Mac使いがモニターをアップデートしたいんだけど、ウルトラワイドモニターの5K2Kってどうなの?
デスクのFHDのディスプレイの作業領域に窮屈さを感じるようになったため、前から検討していたモニターの入れ替えを考え始めた。
初めは、4Kモニターを検討していたんだが時代の流れは早いもので5K2Kモニターというものが登場している。
本サイトの執筆の際にウルトラワイドモニターによる作業領域の拡大は非常に恩恵を受けそうなので、真剣に分析してみる。
なお今回は大衆向けの比較となるため、ゲーミングモニターや120Hzのリフレッシュレートを必要がないという前提で分析を実施する。
ウルトラワイドモニターの解像度を比較
率直に分析したいため、ウルトラワイドモニターの解像度を比較するとこのような図となる。
解像度だけで見ると、5K2Kは圧倒的な作業領域の広さを確保することができる。
UWFHDと5K2Kを比較すると、2倍以上の作業領域の拡大があるため、まずUWFHDは購入候補から外れる。
次に解像度ごとの価格の中央値をまとめるとこの様になる。
解像度 | 価格中央値 |
---|---|
UWFHD 2560×1080 | 33,000円 |
UWQHD 3440×1440 | 55,000円 |
UWQHD+ 3840×1600 | 150,000円 |
5K2K 5120×2160 | 180,000円 |
価格表では、インチ数やIPS液晶かVA液晶、リフレッシュレートで価格が上下するが、概ねの価格としてはこの様になるだろう。
コスパで考えると、UWQHDが最も良いように思われる。
UWQHD+が最もコスパが悪く、UWQHD+を購入するくらいであれば5K2Kを購入したほうが良い印象がある。
16:9モニターとウルトラワイドモニターの解像度を比較する
16:9の比率のモニターとウルトラワイドモニターの解像度を比較してみる。
5K2K解像度は、4Kモニターを横にきれいに引き伸ばした解像度であることがわかる。
現在使用しているFHDの解像度と比較すると圧倒的な広さだ。
ただ、ここで満足してはいけないので恒例の価格表を追加で作成してみる。
解像度 | 価格中央値 |
---|---|
FHD(16:9) 1920×1080 | 25,000円 |
UWFHD 2560×1080 | 33,000円 |
WQHD(16:9) 2560×1440 | 27,000円 |
UWQHD 3440×1440 | 55,000円 |
UWQHD+ 3840×1600 | 150,000円 |
4K(16:9) 3840×2160 | 38,000円 |
5K2K 5120×2160 | 180,000円 |
この価格表でわかる点としては、4Kモニターが38,000円まで価格が下落している点が挙げられる。
4Kモニターを2枚購入しても8万円以下であるため、5K2Kの半額となる。
4Kモニターのデュアルディスプレイによる作業領域は、7680×2160の解像度となり、5K2Kの 5120×2160を大きく上回る。
ウルトラワイドモニターにこだわりがなければ、4Kのデュアルディスプレイが最適解となるだろう。
AppleシリコンMacbook Airを購入するのであればデュアルディスプレイは使用できない
Apple側の制限の話になるんだけど、現在販売されているM1チップとM2チップを搭載しているMacbook Airではデュアルディスプレイに非対応となる。
非公式として、ディスプレイをミラーリングするような形でデュアルディスプレイにすることはできるが、Apple WatchでMacのロックを解除できない点や動画視聴の際に著作権問題で映らないなどの問題があると報告されている。
そのため、基本的にはディスプレイを1枚のみで使用することに制限されることとなる前提で進める。
本サイトでは、3nmプロセスで製造されるM3チップを搭載したMacbook Airを待望しているが、ディスプレイに対応するかどうか?はまだわかっていない。
それならば、デュアルディスプレイに対応したMacbook Proでも良い気もするんだけど、重量が気になる。
Macbook Airが1.24kgに対してMacbook Proが1.6kgとなっている。
現在所持しているMacbook Pro 2017の重量が1.37 kgで重いと感じているため、これはデメリットに思える。
いつからMacbook Proは重量アップしているのかも気になるが、ここでは割愛する。
そのため、M3 Macbook Airにてディスプレイに対応していない場合は、5K2Kウルトラワイドモニターの購入を検討してもよいかと思う。
ただし、4K2枚構成だと5K2Kよりも10万円ほど費用が浮くため、Macbook Proにしたほうが安い気もしている。
参考までに現行のモデルで比較を実施してみた。
いずれもUSキーボードとメモリ16GB、ストレージ1TBのCTO構成となる。
Mac | 価格 |
---|---|
M2 Macbook Air ・8コアCPU、10コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M2チップ ・メモリ16GB ・ストレージ1TB | 264,800円(税込) |
M2 Pro Macbook Pro ・12コアCPU、19コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M2 Pro ・メモリ16GB ・ストレージ1TB | 358,800円(税込) |
正直、価格差が約10万円となっため、トータルの費用では大差がないことがわかる。
もはや、4Kデュアルディスプレイ&Macbook Pro VS 5K2K&Macbook Airは好みの問題となるだろう。
結局、どちらを選んでも50万円近い価格となることを覚悟しなければならない。
そもそも5K2K解像度で使うことがあるのか?
Macbook Airを前提とした場合、解像度上では5K2Kが魅力的であることは間違いないだろう。
しかしながら、モニター選びで多くの人が抜けている観点として、実際に5K2K解像度で利用するかは別の話である。
5K2Kの40インチウルトラワイドモニターで使用した場合、文字が小さすぎるため、150%の比率で使用することが多いレビューも見受けられる。
そうなってくると、実用使い的にはUWQHD 3440×1440でも良いようにも感じられる。
UWQHD 3440×1440でよいのであれば、5K2K解像度を必要としているユーザーは、文字の粗さが気になるユーザーだけのようにも分析できる。
可能であれば実機で確認したいが、5K2Kウルトラワイドモニターを置いている店がそもそも少ない問題もある。
ここはYouTubeにてレビュー動画を多く見るしかないだろう。
結論:M3 Macbook Airのスペック次第
結論としては、元も子もないけれどもM3 Macbook Airのスペック次第ではある。
デュアルディスプレイに対応していれば、4Kデュアルディスプレイで安く抑えられるため理想的だ。
しかしながら、外部ディスプレイが1枚のみに制限されるのであれば、5K2Kディスプレイの購入にかじを切ることとなるだろう。
ただし、一気にPC環境に50万円も費やすことになるため、ひとまず1つの結論をだしたが、M3 Macbook Airが登場するまでもう少し検討してみたい。
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