Sony FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)の性能を旧型と比べてみた
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「24-70mm F2.8」といえばソニーαユーザーに長年愛されてきた大口径標準ズームだが、2022年に登場したGM IIは旧型から約191g軽くなり、最短撮影距離も大幅に短縮された。
2024年12月には、後継モデルに位置する「28-70 F2 GM」が登場したが、現在も「24-70mm F2.8」の人気は強い。
この記事ではSEL2470GM2とSEL2470GMのスペックを実用目線で徹底比較し、「今から買うならどちらか」「旧型から買い替える価値はあるか」をできるだけ率直にまとめた。
Sony FE 24-70mm F2.8 GM II とは?旧型との主な変更点を一覧で確認
SEL2470GM2は2022年6月に発売されたGマスターシリーズの標準ズームレンズだ。
旧型SEL2470GMが2016年に登場してから6年ぶりのモデルチェンジとなり、光学性能を維持しながらサイズと重量を大幅に削減したのが最大のポイントになる。
| 項目 | SEL2470GM2(GM II) | SEL2470GM(旧型) |
|---|---|---|
| 発売年 | 2022年6月 | 2016年 |
| 重量 | 約695g | 約886g |
| 全長 | 119.9mm | 136mm |
| 最大径 | 87.8mm | 87.6mm |
| 最短撮影距離(ワイド端) | 0.21m | 0.38m |
| 最短撮影距離(テレ端) | 0.30m | 0.38m |
| 最大撮影倍率 | 0.32倍 | 0.24倍 |
| フィルター径 | 82mm | 82mm |
| レンズ構成 | 15群20枚 | 13群18枚 |
軽量化・短縮化・近接性能の向上という3点が主な変更点だ。
焦点距離・開放F値・フィルター径は変わっていないので、フィルターやレンズポーチはそのまま流用できる点もうれしい。
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実際に使ってどう違う?軽量化・近接性能を実用目線でチェック
191gの差は持ち歩きにどう響くか
886gから695gへ、約191gの削減は数字だけ見ると地味に思えるかもしれない。
だが、α7シリーズ本体(α7 IV なら約658g)と組み合わせると、旧型との合計差は体感でかなりわかる。
長時間の街撮りや旅行撮影では、200g前後の差が肩・手首への疲れに直結する。
「GMを常用したいけど重くて迷っている」という人には、この軽量化が一番の購入理由になり得ると思う。
α7CIIをベースに考えると、軽ければ軽いほど取り回しが良いため、2型の方が扱いやすくなる。
以下の記事でも紹介しているが、やはり性能と重量を考えるとオススメしたい一本となる。

最短撮影距離が大幅に短縮された
旧型は全域0.38mと、標準ズームとしてはやや寄れない印象があった。
GM IIはワイド端0.21m・テレ端0.30m、最大撮影倍率0.32倍と、ハーフマクロに迫る勢いで寄れる。
料理・テーブルフォト・物撮りなどで「もうひとつ寄りたい」と感じたことがある人には、地味に大きな進化だ。
本ブログでも物撮りが多いため、この最短撮影距離には助かっている。
机で物を取る場合は、最短撮影距離が重要になってくるため、評価ポイントとして考えてみて欲しい。
全長が16mm短くなった
136mmから119.9mmへ全長が短縮されており、カメラバッグへの収まりがよくなった。
内部フォーカス方式を採用しているためフォーカス中に全長が変化しない点も、旧型から変わらず好ポイントだ。
光学性能・解像感は旧型から進化した?
正直なところ、旧型SEL2470GMも十分に優秀なレンズで、光学性能に不満を持っていたαユーザーは多くなかっただろう。
GM IIでは新たに超高度非球面XAレンズ2枚・非球面レンズ計5枚を採用し、ズーム全域で周辺部まで高解像を維持するよう設計されている。
特に差が出やすいのは以下の状況だ。
- 高画素機(α7R Vなど6,100万画素クラス)での周辺解像
- 開放F2.8での近距離撮影(フローティングフォーカスで収差を抑制)
- 逆光シーン(ナノARコーティングIIによるゴースト・フレア抑制)
α7 IVや旧世代のα7 IIIなら、旧型でもオーバースペックに感じる場面もあるかもしれない。
一方、α7R VやFX3など解像・動画両用で使いたい人は、GM IIの光学的なマージンが活きてくるだろう。
スペック外のところでは、動画撮影時の手振れ補正にも影響する可能性があるため、実機で体感してみることをおすすめしたい。
Sony FE 24-70mm F2.8 GM II vs タムロン・シグマ:他社ライバルとの比較
GM IIはソニー純正の頂点に立つレンズだが、ソニーEマウントには他社からも強力なライバルが存在する。
ここでは特に人気の高いタムロン28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(Model A063)とシグマ24-70mm F2.8 DG DN II Artを取り上げ、実用目線で比べてみた。
Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(Model A063)とは?
2021年に発売されたタムロンのEマウント用大口径標準ズームの第2世代モデルだ。
重量わずか540g・フィルター径67mmという圧倒的なコンパクトさを実現しており、GM IIと比べて155gも軽い。
ワイド端の最短撮影距離は0.18mとGM IIより寄れ、実売価格も9万円台が中心と、とにかくコスパに優れる。
AF速度もVXDリニアモーター採用で実用上十分。軽量・価格重視派が最初に名前を挙げるレンズだ。
α7CIIに最初に取り付けた標準レンズとして本サイトではレビューしている。
小型重量にかかわらず、F2.8通しであるため、α7CIIの相性は最高に良かった。
ただし、手振れ補正が純正レンズではないためイマイチであったため、手放してしまっている。
写真だけを取るユーザーであれば、このレンズをオススメしたい。

Sigma 24-70mm F2.8 DG DN II Art とは?
