Amazonの三脚に限界を感じるがカーボン三脚が高すぎる問題
以下の記事でもレビューしたとおり、1年ほどAmazonベーシックの三脚を使用していたんだ。
普段使用する分には問題がないんだけど、望遠レンズを使用する際に安定性の観点で不満を感じていたんだ。
ただし、1.5kg以上の三脚は持ちたくないと考えると、カーボン三脚が視野に入ってくる。
カーボン三脚は、非常に高く、安定性を重視すると3万円以上する。
また、カーボン三脚の世界は、雲台も別で購入(セット購入もある)する必要があり、追加で3万円がさらに必要になり、6万円ほどの資金が必要となる。
どうしたものかと考えていたのだが、良いタイミングでLeofotoの三脚を手に入れることができたのでレビューしていく。
カーボン三脚の定番!Leofoto、LS-324C+LH-40LRをレビュー!
価格と性能で三脚メーカーで絞り込むと、中国企業であるLeofotoの三脚が目立つ。
中古市場をずーっと眺めていたら、納得できる価格で状態の良い個体が販売されていたため、購入した。
中古ではあるのだが、パッケージも付属していた。
紹介したとおり、購入したモデルはLS-324C+LH-40LRとなる。
LH-40LRは、自由雲台に位置しており、LH-40と異なりレバータイプのプレートリリースが採用されているモデルとなる。
開封するとLeofotoログが付いた専用のケースが付属している。
本体以外の同梱物は以下となっている。
LS-324Cにはセンターポールが後付できる設計となっているため、センターポールが付属している。
雪などの上でも使用できるスパイクが3つ付属している。
アルカスイス互換のNP-50が備わっている。
あとは、メンテナンス用の六角ネジなどが付属している専用キャリーバッグが付属している。
Leofoto、LS-324Cのスペック
Leofoto、LS-324Cの外観は以下となっている。
モデル名の頭に32がついているため、32mm系のパイプと4段階の可変が可能な三脚となる。
大まかなスペックはこの様になる。
全伸長 | 1,625mm |
伸長 | 1,305mm |
最低高 | 85mm |
収納高 | 485mm |
段数 | 4 |
耐荷重量 | 15kg |
重量 | 1,390g |
素材 | 10層カーボン |
パイプ系 | 32/28/25/22mm |
カーボン三脚かつ32mm系のパイプであるため、重量は1,390gとやや重い印象だ。
以前紹介したAmazonベーシックの三脚の重量は、雲台ありで1.2kgであるため、LS-324Cのほうが重い。
ただし、Amazonベーシックの三脚の耐荷重量は、3kgしか無いため、LS-324Cの1/5となる。
今回は雲台付きのモデルを購入したため、上部にはすでにLH-40LRが装備されている。
Leofoto、LS-324Cのデザイン
LS-324Cは、カーボン三脚というだけあって軽さと安定性が非常に優秀だ。
LS-324Cには、左のように開閉レバーがあり、一定ラインまで足の幅を制御することができる。
開閉カバーを閉じた状態が、右の足のデザインとなる。
LS-324Cは、別の雲台もマウントすることができるため、上部にネジと穴が用意されている。
この雲台取り付けネジは、UNC 3/8規格となっている。
Leofoto、LS-324Cのセンターポール「DC282」
LS-324Cに付属しているセンターポールこと「DC282」を取り付けるとこの様になる。
「DC282」には、延長できるロックナットがあるため、更に高さを伸ばすことができる。
デメリットとしては、センターポールを利用するためには雲台の脱着が必要であるため、普段は使用しない想定で運用することが前提となるだろう。
Leofoto、LS-324Cの足のデザインとスパイクの脱着
LS-324Cには、3つのロックナットで構成されている。
このロックナットを軽くひねるだけで、足の長さの延長や固定が簡単にできるんだ。
また、足の一番下にある石突は、ネジ穴形式であるため、簡単に脱着できる。
冒頭に付属品で紹介したスパイクも簡単に取り付けることができる。
センターポールと同様にスパイクを使用する場面も少ないため、基本的には収納ケースのポケットに入れておく運用となるだろう。
Leofoto、LH-40LRのデザインと使い方をレビュー
雲台であるLH-40LRを紹介していく。
LH-40LRは、アルカスイス互換のクイックレバー式のリリース機構を採用されている。
LH-40LRのスペックは以下となる。
ボール径 | 40mm |
ベース径 | 57mm |
高さ | 91mm |
耐荷重量 | 20kg |
重量 | 530g |
三脚取付ネジ | UNC3/8″-16 |
付属プレート | NP-50 |
重量としては、LS-324Cと組み合わせると約2kgとなるため、軽い三脚とは言い難いだろう。
LH-40LRには、3つのダイヤルがある。
一番左の大きなダイヤルは、雲台のボールを固定するダイヤルとなる。
右上のダイヤルは、トルク調整となっており、少しだけボールに抵抗を調整することができる。
右下のダイヤルは、ボールではなく、水平(パン)方向にだけ動かすことができる。
総合的にLH-40LRの性能だと大きいカメラやレンズであっても、耐荷重量が20kgであるため、必要十分な性能を持っている。
Leofoto、LS-324Cのカーボン三脚としてのしなりは?
