近年ではデータの重要性が高まっている。お金で買えない価値にデータも含まれる
近年では、文字データだけではなく、画像データや動画データなど様々なフォーマットでデジタルデータが存在している。
さらに世代別に文字媒体よりも写真や動画媒体の方が人気を集めており、SNSやYouTube、Instagramを中心に活発化している。
写真や動画のニーズが上昇したことで、データの価値がさらに高まり、データ損失は資産の損失とも言えるのが現代と言えるだろう。
特に本サイトでは、直近で「α7c ii」というカメラを購入しており、データの重要性は本ブログとしても大切なものとなっている。
「お金で買えない価値」の一つに間違いなく「データ」も入るため、万が一の状態に備えておく必要があるんだ。
データ復元ソフト「Wondershare Recoverit」をレビュー
この度、株式会社ワンダーシェアーソフトウェア様からお声をかけて頂き、データ復元ソフト「Wondershare Recoverit(ワンダーシェアー リカバリット)」のレビューを承った。
「Wondershare Recoverit」が必要なユーザー層を簡単に述べるとこの様になる。
- 間違ってフォーマットしたデータを復元したい方
- SDカードから削除した写真や動画を復元したい方
- 起動しないPCSからデータを復元したい方
「Wondershare Recoverit」は、筆者のカメラで撮影した写真や動画を復元したいときのニーズに答えてくれることがわかる。
ワンダーシェアーソフトウェア様は、YouTubeでも製品紹介しているため、こちらもご紹介する。
さらに、MacとWindowsの両方で製品対応しているため、あらゆるユーザー層をカバーしている。
「Wondershare Recoverit」は、SDカードやHDD、カメラ復元などあらゆるデータに対応
「Wondershare Recoverit」をご紹介するにあたり、対応しているハードウェアを紹介したい。
「Wondershare Recoverit」はあらゆるハードウェアに対応しており、内蔵・外付けのHDDだけではなく、SDカードやUSBメモリなどあらゆる記憶媒体にも対応している。
それだけではなく、デジタルカメラやデジタルビデオ、iPodなどのメディアディバイスまで復元することができると紹介されている。
容量が重い動画に関しては、UltraHDや4K、8K動画などの容量が大きく復元が難しい動画ファイルも対応しているようだ。
こちらの公式ページでも、カメラの復元について紹介されているため、参考にして欲しい。
「Wondershare Recoverit」を早速使用してみた
「Wondershare Recoverit」を使用する上で、カメラを利用することを想定して2つの方法を想定してみたい。
- SDカードから直接画像を削除して復元
- SDカードをフォーマットして動画(4K)を復元
難易度は2番の方が高いと思われるが、実際に使ってみた記録を残していく。
使用するにあたり、まずは「Wondershare Recoverit」のUIについて紹介していきたい。
「Wondershare Recoverit」を起動すると、PCで認識している記憶媒体が表示される。
PC上では、「Untitled」として認識されているため、「Wondershare Recoverit」でも「Untitled」と表記されている。
今回使用するメディアは、カメラでよく使われる「PROGRADEの128GB SDカードを使用する。
検証する上で、以下のようにSDカードの中に検証データを準備したので、色々と試していきたい。
ファイル名 | バイト数(おおよそのMB/GB) |
---|---|
DSC01131.ARW | 36384768(36MB) |
DSC01131.JPG | 18608833(18MB) |
DSC01132.ARW | 35790848(35MB) |
DSC01132.JPG | 17005510(17MB) |
DSC01133.ARW | 35536896(35MB) |
DSC01133.JPG | 15307332(15MB) |
DSC01134.ARW | 35225600(35MB) |
DSC01134.JPG | 15824584(15MB) |
DSC01135.ARW | 36163584(36MB) |
DSC01135.JPG | 18877439(18MB) |
C0093.MP4 | 1006880039(1.01GB) |
検証前に削除前の状態がこちらである。
動画ファイル「C0093.MP4」は、4K60fpsの重いファイルとなっているため、どのような検証結果になるか見て欲しい。
SDカードから直接画像を削除して復元
まずは、DSC01131〜DSC01135の画像データを削除する。
もちろん、ゴミ箱からも削除済みである。
それでは復元手順を述べていくが、「SDカード」媒体を選択すると、以下のようにスキャンの実行ポップアップが開始される。
今回は、高度復元対応のライセンスを頂いたため、高度復元モードで試してみる。
スキャンが開始されると、SDカード内部のファイルやフォルダのリストが表示され、下のバーにてスキャン状況が表示される。
スキャンには時間がかかるが、スキャン中も復元対象のデータを見ることができる。
スキャンにすでに削除した「DSC01131〜DSC01135」のファイルが存在していることも確認できる。
ここですごいと思った点は、「ARW」と呼ばれるROWフォーマットファイルが画像リストとして表示してくれる点が挙げられる。
流石に、プレビュー表示はできなかったが、ARW画像をリスト表示できる点は素晴らしいと思うし、カメラの復元向けのソフトウェアとしても紹介することができると感じた。
なお、JPGファイルであればプレビューはできることは確認できている。
本題の復元手順に関しては、復元したい画像を選択し、右下の「復元する」を押下する。
その後にポップアップにて保存先を聞かれるため、指定して「保存」を押下する。
なお、ここではネットワークドライブにも保存できるようだ。
復元完了すると「ファイルが正常に復元されました」と表示される。
復元後に復元されたファイルの容量を比較してみる。
ファイル名 | 復元前バイト数 | 復元後バイト数 |
---|---|---|
DSC01131.ARW | 36384768(36MB) | 36384768 |
DSC01131.JPG | 18608833(18MB) | 18608833 |
DSC01132.ARW | 35790848(35MB) | 35790848 |
DSC01132.JPG | 17005510(17MB) | 17005510 |
DSC01133.ARW | 35536896(35MB) | 35536896 |
DSC01133.JPG | 15307332(15MB) | 15307332 |