2024年5月に発売されたシグマのArtラインフラッグシップ標準ズームだ。
初代DG DNから光学系を全面刷新し、前モデル比で約10%軽量・約7%小型化。
重量735gとGM IIより40g重いが、HLA(高応答リニアアクチュエーター)による高速AFと6枚のFLDガラスによる高解像が売りで、実売価格は16〜18万円台(変動あり)と、GM IIより約10万円安く手に入るのが魅力だ。
Tamronとの比較評価としては、描写力はSigmaの方が高い声がレビューとして多い。
しかしながら、コストとしてはSigmaの方が高く、いつかはGMと考えてしまうと判断が難しいレンズとなってしまっている印象だ。
注意点としては、SONY純正レンズやTamronレンズと異なり、リングを回す向きが逆方向となる。
3本を並べてスペック比較
| 項目 | Sony GM II(SEL2470GM2) | Tamron A063 | Sigma DG DN II Art |
|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 24-70mm | 28-75mm | 24-70mm |
| 開放F値 | F2.8 | F2.8 | F2.8 |
| 重量 | 695g | 540g | 735g |
| 全長 | 119.9mm | 117.6mm | 120.2mm |
| 最短撮影距離(ワイド端) | 0.21m | 0.18m | 0.17m |
| フィルター径 | 82mm | 67mm | 82mm |
| AF方式 | XDリニアモーター×2 | VXDリニアモーター | HLAリニアアクチュエーター |
| 実売価格(税込・目安) | 約285,000〜319,000円 | 約89,000〜95,000円 | 約160,000〜180,000円 |
※価格はいずれも変動します。購入時は各ショップで最新価格をご確認ください。
数値的には、Tamronの方が良く、価格も抑えられている。
さらにNDフィルターなどのコストに直結するフィルター経も小さく、コスパが良い。
しかしながら、実際の描写性能や手振れ補正、AF性能などはこの表では語れないところもある。
結局のところは、実際に手に取ってみてテストしてもらうことを強く推奨したい。
どんな人に向くか?用途別のすすめ
Sony GM II(SEL2470GM2)が向いている人:
- 純正の安心感・最高レベルの光学性能を求める人
- α7R Vや高画素機でシステムを組んでいる人
- 動画・スチル両用で最高の描写とAF信頼性が欲しい人
- 予算を惜しまずに「これ1本で完結」させたい人
- 動画撮影で手振れ補正を強く求める人
Tamron A063が向いている人:
- とにかく軽くしたい・旅行や街撮りメインの人
- 予算10万円以内で大口径標準ズームを揃えたい人
- α7 IVやα7Cなどミドルレンジ機と組み合わせる人
- フィルターを安く揃えたい(67mm対応が多い)人
- 写真がメインで、動画は立ち止まって撮影する人
Sigma DG DN II Artが向いている人:
- GM IIの描写性能に近いレベルを、より安く手に入れたい人
- アパーチャーリングや2つのAFLボタンなど操作性を重視する人
- シグマのArtラインで他のレンズとシステムを揃えている人
正直なところ、価格差を考えると「GM IIを選ぶ理由」を明確に持てるかどうかが判断のポイントになる気がする。
画質・AF・ビルドクオリティのどれかで「純正でないと困る場面」があるかどうかが、ライバル2本との分かれ目だと思う。
価格比較と購入先ガイド|旧型・中古も選択肢に入れるべきか
2026年5月時点の大まかな価格感は以下の通りだ(価格は変動する場合があります)。
| モデル | 新品(税込) | 中古相場(税込) |
|---|---|---|
| SEL2470GM2(GM II) | 約285,000円〜319,000円 | 約243,000円〜269,000円 |
| SEL2470GM(旧型) | 253,000円(税込)※ソニーストア | 約138,000円〜195,000円 |
旧型の中古は状態次第で14万円台から見つかることもある。
「予算が厳しいが開放F2.8の標準ズームが欲しい」という場合は、旧型中古は十分に現役の選択肢だ。
一方で今から新品で買うなら、旧型はソニーストアで253,000円(税込)で販売中。GM IIとの価格差は約5万円あるため、コストを抑えたい場合は旧型新品も選択肢になるのが無難だと思う。
0からレンズを揃えるユーザーに関しては、今後のカメラ本体の性能の向上を考えるとGM2を購入することをオススメする。
レンズがカメラの性能を引き出せない可能性もあるため、ある程度の費用対効果は考慮したほうが良いだろう。
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SEL2470GM2はSEL2470GMから買い替える価値がある?軽量化重視派への結論
個人的な結論としては、「使い方によって分かれる」というのが正直なところだ。
GM IIへの買い替えをすすめたい人:
- 重さで手が疲れたり撮影に行くのが億劫になっている人
- 料理・小物・ポートレートなど近距離撮影が多い人
- α7R VやFX3など高画素・高解像度機を使っている人
- 動画メインで手ブレ補正を重視する人(軽さがジンバル耐性にも影響する)
旧型をそのまま使い続けてもいいと思う人:
- α7 IVや旧世代機で遠景・風景を撮ることが多く、近接はほぼ使わない人
- 現状の重さがそこまで気にならない人
- 買い替え差額(中古差額で10万円前後)を他の機材に使いたい人
旧型のSEL2470GMは6年間αシステムを支えてきた実績あるレンズで、今でも光学的に引け目はない。
ただ「標準ズームを1本だけ持って行く」という撮影スタイルが多いなら、191gの軽量化は長い目で見て体への負担軽減として効いてくると思う。
これから初めてGMの24-70mmを買うなら、迷わずGM IIを選んでいいはずだ。
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