Amazonベーシックの三脚からの脱却理由として、雲台の安定性の不満が挙げられた。
具体的には、三脚の脚がしなることがあり、安定性と動画撮影時のブレが気になってしまったんだ。
下の画像のようにAmazonベーシックの三脚を右に捻ってみると、足が右側に湾曲していることがわかる。
対して、カーボン三脚であるLS-324Cに力を入れてみたが、全く足がしなることはないんだ。
もちろん、雲台の上にフルサイズカメラと望遠レンズ、マイクを乗っけることで耐荷重をオーバーしているため、三脚の問題というよりは、こちら側の利用シーンとのミスマッチである。
このように自分の用途で考えると、ある程度の耐荷重があるカーボン三脚と雲台が必要であったため、結果的にはLeofotoで満足している。
弁解する訳では無いが、ハンディカムやAPS-Cカメラであれば、Amazonベーシックの三脚はコスパが優れているので、おすすめしたい。
Leofoto、LS-324C+LH-40LRにSONY α7c iiを取り付けてみた
自分のメインカメラであるSONY α7c iiには、SmallRigのアルカスイス互換のプレートが取り付けてある。
LH-40LRもアルカスイス互換であるためSmallRigのプレートをそのまま装着することができるんだ。
SmallRigのプレートは、リリースプレートのレバーで完全に固定されており、落下する心配もなさそうだ。
付属のプレートであるNP-50をα7c iiに取り付けても良いが、DJIのジンバルにもスムーズに載せ替えることができるため、基本的にはSmallRigのプレートを前提に環境を構築していきたい。
一般的ではないが、DJIのジンバルを三脚に乗せることも可能
一般的ではないが、三脚の上にDJIのジンバルである「DJI RS3 mini」を取り付けることができる。
DJI RS3 mini側には、アルカスイス互換のプレートを取り付けることで、LH-40LR経由で固定することができる。
あえて三脚にジンバルを取り付けることで、ジョイスティックでカメラの向きを操作することができ、運用が少し楽になるんだ。
気楽な動画を撮影したい場合、あえてジンバルを乗っけるのも面白い使い方となる。
ただし、ググっても三脚にジンバルを取り付けている例がないため、一般的ではない使い方として紹介する。
まとめ!Leofoto、LS-324C+LH-40LRは雲台選びの終着点
まとめとして、LeofotoのLS-324C+LH-40LRは、三脚沼の終着点と位置づけてよいだろう。
もちろん、人によっては1kg以下が望ましいのであれば、32系以下のモデルを購入するとよいだろう。
ただし、ある程度の安定性と将来的な超望遠レンズの使用を考慮しているのであれば、32mm系のモデルをオススメしたい。
筆者は、シマエナガを撮影する可能性があり、超望遠レンズを購入しても大丈夫な環境を作りたかったため、32系を購入した。
雲台に関しては、写真撮影であればLH-40LRで十分だが、動画撮影となると話が変わってくる。
動画を主軸としたいのであれば、BV-10やBV-15、奮発できるならBV-20あたりの雲台を狙う必要がある。
コメント