2018年7月1日にAppleのMacbookやMacbook Proへ採用しているバタフライキーボードのようなデザインが、修理が困難な設計のため大きなコストを負担することとなることを指摘されているようです。
バタフライキーボードは無償修理されたが、デザインに問題がある
Appleは、MacbookとMacbook Proに対してバタフライキーボードを導入しましたが、小さなホコリが入り込むだけで故障する欠陥が指摘されております。
バタフライキーボードの欠陥により、アメリカにて2回も集団起訴が起きていることが確認されております。
これに対し、先日Appleはバタフライキーボードの無償修理プログラムを発表し、無料で修理を受けられることをアナウンスしております。
過去にバタフライキーボードの修理にて、費用を支払ったユーザーには、修理費用を返金するようです。
バタフライキーボードの欠陥はデザインが原因
バタフライキーボードの欠陥は、無償修理サポートで解決できるような問題ではありません。
バタフライキーボードの問題を解決するためには、バタフライキーボードそのものの設計を見直す必要があります。
根本的な解決を行うためには、バタフライキーボードのデザインを変更する必要がある。
これは、事実上バタフライキーボードの廃止を意味しており、次世代キーボードが登場するまで解決しないようです。
バタフライキーボードの修理費用はAppleの大きな負担となる
ディバイスの解体で有名な「iFixit」が、バタフライキーボードのようなデザインは、修理の際にAppleに大きな負担となることを指摘しております。
バタフライキーボードの修理は、キーボード単体で交換することができない構造となっているようです。
そのため一度、バッテリーやトラックパッド、スピーカーを同時に交換する必要があり、大きなリスクと工数が発生してしまいます。
無償修理サポートが発表される前は、修理工賃も上乗せされていたため、高額な修理費用が発生したことが確認されております。
今後、バタフライキーボードの修理費用は無料となりましたが、バタフライキーボードの根本的な問題解決に至っていないため、Appleの大きなコストとなっているようです。
バタフライキーボードの修理は、修理のプロでも難しい
「iFixit」によると、バタフライキーボードの修理難易度は10店満点中2点と低く評価しております。
また、2013年モデルの第2世代のバタフライキーボードに関しては10点満点中1点と評価しており、ユーザーでは解決できない問題であることをアナウンスしている。
「iFixit」の公式ブログで、最高経営責任者(CEO)であるカイル・ワインス氏は、「Appleは、修理しにくい設計にしたたために、高い代償を払うこととなる」とコメントしている。
「iFixit」の見解によると、バタフライキーボードの個々のキーキャップをユーザーが取り外すのは難しいとコメントしている。
また、Appleのサポートページに推奨されているエアダスターによるホコリの除去方法も効果的ではないとコメントしている。
なお、第3世代のバタフライキーボードは、少し厚みが増して耐久性が高いものになるだろうとコメントを残している。
[iFixit]
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