leofotoのビデオ雲台「BV-15」をレビュー

Amazonベーシックの三脚についていたビデオ雲台を使用していたんだけど、パン軸が固くて映像のブレが気になっていた。
マンフロットやleofotoの「BV-5」や「BV-10」も検討したんだけど、運用や性能を考えて「BV-15」選択した。
購入に踏み切った理由やレビューを記事としてまとめて記録する。
なぜBV-5やBV-10、BV-20ではなくBV-15を選んだのか?
leofotoのビデオ雲台の商品ラインナップには以下が挙げられる。
商品名 | 重量 | 耐荷重 |
---|---|---|
BV-5 | 528g | 4kg |
BV-10 | 700g | 5kg |
BV-15 | 1,300g | 10kg |
BV-20 | 2,000g | 15kg |
スペックからも分かるとおり、境界線としてはBV-10とBV-15あたりに存在していることがわかる。
逆にBV-5とBV-10であったり、BV-15とBV-20に大きな差はあまり感じられない。
BV-10のレビューを見ると、パン軸が硬いというレビューが多く見受けられる。
逆にBV-15からはパン軸が硬い問題が解消された記録が多々残っていたため、BV-15を選択した。
最後までBV-20と悩んだが、重量が重い点が持ち運びの弊害となると考え候補から外した。
家電量販店に足を運ぶたびにBV-15を触って来たのだが、確かにパン軸の引っ掛かりが少ない印象を受けたので購入に踏み切っている。
BV-15の外観をチェック!

今回ご紹介するBV-15は比較的に大きいビデオ雲台に該当する。
BV-15にはカウンターバランスの調整機能があるため、カメラやレンズの重さに合わせて調整ができる。

反対側にはチルトロックがあり、全てのパーツが大きいため手袋を履いていても操作が楽な印象を受ける。

レバーに関しては、左右どちらにもネジ穴が存在しているため、簡単に脱着ができる。


BV-15は大きめのビデオ雲台に該当するため、プレートも巨大なものが用意されている。


使用用途としては、500~800mmクラスの超望遠レンズによる使用が想定されている印象を受ける。
逆にTamronの70-300mmのような小型軽量の望遠レンズだとスペックを持て余してしまう。
手持ちのレンズに超大型レンズが無いため、宝の持ち腐れなところはあるが、ほぼ一生物として扱っていきたい。
BV-15とLH-40LRを比較

今回レビューたビデオ雲台BV-15と自由雲台であるLH-40LRとの大きさ比較をすると約2倍以上の体積があることがわかる。
LH-40RLも自由雲台として大きい分類に該当するが、BV-15は一回り以上大きい。
横向きにするとさらにBV-15の大きさがわかるだろう。

LH-40について触れると、重量が530gにも関わらず、耐荷重が20kgまで対応している。
写真をメインとしているのであれば、LH-40のみで運用が可能だ。
しかしながら、動画撮影もしたいのであればビデオ雲台が必須となるため、この2つの雲台は持っておけば間違いないだろう。
BV-15をLS-324Cへ取り付け

所持している三脚は、同じくleofotoのLS-324Cとなる。
LS-324Cの重量が1,390gであるため、BV-15を取り付けた総量は、2,690gとなる。
カメラを取り付けて持ち運ぶと最低でも5〜6kgは確保したほうが良いかもしれない。
BV-15をα7ciiに取り付けて見た

超望遠レンズが手元にない点が恐縮だが、α7ciiをLS-324C+BV-15を取り付けるとこの様になる。
α7ciiへ取り付けているSmallRigのアルカスイスプレートの向きが合わないため、BV-15に付属しているプレートをねじ止めして使用する形となる。
この構成だと重量が軽すぎるためカウンターバランスの調整が難しいが、調整自体は可能。

レバーを活用した操作感も良く、パン軸に引っかかりがないため、スムーズな動画を撮影することができる。

モニター部分はこの様な目線となっている。

やはり、モニターがバリアングルのため、チルトにできない点が少々残念なポイントとなる。
α7Vあたりで4軸マルチアングル液晶が搭載されることを願う。
BV-10でもパン軸を快適に使用する方法もある
BV-10のパンが硬いのであれば、パン専用のプレートを挟めば解決する記事を多く見受けられた。
BV-10のパンは常に固定し、必要に応じてパン軸プレートを開放したり締めたりすればよいのだ。
例として「NEEWER カメラパノラマパンベース」とBV-10を使用することで、ほとんどの問題を解決することができたのかもしれない。
ブロガーとして記事に残したいと考えると泣く泣くBV-15を選択したが、プライベートの使用だとBV-10+パン軸プレートをオススメしたい。
また、すでにBV-10のパンの硬さに悩んでいるユーザーも追加費用として3,000円ほどで解決する見込みがあることもお伝えしたい。
価格的にもBV-10の方が安いため、多くのユーザーにとってコスパが良い選択となるだろう。
まとめ!ビデオ雲台に一定の品質を求めるのであればBV-15がスタートライン
今回購入したBV-15は、期待どおりのビデオ雲台であり、思ったとおりに動画を撮影することができる。
4万円前後で耐荷重が15kgのビデオ雲台を高品質で提供できる点について、「さすがleofoto」と評価できるだろう。
一方でBV-10に関しては、パン軸の硬ささえなんとかすれば、さらなるユーザー確保ができる点ももったいない。
おそらく、グリスの品質強化などで解決できそうだとは思うので、ここはleofotoに期待したいところ。
最後に今回紹介したBV-15とBV-10+パン軸プレートをご紹介するのでご自身に合ったビデオ雲台をご検討いただければ幸いです。
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