ついにMacbook Proへタッチパネルが搭載される情報がリーク
メディアサイト「Bloomberg」が、Appleが現在タッチスクリーンを搭載したMacbookを開発中であることを報じていることがわかりました。
対象となるMacbookも「Macbook Pro」であることも報じられております。
この「Macbook Pro」のモデルでは、ディスプレイを強化することに力を入れており、タッチスクリーンの他にもMacとして初となる有機ELディスプレイを搭載するようです。
なお、開発中のモデルとしての情報ではあるが、デザインに関してはこれまでどおりのラップトップデザインとなっており、タブレットPCのような変形構造とはならないようです。
Appleの元CEOであったスティーブ・ジョブズ氏の名言に「iPadとMacの融合はありえない」という発言がありました。
これは、人間工学に基づいた意見として有名で、キーボード操作とディスプレイを触るという動作がユーザーインターフェースとしてひどい設計であるという意味で知られております。
現在のCEOであるティム・クック氏は、この開発中のモデルを登場させたあたり、少なくともMacへディスプレイを搭載し、何かしらの付加価値をつけようとしているということになります。
すでにiPad Proにてキーボードとタッチパネルのユーザーインターフェースを提供済み
ティム・クック氏は、すでにiPad Proにてキーボードとタッチパネルを両立させたユーザーインターフェースを提供している。
はじめはiPad Proからスタートし、現在はiPad mini以外でオプションとして提供されているSmart KeyboardシリーズやMagic Keyboardが挙げられる。
ジョブズ氏が否定したキーボードとタッチパネルを搭載した製品が世に出ているが、結果としては受け入れられている印象がある。
少なくともiPad Proを購入するユーザーのほとんどは、純正のキーボードを購入しトラックパッドでアプリケーションを操作している。
このことから、キーボードとタッチパネルの融合は、ユーザーに否定されたものとは必ずしも言えないことが考察できる。
ただし、多くのユーザーがiPad Proを購入したにもかかわらず、タッチパネルを触らない状況が多数派であると考えられ、たとえMacbook Pro 2025年モデルにてタッチパネルを搭載しても、おそらく殆どのユーザーは画面を触らないだろう。
もっと言えば、有機ELディスプレイとタッチパネルの搭載により価格が釣り上がることになれば、過去にTouch Barを嫌ったユーザーがMacbook Airへ流れたように、再びMacbook Airなどのエントリー層へのユーザーの移行が進む可能性すら考えられる。
すでにMacではiOSアプリが使えるし、iPadのステージマネージャーも現時点では微妙
MacbookにてM1やM2を搭載しているモデルは、iPadと同じARMベースのチップを搭載している。
これによりiPhoneやiPadにて提供されているアプリをMacで実行することがすでに可能となっております。
また、iPad Proに関しても「ステージマネージャー」というウィンドウシステム的なものをiPadOSにて提供を開始している。
このことから、すでに相補ともすでに以下のような使い方は可能となっている。
- Mac:iOSアプリが使用できる。ただしマウスカーソルによる操作。
- iPad Pro:PCのようなデスクトップ操作に近づいている。ただし、アプリの対応などがイマイチ。
ステージマネージャーの微妙なところは、アプリケーションが完全に対応していない点が挙げられる。
これは、ステージマネージャーの機能によりアプリケーションの大きさを上下左右に拡大・縮小できるようになったが、アプリケーションの表示がおかしくなる。
つまり、MacやiPadに限らず、アプリケーションがハードウェアや機能に対応してこなければ、使い勝手が悪いということが結論付けられる。
ここで再度振り返りたいのが、タッチバーの存在である。
タッチバーは、アプリケーションが対応していれば、最適化されたボタンなどを表示することができるというものでした。
この歴史を考えると、果たしてMacにてタッチパネルを活かした設計となるアプリケーションがいくつ登場するのかが疑問に思われる。
2025年Macbook Proにて仮にタッチパネルが搭載された場合は、アプリケーションの対応状況やPC操作でディスプレイを触れる機会がどれほどあるだろうか?と考えてから検討したほうが良いでしょう。
ただ、闇雲にタッチパネルを否定しているわけではなく、iPad Proユーザーでもタッチパネルメインで使用しているユーザーも多くいらっしゃるので、最終的にはユーザーの利用方法次第であることとは間違いないでしょう。
[引用元:bloomberg]
[画像引用元:Apple]
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