NiSiの可変NDフィルターとCPLフィルターを同時購入!
自分は、ブログや人物、プライベートのVlogを主に撮影している。
TamronのA063を使用時に可変NDフィルターとCPLフィルターを使用していた。


最近になりTamron A063からSONYの第3元レンズ「SEL2470GM2」へ乗り換えており、フィルター経が変わってしまった。

SEL2470GM2のフィルター経は82mmであるため、仕方なく可変NDフィルターとCPLフィルターを買い直した。

急遽買い直したため、輸入品を購入してみた。
輸入品であれば、どちらも1万円ほど正規品よりも安いが保証を受けられないため、注意してほしい。
完全に自己責任の世界ではあるが、保証が無い代償の割引として受け入れている。
また、輸入品の場合は偽物も出回っているため、かなり慎重に選ぶ必要がある。
幸い、正規品の別フィルター経の可変NDを持っているため、質感から性能まで比較し、NiSi製品であることは確認できている。
輸入品のNiSiフィルターとしてレビューしていくため、こちらも自己責任の世界ではあるが参考にしてほしい。
なぜ可変NDとCPLフィルターが必要なのか?
このブログにて物撮りするときは、照明を使うことがあり、CPLフィルターで光の反射を調整している。
動画撮影では、F値を低い状態を維持したいため、シャッタースピードを固定するために可変NDフィルターを使用している。
この2点が自分がフィルターを使う理由だが、一般向けに簡単に解説してみたい。
以下の山と湖を撮影した写真は、可変NDとCPLを駆使して撮影している。

シャッタースピードを2秒でF値は8に設定している。
CPLフィルターにて水の反射を制御し、空の青色も調整している。
これにより、空は気持ちの良い青色をしているが、水面は鏡のような固形的な印象を受けさせる。
シャッタースピードを2秒としているため、水面の動きもトロリとした表現ができる。
CPLを使用することで水面をこのように表現できるが、CPLフィルターだけではシャッタースピードが2秒であるため白飛びしてしまう。
この白飛びを防ぐためにNDフィルターを使用してあえて暗く撮影し、シャッタースピードを長くしても色を残すように調整している。
このように色や反射を制御するためのCPLフィルターとシャッタースピードとF値を制御するためのNDフィルターを使用することで、普段とは異なる写真を撮影することができるんだ。
SEL2470GM2へ可変NDフィルターを装着

NiSiのフィルターを購入すると、いつものケースが付属している。

これは、CPLもNDフィルターも同じだ。

今回購入した可変NDフィルターは、ねじ込み式であるため、NiSiの蓋がついてくる。
対して、CPLフィルター側には蓋が無いので注意。

購入したCPLフィルターは、SEL2470GM2に合わせて82mmのものを購入。
可変であるため、1〜5ストップ(ND2〜32)の範囲でND濃度を調整できる。

輸入品ではあるが、「TRUE COLOR」などの印字も書かれている。
フォントも正規品のNiSiフィルターと比べたが、文字の品質も含めて問題なかった。

SEL2470GM2へ取り付けるとこの様になる。
レンズフードを取り付けないで、NDフィルターを付けたまま運用する。
NiSiのフィルターは劣化しないと聞いているため、82mmのレンズ保護フィルターを購入せずに常にNDフィルターを取り付ける。
SEL2470GM2へCPLフィルターを装着
続いて、CPLフィルターを解説する。

CPLフィルターは、ねじ込み式ではないため、レンズキャップは付属しておらず、本体のみ。

SEL2470GM2にねじ込まれた可変NDフィルターの上に覆いかぶせる形でCPLフィルターを取り付ける。

可変NDフィルターに付属しているレンズキャップは、CPLフィルターを取り付けた状態でも使用できる。
そのため、NDフィルターとCPLフィルターを常に使用する場合は、この状態で持ち運ぶとよいだろう。
SEL2470GM2のNDフィルターは、つまみが床と干渉するのがデメリット
Tamron A063のときには起きなかった問題が、SEL2470GM2では起きた。

