【NiSi ND】NDフィルター入門!Tamron A063へ「 TRUE COLOR VARIO 1-5stops」を取り付けてみた

Nisi_true_color_variable_サムネイル

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目次

写真撮影のの3大要素!シャッタースピード、F値、ISOをおさらい

所持している一眼レフミラーレスカメラとして「SONY α7c ii」をベースとして紹介・解説していきたい。

α7Cii_同梱物

一眼レフカメラを入門するにあたり、最初に意識する重要な要素は以下となる。

シャッタースピード光をイメージセンサーへ取り込む時間を指定。
F値(絞り値)レンズ内部の羽の開放を指しており、一度に取り込む光の量を制限する。
ISO電子的に映像を明るくする。

シャッタースピードについては、夜空などの暗所では長くする。
滝の流れなどを撮影したい場合は、少し長く設定する。
逆に子供や動物などの動きのある被写体は早く設定することでブレが無くなる。

F値については、低いほど明るい写真を取ることができる。

また、F値が小さいほどボケ感が出てくる。

ISOに゙関しては、電子的に画像を明るくする値となる。

ただし、暗所でISOを上げるとノイズが発生しやすくなる。

3つの要素のうち、最も品質に直結するのがISOとなる。

なぜNDフィルターが必要なのか?なぜ可変にしたのか?

Holding camera lens, outdoors park

三大要素について触れたが、第4の要素であるND値について触れていきたい。

ND値は、これまでの明るさを中心とした指標であったが、ND値は暗くする値となる。

具体的には以下のようなケースでNDフィルターが活躍する

  • シャッタースピードを遅くし、瞬間ではなく動きのある写真を撮りたい
  • 夏の昼間など明るすぎる環境で、F値を2.8以下で撮影したい

具体的には、真夏の日光が激しい環境ではf値が2.8以下の明るい設定では暗くしなければならない。

F値が小さいほどボケのあるポートレート撮影が出来るため、基本的にはシャッタースピードを上げることで明るさを制限する必要がある。

シャッタースピードを上げるにも限界があるため、NDフィルターにて強制的に暗くする必要があるんだ。

例として、α7c iiのシャッタースピードは1/4000までしか上げることができない。

(電子シャッターだと1/8000までできる)

