TOYOTA、新社長へ佐藤氏が就任。元社長の豊田氏は会長へ
日本の大手自動車メーカーであるTOYOTA自動車の社長であった豊田氏が会長となり、新社長へ佐藤恒治執行役員(53)が就任することを発表した。
佐藤氏は、高級ブランド「LEXUS」の責任者やTOYOTAのチーフブランディングオフィサー(CBO)などを歴任した人物となる。
佐藤氏は、これまでのTOYOTA自動車とは異なり、EVシフトへの意気込みを語っております。
佐藤氏は「車を進化させる」と回答し、豊田氏は「私はもう古い人間」とコメント
佐藤氏は、26日のオンライン会見にて新社長への課題としてEV化と自動運転などの新たな技術を念頭にしていることをコメントしております。
会見の中で印象的なコメントとして「これからの車は、インフラなどの社会システムの一部となる」とコメントしそのために「車を進化させていく」とコメントしております。
一方、この度から社長から会長へ就任する豊田氏は「私はもう古い人間」とコメントしており、新しい技術に対する経営判断についての悩みを語っている。
豊田社長は、「私自身一歩引くことが必要なのではないか?」という考えに行き着き、今回の佐藤氏への社長就任につながったようです。
佐藤氏は豊田氏と同じく53歳で社長就任となるが、当時と異なりTESLAの影響が大きい
豊田元社長は、53歳のリーマンショック直後である2009年に就任しております。
そのため、この度の佐藤氏も53歳での就任ということもあり、同じ歳での社長就任となる。
当豊田元社長は、ハイブリッド車による環境問題や新型コロナウイルスによる原材料高騰などの問題に取り組んできておりました。
しかしながら、豊田元社長はEV化に関しては苦手な印象があり、どうしても雇用問題などを検討してしまい、うまく前に進めない印象がありました。
佐藤氏に関しては、元エンジニアということもありEV化へのシフトに大きな期待が集まっております。
しかしながら、豊田元社長と異なり佐藤氏の場合はEVの巨人であるTESLAの存在が大きい印象があります。
TESLAは、すでにTOYOTAの時価総額を大きく超えており、世界的に注目を集めている。
ギガファクトリーと呼ばれる世界最大の向上を複数の国や地域へ建設しており、EVの生産からバッテリーの製造まで行っている。
また、EVだけではなくコンピューターとしてのハードウェア設計から自動運転技術などでも業界をリードしている。
さらにスーパーチャージャーと呼ばれる超高速充電器も自前で配置しており、車体へプラグを刺すだけで課金までできる高性能認証システムを搭載されております。
そのため、現在TOYOTAとTESLAを比較して足りない要素はこのように考えられる。
- バッテリー製造技術及び自社製造
- ハイブリッド車やPHVを含まないEVへの移行
- 自動運転技術をベースとしてたハードウェア
- 急速充電ステーションの開発及び建設
- EV専用プラットフォームの開発
- EV製造専用の工場建設
- EV化による労働組合等との合意
特に最後のEV化による仕事の削減による従業員による労働組合等問題は大きいです。
Volkswagenグループでは、EV化へ舵を切ったが労働組合によりEV化速度を送らされた事例があります。
佐藤氏は、このTESLAと戦う形でEV化と自動運転技術を触れているため、今後のTOYOTAに注目が集まっております。
[引用元:Bloomberg]
[画像引用元:Bloomberg]
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