【QNAP VS UGREEN】4K60Pトランスコードに耐えられるNAS選び

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目次

はじめに – 4K60Pで動画を再生できるNASが少なすぎる

close up of a data hub diskstation
Photo by Jakub Zerdzicki on Pexels.com

4K60P の動画を扱うようになると、NAS 選びは一気に難しくなります。単に容量や転送速度だけでなく、「リアルタイムでトランスコードできるか」という重い条件が加わるからです。

さらに近年は、性能や価格だけでなく、メーカーの所在国やサプライチェーンといった 地政学リスク も無視できなくなってきました。NAS は短期間で買い替える機器ではなく、数年単位で使い続けるインフラです。だからこそ、将来の不確実性も含めて考える必要があります。

この記事では、「4K60P トランスコード」という高い要求と、「地政学リスク」という長期視点を組み合わせて、NAS の選び方を整理していきます。

4K60Pについて解説すると、4K画質で1秒間に60コマ表示する仕様を指します。

そのため、iPhoneで撮影した多くの場合、4K60Pで撮影することがほとんどであるため、NASへ保管しても動画の再生でカクつく問題があります。

クラウドストレージであるサブスクを契約すると、総合的な費用が高くなるため、NASにより総費用を節約したい狙いがある。

なぜ地政学リスクを NAS 選びで考えるのか

tiny flags on the map of china
Photo by Lara Jameson on Pexels.com

地政学リスクとは、国家間の緊張や紛争、政治的判断によって、製品の供給やサポートに影響が出る可能性のことを指します。

NAS において、このリスクは次のような形で表れます。

  • 製品や交換部品が入手しづらくなる
  • ファームウェア更新やサポートが突然止まる
  • 特定地域のサービスや機能が制限される

データを預ける機器である以上、「壊れたら終わり」「使えなくなったら買い替え」では済みません。地政学リスクは、性能以上に 継続性と復旧性 に影響を与えます。


4K60P トランスコードという条件の重さ

professional video camera
Photo by Bruno Massao on Pexels.com

4K60P のリアルタイムトランスコードは、家庭用途の中でも特に負荷の高い処理です。4K 解像度に加えて 60fps という条件が重なることで、CPU やハードウェアエンコーダに継続的な高負荷がかかります。

NAS に搭載されている CPU は、基本的にファイル管理やネットワーク処理を前提に設計されています。そのため、仕様上は「4K 対応」と書かれていても、実際の運用では限界が見えることが少なくありません。

経験則としては、4Kに対応している多くのNASは、4K30Pまでが限界なことが多いです。

この時点で重要なのは、「どの NAS ができるか」ではなく、「どこまで NAS に任せるべきか」を考えることです。


トランスコードが難しい場合の考え方

4K60P トランスコードが難しい、あるいは不安定になる場合、発想を切り替える必要があります。

なぜ NAS 単体にこだわると失敗しやすいのか

NAS にすべてを任せようとすると、次のような問題が起きやすくなります。

  • 高性能モデルが必要になり、コストが跳ね上がる
  • 常時高負荷で、安定性や寿命に不安が出る
  • 特定メーカー・特定国への依存度が高まる

結果として、性能と引き換えにリスクを抱え込む構成になりがちです。

NASは、長期的に付き合っていくディバイスであるからこそ、あらゆる事を考えて計画していく必要があります。


現実的な対処法

トランスコードを発生させない運用

再生側の機器が 4K60P や使用コーデックに対応していれば、トランスコード自体が不要になります。NAS は単にデータを配信するだけで済み、負荷もトラブルも最小限で済みます。

この運用は、安定性と長期運用の観点で非常に優れています。

事前トランスコードという割り切り

リアルタイム性を捨て、PC などであらかじめ動画を変換しておく方法です。NAS には再生しやすい形式のデータだけを保存するため、性能要件を大きく下げることができます。

ストレージ管理の手間は増えますが、確実性を重視する人には向いています。

トランスコードを NAS の外に出す

4K60P トランスコードが必須であれば、NAS とトランスコード用マシンを分離するのが最も現実的です。NAS は保存と配信、トランスコードはミニPCや自作PCに任せます。

この構成にすると、性能面だけでなく、メーカー依存や地政学リスクも分散できます。

Raspberry Piなどで簡易的なトランスコードサーバーを立ち上げるのが現実的かもしれません。

ただし、外出先から再生することのハードルが高くなるため、現実的ではないでしょう。


QNAP を地政学リスクと4K60Pトランスコードで評価

QNAP は台湾メーカーであり、管理機能や OS の成熟度が高く、NAS としての完成度は非常に高いです。一方で、家庭向け価格帯で 4K60P トランスコードを安定してこなせるモデルは多くありません。

QNAP を選ぶ場合の現実的な立ち位置は次の通りです。

  • NAS 本来の役割(保存・配信)を重視
  • トランスコードは最小限、もしくは外部に任せる
  • 長期運用と移行性を優先

台湾メーカーであることから、中国メーカーよりは心理的な安心感がありますが、台湾有事というリスクがゼロになるわけではありません。

ただし、台湾にはTSMCとい半導体メーカーがあるため、QNAP以外のNASを選択しても、ノーリスクにはなりません。

4K60Pのトランスコードができないデメリットを除くと、現実的な選択肢となるでしょう。

また、QNAPには以下の大きなメリットがあり、他のNASメーカーよりも扱いやすく感じます。

  • NASメーカーとして信頼性が高い
  • 故障時などによる新しいNASへの移行は、HDDの入れ替えでほとんどの移行作業が完了する
  • セキュリティやコンテナ技術が高い
  • HDDの互換性が高い ※特定のHDDが使えない・制限がかかることがない
  • QNAPのアプリが豊富

