産業向けであるRaspberry Pi Compute Module4が正式発表!

2020年10月20日にRaspberry Pi財団から産業用である「Raspberry Pi Compute Module4」が正式発表されたことが明らかとなりました。
前モデルである「Raspberry Pi Compute Module3」との互換性はないが、メモリが8GBであったり、ワイヤレスオプションなどが選べるようになっております。
Raspberry Pi財団、Raspberry Pi Compute Module4を正式発表
2020年10月20日にRaspberry Pi財団が同社のブログにて産業用である「Raspberry Pi Compute Module4」を正式発表されたことが明らかとなりました。
Raspberry Pi財団は、米国時間10月19日に「Raspberry Pi Compute Module4」を正式発表しました。
「Raspberry Pi Compute Module4」は、2019年6月に登場した「Raspberry Pi 4」をベースとしており、プロセッサも同じものが搭載されております。
「Raspberry Pi Compute Module4」は、産業用として開発されており内蔵されているeMMcへOSをインストールして使用することを想定されております。
もちろん、eMMcを搭載されていないモデルも用意されており、外部eMMcやSDカードによるブートが可能となっております。
Raspberry Pi Compute Module4のスペックは?
「Raspberry Pi Compute Module4」のスペックは以下の通りとなっております。
- 1.5GHzクアッドコア64ビットARMCortex-A72 CPU
- OpenGL ES3.xをサポートするVideoCoreVIグラフィックス
- H.265(HEVC)ビデオの4Kp60ハードウェアデコード
- 1080p60ハードウェアデコード、およびH.264(AVC)ビデオの1080p30ハードウェアエンコード
- 最大4Kの解像度のデュアルHDMIインターフェース
- シングルレーンPCIExpress2.0インターフェース
- デュアルMIPIDSIディスプレイ、およびデュアルMIPICSI-2カメラインターフェイス
- 1GB、2GB、4GBまたは8GB LPDDR4-3200 SDRAM
- オプションの8GB、16GB、または32GBのeMMCフラッシュストレージ
- オプションの2.4GHzおよび5GHzIEEE 802.11b / g / n / acワイヤレスLANおよびBluetooth5.0
- IEEE1588をサポートするギガビットイーサネットPHY
- 28個のGPIOピン、最大6×UART、6×I2C、5×SPI
メモリ容量は、前モデルの1GBも残されており、最大で8GBまで選択することができます。
また、オプションとしてWi-FiとBuletooth5.0の搭載も選べるようになりました。
しかし、前モデルの規格であったJEDECDDR2 SODIMMから変更され、ボード下側の高密度コネクタを搭載することで、互換性が無くなってしまいました。
全宅的には、4Kのサポートや8GBの選択、ワイヤレスオプションなどが選べるようになった点は嬉しい改善点と言えるでしょう。
価格はほぼ変わらないが、上位モデルは約9500円
「Raspberry Pi Compute Module4」のeMMc無し、ワイヤレスなしモデルで25ドルであるため約2,600円で購入することができます。
しかし、上位モデルであるeMMC32GBのWi-Fiあり、8GBのメモリを選択すると90ドルとなるため、約9,500円となってしまいます。
これらの組み合わせは32種類ありますので、用途に合わせて選定する必要があります。
また、開発キットである新しい「Compute Module IO Board」の価格は35ドルとなっており、約3,700円で買えるようなっており、これは嬉しい改善点となるでしょう。
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