スマホ充電器がわからない人へ伝えたいワット(W)の考え方を軽く解説
レビューに移る前に、スマホ充電器によく出ているワットこと「W」についてまずは解説しなければならない。
恐らく、初めからワットという言葉を聞いて拒否反応が出る人もいるかもしれないが、わかりやすく伝えるので安心して欲しい。
ワットを解説した表を作成したので見ていただきたい
ワット数 | ターゲット |
20W | iPhoneを持っている人。 iPhoneは20Wまでしか対応していない。 |
45W | iPadとiPhoneを持っている人。 MシリーズMacbook Airを持っている人 |
65W | Macbook Proを持っている人 WindowsノートPCを持っている人 ※重たい作業をしない |
100W以上 | Macbook Proを持っている人 WindowsノートPCを持っている人 ※重たい作業をする人 |
このような感じで持っているディバイスに合わせて考えれば良い。
本記事では、45Wと65Wが登場するがiPhoneのみ持っているユーザーが迷いなく軽量な20Wクラスを購入するだけでOKだ。
迷わずAnkerやCIO、エレコムあたりの20W充電器を購入して迷いを捨ててもらうことをオススメする。
CIO NovaPort 45W&64WとAnker Nano II 65Wを比較していく
このたび、「CIO NovaPort DUO 45W」を購入したので、手持ちの「CIO NovaPort TRIO 65W」と「Anker Nano II 65W」を比較していく。
どの製品も小型かつ高出力を目的とした「 GaN(窒化ガリウム)」を採用した充電器である。
そのため、現代では最も小さく最も軽く、最も面積あたりの出力が高い充電器となる。
「 GaN(窒化ガリウム)」構造を採用した充電器で有名なAnkerとCIOを比較して現状をお伝えしていきたいと思う。
CIO NovaPort DUO 45Wを解説
CIO NovaPort DUO 45Wの解説からまずは入りたい。
CIO NovaPort DUO 45Wは、USB-Cポートが2つ存在している。
2つのポートの合計で45Wの出力が出せる。
PCとiPhoneで繋いだ場合は、PCに30W・iPhoneへ7.5Wのように使用することができる。
また、iPhoneを2台接続した場合はそれぞれ20Wずつ出力することができる。
CIO充電器の特徴としては、自動で45Wの配分を適切に出力することができる点が挙げられる。
大きさに関しても、画像のとおり手のひらに乗せるとかなり小さい印象がある。
CIO NovaPort TRIO 65Wを解説
続いて、CIO NovaPort TRIO 65Wを解説する。
CIO NovaPort TRIO 65Wを手のひらに乗せると、45Wよりはやはり大きくも重くも感じる。
今回レビューするCIO NovaPort TRIO 65Wは、USB-Cポートが2つとUSB-Aポートで構成されている。
USB-CポートはMaxで65Wまで使用できるが、2つポートを同時に使用すると65Wの範囲で分配される。
USB-Aポートに関しては最大で18Wであるため、iPhoneやApple Watchの充電に使用すると良い出力となっている。
使用用途としては、USB-Cへパソコンとタブレット、USB-Aへスマートフォンという使い方が理想的だ。
なお、USB-Aポートが不要な方はUSB-Cポートが3つあるタイプも存在するのでお伝えしておく。
正直、USB-Aは廃れる運命にあるのでUSB-Cが3口タイプを購入したかった。
大きさ対決!CIO NovaPort DUO 45W VS CIO NovaPort TRIO 65W VS Anker Nano II 65W
これまでCIOの解説をしてきたが、「Anker Nano II 65W」はUSB-Cポートが1つであるため割愛してレビューを進める。
それぞれの大きさと重量をカタログ数値で比較してみる。
製品名 | 大きさ | 重量 |
CIO NovaPort DUO 45W | 4.6 x 3.6 x 2.9 cm(体積:48.024) | 78 g |
CIO NovaPort TRIO 65W | 5.9 x 4.3 x 2.8 cm(体積:71.036) | 92 g |
Anker Nano II 65W | 3.6 x 4.2 x 4.2 cm(体積:63.504) | 126 g |
体積で見るとAnkerが優秀のようにも見えるが、重量で見るとCIOの方が軍配がある。
どちらも一短一長という判断だが、誤差の範囲だろう。
数値で比較できたので、実物を元に横から見たときの比較はこの様になる。
Anker Nano II 65Wは、CIO NovaPort DUO 45Wとほぼ同じ幅であることがわかる。
対して、CIO NovaPort TRIO 65Wは鼻が長い印象を受ける。
