2025年に発売予定のiPhone SE 4、初のOLEDパネル搭載へ
Samsung Display、BOE、Tianmaが、2025年初頭に発売されるiPhone SE4向けのOLEDパネルの価格を提案したとTheElecが報じている。
iPhone SEシリーズとしてこれまで、予算型iPhoneラインにはLCDパネルしか使用していなかったが、来年からはOLEDにアップグレードする予定である。
OLEDの採用による発色の良さとバッテリー消費電力の軽減などの効果がある。
iPhone SE4用のOLEDパネル価格提案、サプライヤー競争激化
情報筋によると、Samsung Displayは1ユニットあたり30ドル、BOEは35ドル、Tianmaは40ドルを提案した。
Appleは20ドルでカウンターオファーし、交渉はまだ継続中である。
iPhone SE向けのOLEDパネル価格は、リサイクル部品とレガシーテクノロジーを使用するため、iPhone 15よりもコストが低くなる見込みだ。
iPhone SE4向けのOLEDパネルは、おそらく2022年のiPhone 14やその1年前のiPhone 13で使用されたものと同じである。
iPhone SE 4はやはりiPhone 14をベースとして開発されているかもしれない
iPhone SE4には、6.1インチのパネルが搭載される見込みだ。
これは、iPhone 14をベースとしていることが想定されており、iPhone 14も同じく6.1インチのディスプレイを採用している。
これは、ディスプレイパネルサプライヤーも追加の研究開発投資をする必要がないことを意味し、iPhone SE 4を大幅にコストダウンすることが期待される。
Samsung DisplayのiPhone SE4向けOLED供給優位、競合に差をつける
少しややこしい企業間の体制図の話をする。
韓国のSamsung Displayと中国のBOEは、パネルの十分な収率率を確保しており、TianmaはOLED技術で大手のライバルに遅れを取っている。
Samsung Displayは、iPhone SE4からの需要に対応するために、既存のiPhone 14 OLED在庫を利用することができるため、競合他社に比べて優位に立っている。
Samsung Displayは、今年後半に発売されるiPhone 15シリーズやiPhone 16シリーズ向けのより利益の高いOLEDパネルに重点を置く予定である。
これにより、BOEを排除するための利益が十分にあり、iPhone SE4向けのOLEDパネル価格を必要なだけ下げる余地がある。
一方、iPhoneのOLEDビジネスで赤字になっているBOEにとっては、iPhone SE4の受注拡大からの収益が必要となる見込みだ。
これらの企業間の事情から、iPhone SE 4は十分にディスプレイによるコストダウンすることができる。
iPhone SE 4は、14,000円ほど値下がりするかもしれない
現在販売されているiPhone 15は、エントリーモデルである128GBで124,800円となっている。
型落ちとなるが、ベースモデルであるiPhone 14の現在の価格は、112,800円となる。
今回報じられた、ディスプレイの値下げにより最大で14,000円ほどコストダウンすることができる。
また、デュアルカメラを採用せずにシングルカメラとすることでさらなるコストダウンを実現することができる。
iPhone SE 4は、iPhone 14よりも2万円ほど安くなることが想定される。
参考までに現在のiPhone SE 3は、62,800円で販売されている。
流石にOLEDディスプレイを採用することで6万円で販売することは難しいことが考えられる。
恐らく、iPhone SE 4は、7万円〜9万円ほどで販売されることが予想される。
iPhone SE 4は、2025年春に発表か
iPhone SE 4は、2025年春に発表されることが予想されている。
そのため、現在からちょうど1年後に新型モデルが発表されることが期待される。
Appleの例年のスケジュールを見る限り、3月〜4月に発表イベントが開催されることが予想される。
それまでの間にお手持ちのスマートフォンの寿命が保たないのであれば、別途計画する必要があるだろう。
ご参考までに本サイトでは、iPhone SEの出口戦略を計算した試算がある。
こちらも参考に購入計画を立ててみてはいかがだろうか。
[引用元:TheElec]
[画像引用元:Apple]
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