Apple、ディスプレイへLTPO TFTを採用しバッテリー駆動時間を伸ばす

2018年8月26日にAppleが、従来型のディスプレイである「LTPS TFT」から「LTOP TFT」へ切り替えることで、消費電力性能をアップさせる方針であることが明らかとなりました。
Apple、液晶ディスプレイをLTPS TFTからLTPO TFTへ変更か
2018年8月26日にAppleが、 モバイルディバイスのディスプレイを「LTPS TFT」から「LTPO TFT」へ変更する予定であることが報じられております。
現在Appleが力を入れているアクティブマトリックス有機EL(AMOLED)ディスプレイは、低温ポリシリコンTFT液晶こと「LTPS TFT」を採用しております。
Appleは、将来的に「LTPS TFT」を廃止し、低温多結晶酸化物TFTこと「LTPS TFT」を採用する方針であることが明らかとなっております。
「LTPO TFT」の採用は、Apple独自のバックプレーン技術が採用されることを意味しており、注目が集まっております。
LTPO TFTで消費電力性能アップ
「LTPO TFT」は、従来型である「LTPS TFT」よりも約5%〜15%ほどの消費電力性能のアップが見込まれております。
これにより、バッテリー駆動時間がより延長することが考えられている。
消費電力性能のアップ以外にも、有機EL(OLED)の生産コストをより管理しやすくなるメリットもあるようです。
すでにAppleは、LTPO関連の特許を2014年に申請しており、2015年から2018年まで申請を続けており、次期モバイルディバイスへ採用されることが予想されております。
まずはApple WatchへLTPO TFTを採用か
Appleは、「LTPO TFT」をまずは、次期「Apple Watch」へ採用する方針であることが予想されております。
現在販売されている「Apple Watch Series 3」は、前モデルよりもバッテリー駆動時間と処理速度がユーザーが満足する基準に達したことで、ウェアラブルディバイスの頂点に立つことができました。
しかし、「Apple Watch Series 3」でもスポーツに特化したアプリやゲームアプリを利用していると、バッテリー駆動時間がまだ足りない印象があります。
そのため、「LTPO TFT」を「Apple Watch」に採用することで、ユーザーがより満足できるバッテリー駆動時間を実現することができます。
なお、「LTPO TFT」を「Apple Watch」へ採用したあとは、次期iPhoneへ採用することが予想されております。
お気軽にお書きください