Appleは、iPadの価格を裏で変更!?為替の影響を変わりに受けている
昨日、AppleはM4 iPad ProとM2 iPad Airを正式発表し、日本での値上がりについて様々な意見があがっている。
裏では、iPad 第10世代が1万円値下げされて64GBで58,800円、256GBで84,800円で販売されている。
値下げが行われて一方で、より安いiPad 第9世代の販売が終了し、iPad miniは64GBモデルで78,800円から84,800円へ値上げされている。
さらにApple Pencilも値上げされており、モデルごとに2千円ほど値上げされている。
これらだけを見ると、Appleはこのインフレ時代に値上げしているのではないか？という印象を受ける。
しかしながら、Appleは為替の影響を少し緩和してくれているという話をしたい。
Appleは為替問題の影響を受けてくれている！日本では実質値下げ状態
米国でのiPad Proの販売価格は、エントリーグレードで以下となっている。
- iPad Pro 11インチ : 999ドル
- iPad Pro 13インチ : 1299ドル
対して、日本円にするとこのようになる。
- iPad Pro 11インチ : 168,800円(税込価格) / 153,454円(税抜価格)
- iPad Pro 13インチ : 218,800円(税込価格) / 198,909円(税抜価格)
税抜価格で為替を計算できると考えると、「153,454円 / 999ドル = 153」となるため153ドルのレートで価格設定していることがわかる。
13インチで計算しても「198,909円 / 1299 = 153」となるので、おおよそ間違いがないだろう。
Appleの発表イベント前の為替レートが160円付近であったこと、執筆時点でも155円であることから、Appleとしては僅かながら日本の為替の影響を変わりに受けてくれている状態となる。
iPhone 16が155円の為替レートで登場したらどうなるか？
為替レートを155円に設定した場合、iPhone 16の価格はこのようになる。
| モデル | ドル換算 | 1ドル/155円にしたときの価格 | iPhone 15の価格(税抜き) | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 15 128GB | 799ドル | 123,845円 | 113,454円 | +10,391 |
| iPhone 15 256GB | 899ドル | 139,345円 | 127,090円 | +12,255 |
| iPhone 15 512GB | 1099ドル | 170,345円 | 154,363円 | +15,982 |
| iPhone 15 Plus 128GB | 899ドル | 139,345円 | 127,090円 | +12,255 |
| iPhone 15 Plus 256GB | 999ドル | 154,845円 | 140,727円 | +14,118 |
| iPhone 15 Plus 512GB | 1199ドル | 185,845円 | 168,000円 | +17,845 |
| iPhone 15 Pro 128GB | 999ドル | 154,845円 | 145,272円 | +9.573 |
| iPhone 15 Pro 256GB | 1099ドル | 170,345円 | 158,909円 | +11,436 |
| iPhone 15 Pro 512GB | 1299ドル | 201,345円 | 186,181円 | +15,164 |
| iPhone 15 Pro Max 128GB | 1199ドル | 185,845円 | 172,545円 | +13,300 |
| iPhone 15 Pro Max 256GB | 1399ドル | 216,845円 | 199,818円 | +17,027 |
| iPhone 15 Pro Max 512GB | 1599ドル | 247,845円 | 227,090円 | +20,755 |
155円の為替レートで考えたときに、税抜価格でおおよそ2万円ほどの値上げになることが想定される。
これを考慮したときのiPhone 16シリーズの価格は「税込み」価格でこのようになる。
| モデル | 現在の価格(税込み) | iPhone 15の価格 | 差額 |
|---|---|---|---|
| iPhone 16 128GB | 136,229円 | 124,800円 | +11,429 |
| iPhone 16 256GB | 153,279円 | 139,800円 | +13,479 |
| iPhone 16 512GB | 187,379円 | 169,800円 | +17,579 |
| iPhone 16 Plus 128GB | 153,279円 | 139,800円 | +13,479 |
| iPhone 16 Plus 256GB | 170,329円 | 154,800円 | +15,529 |
| iPhone 16 Plus 512GB | 204,429円 | 184,800円 | +19,629 |
| iPhone 16 Pro 128GB | 170,329円 | 159,800円 | +10,529 |
| iPhone 16 Pro 256GB | 187,379円 | 174,800円 | +12,579 |
| iPhone 16 Pro 512GB | 221,479円 | 204,800円 | +16,679 |
| iPhone 16 Pro Max 128GB | 204,429円 | 189,800円 | +14,629 |
| iPhone 16 Pro Max 256GB | 238,529円 | 219,800円 | +18,729 |
| iPhone 16 Pro Max 512GB | 272,629円 | 249,800円 | +22,829 |
税込価格で換算するとさらに差額が多くなり、1~2万円ほどの値上げになる。
もちろん、今後も155円以上に為替が大きくなると価格も上昇する事となる。
Apple側のこれまでの動きとして、ある程度の為替の値上げ分を吸収してくれるだろうが、いずれにせよ値上がりする確率はかなり高いだろう。
iPhone 14/14 Plusは一万円安い、iPhone 15の値下げを狙っても意味がいない
iPhone 14の現在のエントリー価格は、112,800円となる。
iPhone 14 Plusに゙関しては、124,800円となる。
上の表にてiPhone 15シリーズの価格を記述しているため、比較するとおおよそ１万円ほどの価格差がある。
ここで注目してほしい点は、為替で1,2万円ほどすでに値上がりすることがわかっているため、iPhone 16の登場と同時に値下げされたiPhone 15を狙う戦略はあまり妥当ではないということだ。
もちろん、これらの予想をApple側がその通りに動く可能性は無いかとは思うが、為替を見ながらiPhoneの購入計画を考えたほうが良いだろう。
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