SONYのα7VとSEL70200GM2を同時購入!

α7CIIを購入してから、動画性能にて4K60Pでクロップが入っていしまう仕様に違和感がありました。
そのため、Tamronの超広角レンズを購入したり、サードパーティレンズの弱点である手ブレをジンバルでカバーしていたりしました。

工夫して運用しておりましたが、やはり画角が変わることの違和感を使用体験として改善したいと常々思っていました。
そこでSONYから販売されたα7Vに着目し、4K60Pでもノンクロップで動画撮影が可能となったため、購入したのでレビューしていく。
なお、SONYのキャンペーンで同時購入時のキャッシュバックキャンペーンも開催していたので、後日SEL70200GM2のレビューも実施する。
SONY α7Vを購入するメリット

SONYのα7Vを購入すると得られるメリットは以下だと考えております。
- 4K60Pの動画撮影でもノンクロップが可能(ただし暗所性能が落ちる)
- 4軸バリアングルチルトかつ、ディスプレイの表示領域の拡大
- プリキャプチャの搭載
- 電子シャッターにて秒間30コマの連射
- AI-AWBの搭載
- BIONZ XR2による画像処理エンジンの進化
- メカシャッター時に16ストップのダイナミックレンズが可能
メリットを整理すると、ほぼフラグシップと言っても良いような性能をしております。
バリアングルチルトは、上下のアングル撮影のストレスを大きく減らすことができるでしょう。
部分積層センサーを搭載したことで、読み出し速度の上昇により4K60Pの撮影や秒間30コマの連射も可能となっております。
また、APS-Cの画角であれば4K120Pの動画撮影も可能です。
SONYの弱点であったホワイトバランスもAIの搭載によって大きく改善されているようです。
写真撮影においては、最大16ストップのダイナミックレンジも恩恵が大きいと感じています。
α7Vの微妙なデメリット
デメリットとしては考えられるのは、以下が考えられます。
- 連射に対応しているが圧縮を最大にしなければすぐにバッファ詰まり
- プリキャプチャを使用するシーンが日常に少ない
- 16ストップの恩恵を感じづらい
- 価格が高い
特に連射性能に関しては、すぐにバッファ詰まりが起きるため、おまけ程度の機能だと思います。
部分積層センサーで読み出し速度が上がったからと言って、動画撮影時の歪みが消えるわけではなかったです。
最大で16ストップのダイナミックレンジに対応しておりますが、α7CIIの写真と比較して、体感的に色潰れを感じることはできませんでした。
あとは、スタンダードモデルなのに価格が37万円と高すぎる点もデメリットと言えるでしょう。
もう少し頑張って欲しかった点としては、4K60Pでクロップなしにすると暗所性能が落ちる点もどうにかしてほしかったです。
画角優先をOFFにしても1割くらいの僅かなクロップなので、妥協はすることはできます。
しかしながら、アクティブ手ぶれ補正やダイナミック手ぶれ補正を使用するとさらにクロップされるため、うまく付き合っていく必要があります。
α7Vを開封!デザインやインターフェイスを解説!

α7Vを開封すると、以下の3つが同梱されております。
- α7V本体
- バッテリー
- ストラップ
USB-Cポートへ対応しましたが、ケーブル等は入っていない点に注意が必要です。
α7V本体のデザインは、α7IVと大きく変わっておりません。

背面のボタン類に関しても、α7IVと変わっておりません。

α7CIIユーザーとしては、ボタン類が右側に集約されていましたが、左側にC3とMEMUボタンが移動したことで片手操作ができなくなりました。
バリアングルチルトに関しては、最高の機能だと思います。

撮影するときに、レンズとモニターを一直線上で目視できるのは非常にありがたいです。
側面には、HDMIポートとイヤホン・マイクジャック、USB-Cポートが2口搭載されております。

反対側には、CSExpress Type A+SDカードスロットとSDカードスロットの2口があります。

上部には、C2ボタンを始めとして、いつものダイヤル軍があるだけです。

SmallRigのゲージ「5583」はAirTagの収納が可能。

ゲージは、α7RVに対応しているものであれば大丈夫そうでしたので5583を選択しました。
5583の公式サイトでも、α7Vに対応していると書かれているため、互換性は担保されています。
本ゲージを購入した理由は以下の3つです。
- アルカスイスプレートに対応していること
- AirTagを収納できること
- ジンバルを運用したときにマイクを横に移動させることができること
特にAirTagの収納は画期的で、紛失リスクを大幅に削減することができます。
ゲージ本体はこちらでして、重量が268gもあるため重く感じます。

AirTagは、バッテリー部分の蓋に格納する設計となっております。

AirTagの収納部分は、特殊なネジで固定する設計となっており、+ドライバーで開けることはできません。

ネジは、パッケージに同梱しているので、忘れずに保管しておく必要があります。

蓋を取り外すと、AirTagの収納部分が現れます。

AirTagの衝撃を吸収するためのわずかなクッションもありました。
AirTagを取り付けて、蓋とネジを締め付けることで格納することができます。

SmallRigのゲージをα7Vへ取り付け

SmalRigをα7Vへ取り付けるとこのようなデザインとなります。
操作に関して、全く支障や干渉はありません。

側面のグリップに関しても、握ってみると全く気にならないです。

デメリットとしては、重量がかなり重くなるため、軽量化を目的とするのであればやめたほうが良いでしょう。
自分の場合は、軽い運用をしたいときにはα7CIIがあるので、使い分けて使用していきたいと思います。
まとめ!α7Vはスタンダードモデルを超えた名機!AirTagで紛失防止も良い感じ!

まとめとして、α7Vはα1IIやα9IIIの機能の一部を取り入れたり、映像エンジンでは追い抜いたりとモンスターマシンといえる名機だと感じました。
その分、価格が37万円と高額ですが機能を考えると安いとも感じてしまいます。
特に部分積層センサーの読み出し速度の向上の恩恵が強く、連射や4K60Pに大きく貢献している印象です。
ただし、これらの最新機能が不要であればα7CIIでも全く問題にはならないとも感じました。
高額なカメラであるからこそ、紛失リスク防止のためにAirTagを取り付けられるSmallRigのゲージは優秀だと思います。
拡張性の増加とアルカスイスプレートの標準化は恩恵が大きいと言えるでしょう。
デメリットとしては、重量が重くなるので軽量化を目的とするのであれば選ばないほうが良いと思います。
総合的には、「SONYさん、本当にこれでいいんですか?」と言いたいほど良いカメラに仕上がっているので、購入してみてはいかがでしょうか?


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