UGREEN を地政学リスクと4K60Pトランスコードで評価

UGREEN の NAS は、ハードウェア性能の高さが最大の特徴です。4K60P トランスコードを単体でこなせる可能性があり、構成をシンプルにしたい人にとっては魅力的です。

一方で、次の点は慎重に考える必要があります。

  • ファームウェアやセキュリティ対応の透明性
  • 長期サポートがどこまで続くか
  • 故障時に別筐体へ安全に移行できるか

性能は十分でも、インフラとして数年使い続ける前提では、不安が残る部分もあります。

UGREENは、NAS業界へ参入したばかりなので、今後の価格やセキュリティなどの安定性が不明です。

また、専用アプリが1つのみであるため、写真専用アプリがない点についても人によっては扱いづらい印象があるかもしれません。

しかしながら、デザイン性やコストパフォーマンスは非常に優れているため、無視できないNASの1つであることは事実です。

コスパ重視で考えるのであれば、UGREEN NASは良い選択肢となるでしょう。


役割分離を前提にした場合の比較

観点QNAPUGREEN
NASとしての成熟度高いまだ発展途上
4K60P対応外部依存が前提本体で対応可能
移行・復旧のしやすさ比較的高い不透明
地政学リスクの印象中程度高め

この比較から見えてくるのは、「NAS 本来の役割」に絞るほど QNAP の強みが活き、「性能を一台に集約する」ほど UGREEN が有利になる、という構図です。

信頼性であれば、QNAP。価格と性能であればUGREENといった考え方で選ぶしか無いかもしれません。

現状は4Kはテレビ。スマホはFHDが最適解

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Photo by Karola G on Pexels.com

前提として、信頼性を担保したいのであれば、QNAPが良いでしょう。

低スペックなQNAPで解決するためには、動画の画質を以下のように使い分けることが現実的だと感じました。

再生ディバイス対策
テレビでAmazon Fire TV Stick 4K Maxトランスコードを実施せずにsmbでマウントしてVLCアプリで再生
スマホで1080pで事前トランスコードQNAPにて事前に1080Pで事前にトランスコードさせる

前提として、スマートフォンの画面は小さいため、1080p の時点ですでに画素密度(ppi)が人の目の限界に近づいています。一般的な視聴距離では、これ以上解像度を上げても、画面の精細さの違いをほとんど感じることができません。

そのため、4K 動画を再生しても見た目はほぼ変わらない一方で、データ量や処理負荷だけが増えてしまいます。NAS や再生機器に余計な負担をかけないという意味でも、スマホでの視聴用途なら 1080p で十分だと言えます。

NAS側で事前に1080pでトランスコードさせておけば、負荷が少なくなるためスムーズに動画を再生することができます。

対して、テレビで閲覧する場合は4K画質が重要となります。

NAS側に4K60Pのトランスコードの能力がない場合は、NAS側はあくまでもファイルとして動画ファイルを転送し、再生は「Amazon Fire TV Stick 4K Max」の性能を使って再生させることが可能です。


結局、どの構成が後悔しにくいのか

地政学リスクと 4K60P トランスコードの両方を考慮すると、最も後悔しにくいのは 役割分離を前提とした構成 です。

  • NAS は信頼性重視で選ぶ
  • 重い処理は後からでも交換できる機器に任せる
  • どこか一つが止まっても全体が破綻しない

この考え方を取ることで、情勢の変化や技術の進化にも柔軟に対応できます。

Fire TV Stick 4K MAXなど細かいコストは掛かりますが、すでにNASを所持しているユーザーは追加コストが少なくすみます。

理想はQNAPからUGREENに対抗できる家庭用のNASが登場されること

理想としては、QNAPからUGREENに対抗できるチップ性能を持った家庭用のNASが登場することです。

現状、家庭用のハイエンドNASとしては「TS-464」が挙げられます。

TS-464は、2022年に登場したモデルであるため、そろそろ新製品が発表されることが期待されております。


UGREENのNASの性能が他のNASと比較して高性能であるため、QNAPは対抗できる新製品としてアップグレードされることが期待できます。

早ければ、2026年~2027年に登場することが噂されているため、待てるのであれば待ったほうが良いでしょう。

逆に地政学リスクやトランスコードの手間を考えたくないのであれば、UGREENのNASが最も良い選択肢となるでしょう。

まとめ

4K60P トランスコードに耐えられる NAS を探すこと自体は可能ですが、地政学リスクまで含めて考えると、「高性能 NAS 一台ですべてを解決する」という発想はリスクが高いと言えます。

重要なのは、

  • NAS に何を任せるのかを見極めること
  • 性能と引き換えに依存度を高めすぎないこと
  • 長期運用と復旧性を最優先に考えること

性能競争に振り回されず、構成全体で安定性を確保する。それが、地政学リスク時代における現実的な NAS 選びの答えです。

今回、自分の考えをまとめてみましたが、HDDやメモリの価格上昇を踏まえても、現時点でどちらが良いのか選ぶのに難しい印象を持ちました。

どちらもメリットとデメリットが大きすぎ、考え方の違いでしか選ぶことができないと感じました。

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