2018年12月30日に格安SIMことMVNOが、2018年に入り契約件数が成長スピードが落ちていることが明らかとなりました。
格安SIMの勢いが衰えた原因には、大手キャリアの料金プランの値下げが影響していることが報じられております。
MVNO、2018年に入り勢いが衰え始める
2018年12月30日に格安SIM業者ことMVNOが、2018年に入り回線契約数の伸び率が衰え始めていることが明らかとなりました。
「MM総研」は、2018年9月末までの日本国内におけるMVNO市場規模の推移を発表しております。
報告によると、2018年9月末時点で3G版とLTEを合計した契約件数は、1億7167回線であったことが報じられております。
そのうち、MVNOが占める割合は7.0%であったため、2017年9月末の5.7%から1.3%アップしている。
しかし、2016年9月末〜2017年9月末の1.6%アップに比べると、伸び率が衰え始めていることが数値として伺うことができます。
大手キャリアのMVNO対策が大きく影響か
MVNO市場の伸び率が衰え始めた理由に、大手キャリアの料金プランの値下げが大きく影響していることがわかります。
現在、大手キャリアはMVNOの安い料金プランに対応するための新しい料金プランを用意しております。
Docomoに関しては、月額料金から1,500円値引きする「docomo with」を提供しているほか、auはデータ量を無駄なく利用することができる「auピタットプラン」を提供しております。
SoftBankに関しては、YouTubeやSNSのデータ通信量をカウントしない「動画SNS放題」や50GBの大容量プランを提供しております。
このように大手キャリアが、ユーザーの使用用途に合わせた料金プランを豊富にすることで、MVNOへの流れが少なくなったことが報じられております。
2019年頭はさらにMVNOが厳しくなる!?eSIMでどうなるか
auとDocomoは、2019年頭より、通信料金をさらに値引きする予定があることを発表しております。
これにより、約4千億円のユーザー還元が実現されるのではないかと報じられており、大幅値引きが期待されております。
auによると、今後大手キャリアはデータ通信事業を値引きし、他の事業から利益を得る体制を目指す方針であることを発表しております。
大手キャリアがデータ通信料金を値引きすることで、MVNO業者がさらに契約件数を獲得しづらい状況となることが予想されております。
MVNOに残された道は、新型iPhoneも対応したeSIMの普及が今後の大きなポイントとなることが報じられております。
[MM総研]
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