テスラがマスタープラン3のドキュメントを公開へ
テスラが、公式サイトにて同社の指針を表明したマスタープラン3を公開したことがわかった。
テスラは、EV販売を中心として認知されているが、本当の目的は持続可能な社会の形成にあり、EV事業は実現するための1つでしかない。
現在も、大型のバッテリーパックだけではなく、ソーラーパネル事業なども手掛けている。
マスタープラン3では、これまで挙げてきた持続可能な社会への実現方法が記載されており、ヒートポンプの採用による電費効率や、飛行機やボートに使用されるエネルギーも持続可能なものとするなどが記載されている。
この計画書の中にテスラの今後のEV事業に関する計画が記載されていたので公開したい。
マスタープラン3で明らかとなったテスラの今後のEV戦略
マスタープラン3では、今後のEV戦略として以下の表が公開されていた。
ここでは、「Vehicle Type」に注目していただくと、新たに3つのラインナップが追加されていることがわかる。
- Compact -> コンパクト型のEV
- commercial/ Passenger Vans -> 商用または個人用のバンおよびミニバンセグメント
- Bus -> バスセグメント
さらに驚くべきことにマスタープラン3にてすでに使用されるバッテリーの種類と搭載バッテリー容量が判明している。
コンパクト型EVに使用されるバッテリーの種類と航続距離は?
300万円前後で購入できると言われているコンパクトEVに関しては、LFPを搭載して53kWhを搭載するとことがわかる。
これは、Tesla Model 3 スタンダードレンジほぼ同じであることから、実用使いで350kmほど走行することが可能となる。
ただし、重量や空気抵抗、新しいモーターなどの変更により400km近い航続距離であることが期待できる。
コンパクトEVに関しては、小さなMdeol Yのようになることが報じられており、どこまで小型化されているのかに注目が集まる。
バンセグメントのバッテリーの種類と価格は?
テスラから待望のバンおよびミニバンセグメントが初めて発表された。
このミニバンセグメントでは、エネルギー密度が高いHigh Nickelが採用されることがわかり、LFPよりも高額な価格となることが予想できる。
また、搭載バッテリー容量は100kWhであることから大容量バッテリーを搭載することも判明した。
この点からわかることとして、空気抵抗値が低いバンセグメントであることと高額となりやすいHigh Nickel、100kWhのバッテリー容量となると、それなりの価格になることが予想できる。
恐らく、価格としては1,000万円をやや下回るくらいに収まることが想定され、一般的に高級車に該当する価格設定となるだろう。
テスラがいよいよバスを作る!自動運転の本領発揮が見えてきた
テスラが公開したマスタープラン3では、最も重要なのがバスセグメントの公開である。
テスラのバスに使用されるバッテリーの種類は、LFPであることが判明している。
搭載バッテリー容量は、バンセグメントの3倍に該当する300kWhであることが公開されている。
正直なところ、テスラのバスとして見るのであれば車両の性能ではなく、将来的な価値として見る必要がある。
まさにテスラが現在完成に向けて動いている自動運転の技術であるオートパイロットおよびFSDによる完全自動なバスが登場する可能性が出てきた。
このプランが実現されればより安い価格でバスを利用することができ、24時間体制で運行することも可能となる。
しかも、EVはディーゼルエンジンを搭載したバスよりも故障率が低いため、メンテナンスという工程も削減できる。
これらの点から、今回のマスタープランで我々の生活に長期的な目線で直結するものとして最も驚いた発表は、このバスセグメントの発表だろう。
今回のマスタープラン3では、直近数年間の計画について触れたが時系列でのプランは発表されていない。
今後もテスラからの発表に更に注目していきたい。
[引用元:Tesla]
[画像引用元:electrek]
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