算としてもう少し出せるのであれば、Elgato 4K Xが良いだろう。
基本的な操作としては、OBS STUDIOで何でもできる。
また、トラブルがあってもOBS STUDIOであれば検索すればなんとか解決することが多い。
さらにOBS STUDIOであれば、アドオンも豊富にあるため、拡張機能としても純正ソフトを凌駕する場合もあるだろう。
ゲーム実況やゲームの記録などを高品質に扱いたいユーザーは、是非AVerMedia GC553G2の購入を検討してみて欲しい。
Amazonなどでもセールをすることがあるので、中古相場を比較して大差がないのであれば、新品で購入してみても良いかもしれない。


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