DSC01134.ARW | 35225600(35MB) | 35225600 |
DSC01134.JPG | 15824584(15MB) | 15824584 |
DSC01135.ARW | 36163584(36MB) | 36163584 |
DSC01135.JPG | 18877439(18MB) | 18877439 |
復元後に、バイト数単位で完璧に復元できていることがわかる。
もちろん、ファイルを開いてみてもARWファイルもJPGファイルも問題なく開くことができた。
SDカードをフォーマットして動画(4K)を復元
最後にSDカードをフォーマットして復元を試みてみる。
Mac側でSDカードのフォーマットを実施した。
先程と同じ用にスキャンを実施したが、流石にフォーマットを実施すると時間がかかるようだ。
13:12頃に開始して、13:31頃に完了したため約33.77GBのスキャンを20分くらいで終わった。
動画ファイルとしてMP4拡張子で認識できていることがわかる。
「C0093.MP4」というファイル名も無事に認識できていることがわかる。
なお、写真ファイルも一覧に出てきたため、ついでに復元してみる。
画像ファイルと同様に復元を試みた結果がこちら。
写真ファイルであるARMやjpgファイルは無事に復元できているが、動画ファイルは0バイトとなっていることがわかる。
結果として、フォーマットをしてしまうと動画ファイルは復元できないが、画像ファイルは復元できていることがわかる。
再検証:SDカードから直接動画を削除して復元
動画に関しては難易度を上げてしまったため、フォーマットせずに削除した場合にどうなるか?を検証していきたい。
検証用として、動画ファイルを名前変更した「C0093_ファイル削除検証用.MP4」を用意した。
検証用動画ファイルとしてコピーしたものなので、前と同じ約1GBのファイルとなる。
ファイルを削除したエビデンスは以下となる。(事前にゴミ箱を空にしてある。)
早速、「Wondershare Recoverit」でスキャンを開始すると、検証用ファイル「C0093_ファイル削除検証用.MP4」を発見することができた。
復元後のデータは10.1GBと削除前と同じデータ容量として認識できている。
バイトレベルでの検証結果は以下となる。
ファイル名 | 復元前バイト数 | 復元後バイト数 |
---|---|---|
C0093.MP4 (C0093_ファイル削除検証用.MP4) | 1006880039(1.01GB) | 1006880039 |
バイト数レベルで復元していることが確認できている。
復元できた動画を再生したところ、音声も画像も乱れなく再生することができていた。
今回検証した「Wondershare Recoverit」のライセンス状況について
今回紹介した「Wondershare Recoverit」のライセンスについてご紹介していきたい。
「Recoverit 無料版」も用意されており、最低限の機能であれば無料で復元することができる。
サブスクの料金プランについて以下となる。
主な機能 | Recoverit 無料 | Recoverit Pro | Recoverit Ultimate | Recoverit Ultimate Plus |
---|---|---|---|---|
復元するデータのボリューム | 500MBのデータ復元 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
さまざまな保存デバイスにあるあらゆる形式のデータ復元が可能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
復元作業する前にプレビュー可能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
クラッシュしたパソコンからデータを復元可能-起動ディスク作成 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
再生できない動画を高度復元 & 破損した動画を修復可能 | ✕ | ✕ | ✕ | ◯ |
料金 | 無料 | 7,980円/月 | 9,980円/月 | 11,980円/月 |
500MBのデータ復元であれば、無料で利用できるため、写真程度であればフリープランで良い。
動画の復元程度であれば「Recoverit Pro」プランが最適となる。
PCがクラッシュしており、急ぎでデータを復元する必要がなければ、「Recoverit Ultimate」が良いだろう。
仕事などで大切なデータを可能な限り完璧に復元したい場合は、「Recoverit Ultimate Plus」でプレビューしながら高速に復元したいデータを確認するとよいだろう。
もちろん、買い切り版も公開しており、参考までにそれぞれ以下の料金となっている。
料金プラン | Recoverit Pro | Recoverit Ultimate | Recoverit Ultimate Plus | 学生・教員向け |
---|---|---|---|---|
月額プラン | 7,980円 | 9,980円 | 11,980円 | – |
永久ライセンス | 12,980円 | 14,980円 | 16,980円 | – |
1年プラン(5 PCs) | 34,900円 | 44,900円 | (問い合わせによる見積もり) | – |
1年プラン(1 PC) | – | – | – | 10,980円 |
こちらのページでは、サブスクプランや永久ライセンスプラン、1年プランを詳細に書かれている。
セールも実施しているため、時期によっては一回り安く購入することも可能だ。
まとめ!大切なデータを守りたいときの武器として「Wondershare Recoverit」を使用して欲しい
消えてしまったデータは、基本的には戻すことができない。
しかしながら、「Wondershare Recoverit」を使用することで復元できる可能性があるため、デジタル資産を回収できるメリットは大きいだろう。
ましてや、思い出であるカメラによる写真や動画が復元できることは、お金以上の価値があるだろう。
今回の検証では、ゴミ箱を空にされた写真も動画も100%復元することができた。
データフォーマットをしてしまうと、mp4動画に関しては復元ができなかったが、ここさえ気をつければ問題ないかと思う。
個人的には、データ復元には高度な技術が必要だと思っており、完全に復元できるものではないと思っている。
「Wondershare Recoverit」を使用すれば高い確率で復元できることがわかっため、ぜひカメラユーザーにオススメしたいと思っている。
最後に今回ご紹介した「Wondershare Recoverit」の情報を以下にまとめたので、興味があれば是非見て欲しい。
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