滝や夜の光などのシャッタースピードを遅らせることで動きのある写真を撮りたいときも、光を取り込む時間が長くなるため、写真が明るくなってしまう。

このような動きのある写真撮影にもNDフィルターが必要とあるんだ。

動画撮影の60fpsの場合のシャッタースピードは100。ISOとF値による制御に限界がある

動画撮影時のシャッタースピードの目安として、fpsの倍の数値に設定することが望ましい。

地域によってではあるが、おおよそ100~120にシャッタースピードを設定することが望ましいんだ。

この場合、問題なのが以下の2点となる。

  • ボケのある明るい動画を撮影したい場合は、F値を小さくする必要がある
  • ISOを下げるには限界がある

例として、Tamron A063は標準ズーム領域で通しF2.8となる。

この状態で動画撮影をした場合、シャッタースピードは100に固定、F値も2.8で固定すること、ISOだけで制御する必要が出てくる。

IOSは、上げることはあっても下げるには限界があり、夏の昼間であれば、明るすぎる動画が撮影されてしまう。

シャッタースピードとF値が固定されている環境で、ISOを簡単に下げられないため、意図的に暗くするための道具としてNDフィルターが必要になるんだ。

NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stopsを選んだ理由

aperture black blur camera
Photo by Pixabay on Pexels.com

NDフィルター選びとして最も重要な要素は大きく2つある。

  • 色が劣化しないこと
  • ND値の範囲

NDフィルターを購入しようとした当初は、3,000円くらいの製品を購入しようとしていたが、解像度が低い問題があることがわかった。

NDフィルターに求められるのは、解像度や色の劣化を抑えて暗さだけを追求することにあるんだ。

この条件にマッチしたのが、NiSiのNDフィルターなんだけど、価格が2万円以上する。

当初の予算から大幅に増えたが、せっかくの神レンズであるTamron A063を劣化させたくないため、予算オーバーを許容した。

さらに追求するのであれば、可変ではないNDフィルターがあるが、流石にそこまでは求めていないため、利便性を優先した。

NDフィルターを購入するために必ず確認したい点が、レンズ口径と同じサイズを購入することが挙げられる。

Tamron A063をの場合は、67mmを選択する必要がある。

なお、多くのレンズには口径が記載されているため、確認作業は簡単である。

NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stopsを開封

「NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stops」の67mmのパッケージはこちらとなる。

Nisi_true_color_variable_パッケージ

TRUE COLOR VARIOの印象として、銀色のリングが特徴的なデザインが採用されている。

同梱物は、レンズとキャップ、ピン、収納ケースが2つとなる。

Nisi_true_color_variable_同梱物

基本的に夏場はNDフィルターを付けっぱなしにする予定であるため、収納ケースは不要かもしれない。

ケースに関して、そこそこの厚みがあるため、持ち歩くには敷居が高いかもしれない。

どうせなら、NDフィルターケースを用意しても良いかもしれない。

NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stopsをセットアップ

NDフィルター本体はこちらとなり、サングラス効果で暗くなっている。

Nisi_true_color_variable_NDフィルター本体

付属のピンを取り付けるとこのような感じになる。

Nisi_true_color_variable_ピン取り付け

付属のフードを使用すると以下となる。

Nisi_true_color_variable_カバー取り付け

フードに矢印があり、ピンの位置を教えてくれるデザインとなる。

NDフィルターの一式をケースに入れるとこんな感じ。

Nisi_true_color_variable_ケース収納

ギリギリピンも収まるように設計されている。

が、可能であれば別の収納ケースを別途用意しても良いかもしれない。

NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stopsをTamron A063へ取り付け

NDフィルターの取り付けは、レンズフィルターの取り付けと同じで、回して取り付けるだけだ。

取り扱い方も、外側にあるダイアルを回してND値を手動で切り替えるだけなんだ。

ND値の変更は、付属していたピンを使用すると、ND値の変更が楽になる。

ND値が1のときは上の写真のとおり、レンズが薄っすらと透けて見える。

Nisi_true_color_variable_レンズ取り付け_ND1

MAX値である5にすると、サングラス効果でレンズが全く見えなくなる。

Nisi_true_color_variable_レンズ取り付け_ND5

気になる点としてはピンが人や物と衝突したときにレンズやNDフィルターにダメージがあると、目も当てられなくなる。

破損が気になるのであれば、ピンは使用しなくてもよいだろう。

また、収納の際にピンの方向を気にする必要がある点も要注意だろう。

NDフィルターは、レンズフードが付けられない

レンズフィルターは、装着してもレンズフードを付けられていた。

対して、NDフィルターは、口径が大きくなってしまうため、レンズフードが付けられないんだ。

ただ、よくよくNDフィルターを使用しているユーザーを見ると、レンズフードに執着がない人が多い印象がある。

レンズフードの効果である、ゴーストやフレアを抑えるといった機能に関して、NisiのTRUE COLORはARコーデティングで抑えられているようだ。

そのため、このNDフィルターを装着していてもレンズフードと同じ効果が得られるメリットがある。

NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stopsの作例

NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIOを使用した作例を紹介したい。

カメラとレンズの条件を統一して、ND値を変更した写真をいくつか紹介する。

Nisi_true_color_variable_ND1
Nisi_true_color_variable_ND2
Nisi_true_color_variable_ND3
Nisi_true_color_variable_ND4
Nisi_true_color_variable_ND5

個人的にはND3から大きな違いが発生する印象がある。

やはり、シャッタースピードを上げるには限界があるため、NDフィルターによるND値の制御が重要となってくる。

今回の場合は、好みではあるが、ND値が2~3が丁度良いように感じられる。

ND値を制御して、水の動きを撮影してみる

α7c iiのMAXのシャッタースピードである1/4000で撮影すると、良い意味でもブレなく水の動きを捉えることができる。

Nisi_true_color_variable_川_シャッタースピードMAX

水の動きを撮影するためにND値をMAXの5にし、シャッタースピードも可能な限り遅くすると、下のように流れを感じさせてくれる写真が撮れる。

Nisi_true_color_variable_川_ND値MAX

シャッタースピードを上げると、光を取り込む量が多くなるが、ND値を上げることで白飛びせずに撮影することができるんだ。

続いて、滝を例に撮影してみる。

以下は、シャッタースピードを1/4000で撮影した写真だ。

Nisi_true_color_variable_滝_シャッタースピードMAX

水が固まっていることから時間が止まったかのような撮影ができる。

これはこれで良い写真だ。

しかしながら、どこか硬い印象を受けるため、こちらもシャッタースピードを制御して撮影するとこうなる。

Nisi_true_color_variable_滝_ND値MAX

このように滝を撮影すると白い糸のような写真を撮ることができる。

ただし、ND値を5にしてもまだ白飛びしていたため、F値を7ほどまで下げている。

F値を更に下げたい場合は、よりND値が低いNDフィルターを選択する必要があるだろう。

NiSi NDフィルター x A063 x α7c iiを使用した印象は!?α7IVと比較して思ったこと

α7c iiで使用した印象としては、シャッタースピード限界を補足してくれる道具として、NDフィルターが有効であったと評価している。

ベースとなるα7IVのシャッタースピードは「1/8000」まで対応しているが、α7c iiは半分の「1/4000」までしか対応していない。

α7c iiの購入前に気づかなかったが、シャッタースピードの差は、α7IVとα7c iiで大きなアドバンテージがあると感じられた。

しかしながら、NDフィルターを使用することでこのアドバンテージをある程度は緩和することができる。

レンズ口径も重要で、最近多い67mmで統一すれば、新たにNDフィルターを購入する必要がないため、レンズ選びにも注意していきたいと思う。

NiSi NDフィルター TRUE COLOR VARIO 1-5stopsは、夏にこそオススメしたい

冬が終わり、屋外が明るくなると、写真が白飛びしないように意識するようになったことがきっかけでNDフィルターをレビューしてみた。

シャッタースピードによる制御に限界を感じていたため、NDフィルターによる明るさの制御は良い結果が得られた。

もちろん、F値を常に2.8以下にする必要は無く、シーンに応じてF値を上げていくことも重要である。

また、カメラを将来的に制したい者としてND値の理解は、これからのカメラスキルと写真撮影スキルの向上に必要な要素だと思われる。

次のスキルアップしたいユーザーは、3大要素の次にND値の制御の入門としてNDフィルターをおすすめしたい。

中でも解像度や色などの劣化が少ないNiSiのNDフィルターをオススメして締めくくりとしたい。

Nisi_true_color_variable_サムネイル

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