続いて正面の比較がこちら。
正面から比較すると次は、Anker Nano II 65Wの横幅が目立つ様になる。
ただし、デザイン面に関してはAnkerの方がカッコいい印象がある。
しかしながら、使用用途に直結するポートの数を踏まえると、CIOの方が軍配がある。
つづいて、iPhone 12 miniと比較したときの画像がこちら。
iPhone 12 miniと比較すると、どれも小型の充電器であることがわかる。
正直、比較対象の45W充電器が小さすぎるので、65Wが大きく感じている。
繰り返しとなるが、65W充電器としては両製品とも世界最高峰の大きさで収まっているため、これ以上のものを求めることは難しいだろう。
つまり、どんぐりの背比べのような状態にも思える。
重量対決!CIO NovaPort DUO 45W VS CIO NovaPort TRIO 65W VS Anker Nano II 65W
続いて重量対決に移りたい。
すでにカタログスペック上の重量の算出が終わっているが、実際に図ってみた数値で比較してみたい。
まずは、CIO NovaPort DUO 45Wから。
カタログスペック上では78gであったのに対して、64gと表記された。
流石におかしいと思ったが、どのサイトを見ても78gが公式であったため誤差が6gもあった。
続いて、CIO NovaPort TRIO 65Wの重量がこちら。
カタログスペック上の重量は92gでであったため、こちらも7gほど軽いことがわかる。
そして最後にAnker Nano II 65Wの重量はこちら。
カタログスペック上の重量は126 gであったためこちらは26gも軽くなっている。
ここまで誤差があると、手持ちの計量機がおかしい気がしてきた。
ただ、重量は計測できたので以下のようにまとめるとこうなる。
製品名 | 計測結果-重量 | カタログ-重量 |
CIO NovaPort DUO 45W | 64g | 78 g |
CIO NovaPort TRIO 65W | 85g | 92 g |
Anker Nano II 65W | 100g | 126 g |
重量で見るとCIO NovaPort TRIO 65Wが45Wと比較してもバランスよくまとまっている印象を受ける。
まとめ
まとめとしては、どの製品とも魅力があり甲乙がつけがたい状態だ。
ただ、今回登場した中で選ぶのであればAnkerの65Wは、デザインと大きさが気になる人でなければおすすめできないだろう。
Anker製品にも複数ポートを採用した製品があるが、大きさ的にもCIOが勝っていると思われる。
総評価すると、CIOの65W充電器の方が使いやすい印象を受けた。
これから充電器を購入することを検討するユーザーの参考になればと思う。
最後に今回レビューした製品の紹介をして終わりたいと思う。
ほぼ1年間使ってみた感想
本記事を書いてからおおよそ1年が経過したので、再度評価していきたい。
総合的には、CIOの充電器のほうが利用頻度が多かった。
課題としては、USB-Cポートが3口のタイプを買ったほうが良かったと若干ながら後悔している。
iPhoneとMacbook、Apple WatchやiPadを充電するとなると、最低でも3口は必要となり、すべてをUSB-Cポートにするべきであった。
なので、これから購入する場合は、USB-Cポートが3口のタイプを購入することをオススメしたい。
なお、旅行先で古い旅館やホテルに宿泊したときは、コンセントがガバガバなケースがあり、この場合はCIOの充電器は自重で抜け落ちる事があった。
理由は単純で、CIOの充電器は長方形型なんだ。
だからといって正方形型のAnkerの64Wだとポートが1つしか無いため、複数のディバイスを同時に充電することができない。。
古い建物に宿泊する際は、0.1mなどの短い電源タップを準備すると良いかもしれないが、物を増やすという意味で人を選ぶだろう。
最近では、第2のAnkerと呼ばれるUGREENから64W充電器が登場しており、USB-Cポートが3口とUSB-Aポートが1口となっている。
恐らく、今回紹介した商品の中で最も重いが、長方形型の形状であるため、コンセントから抜け落ちる可能性は低いかもしれない。
総合的な観点から、タイトルのAnker VS CIOから少しずれてしまうが、UGREENの充電器も候補に入れてみてほしい。
本記事で紹介した商品。
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UPDATE 2024/05/10、充電器が壊れた
CIO NovaPort TRIO 65Wが壊れた。
クラウドファンディングにて新しい充電器を購入する際に下取りに出してみた話。
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