可変NDを最低値のND2にしたときにつまみが真下になる。
これにより机にカメラを置いたときにつまみと地面の干渉が毎回気になる。
つまみを無くしたり、破損させると購入が面倒なので、ND値を上げてから机に置いている。
机だけではなく、バッグや防湿庫などあらゆる場面で同じ問題が発生する。
写真を取りたい瞬間が室内であれば、明るさを調整するために毎回ND値をND2へ戻すため、この運用がかなりめんどくさい。
ND値を戻し忘れると、体が勝手にISOを上げるため、不用意なノイズが映像に写ってしまうこともしばしばあった。
つまみを外せばよいが、CPLフィルターの取付時の固定につまみが使用されていたり、ND値を手で確認方法がなくなるため、中々決断できない。
アダプタなどで調整できるかもしれないが、レンズとの距離が増える構造であれば、CPLフィルターを取り付けたときにケラレの発生も怖い。
結論としては、このまま運用するしか無いと考えている。
デメリットを考慮しても色と劣化を考えてNiSiから抜け出せない

可変NDのつまみ問題があるので、別メーカーのNDフィルターも検討していた。
結論としては、NiSiの一択状態と判断した。
他メーカーのNDフィルターは、紫外線や経年劣化で目に見えて映像に影響するレベルで劣化する声が多い。
NiSiのフィルターに関しては、この劣化が大きく抑えられており、レビューを見る限り劣化を気にしなくて良いようだ。
新しい「JetMag」システムであれば、更に強いコーティングが施されており、NiSiの耐久性の強さが伺える。
そのため、つまみ問題を差し引いても、NiSiのフィルターから抜け出せないと評価してしまった。
NiSiの新システム「JetMag」の可変NDフィルターは評判が悪い

NiSiには旧世代である「SWIFT」システムを改善した新製品として登場した「JetMag」システムがある。
スペック的には新しいJetMagシステムのほうがメンテナンス性や防水性能、フレアへの体制で優れている。
また、比較レベルではあるが、色などに関してもjetMagのほうが優れているようだ。
では、SWIFTシステムをあえて選んだ理由は何なのか?については、NDフィルターの品質がJetMagでは悪い問題が挙げられるからだ。
JetMagシステムは、磁力により脱着でき、少し回しひねることで簡単に脱着できる。
この回す動作がJetMag版の可変NDフィルターとの相性がかなり悪い。
可変NDなので、ND値を変更するためにフィルターを回すが、ちょうどよい力加減でなくては他のjetMagフィルターも一緒に回ってしまうレビューが多々見受けられた。
フィルター自体も回ってしまうと、落ちてしまうリスクがあるため、メリットよりもデメリットのほうが大きいと判断し、SWIFTシステムをあえて購入している。
なお、旧モデルとなったSwiftシステムは、昔よりも少し安く売られる傾向にもある。
さらに輸入品を購入したため、冒頭のとおり1万円ほど安く購入できているため、コスト面でもSWIFTシステムを採用している。
まとめ:動画撮影と個性的な写真のためにフィルターは必要

まとめとしては、SEL2470GM2と可変NDフィルターのつまみ問題のみがデメリットとして評価している。
それ以外に関しては、耐久性や性能、コストともに最高レベルであると感じている。
動画撮影では、30fpsであればシャッタースピードを50~60、60fpsであれば、シャッタースピードを100~120にする必要がある。
F値を上げることを許容できないのであれば、NDフィルターにて明るさを調整する必要がある。
そのため、低いF値でボケ感のある動画を撮影したい場合は、NDフィルターは必須となる。
対して、CPLフィルターについては、青い空の色調整や水の反射、NDと組み合わせたスロー撮影にて使用する。
つまり、必須ではないが個性的な写真や色調整をしたい場合に必要なのがCPLフィルターとなる。
普段から写真や動画を撮影しており、自分好みの味付けをしたくなった場合にこれらのフィルターが役に立つ。
CPLフィルターは必須ではないが、写真や動画を面白くするための要素であるため、ステップアップアイテムとして検討すると良いでしょう。
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