Apple、2018年モデルの6.1インチ液晶iPhoneへ3D Touchを採用せず!?

2018年4月29日にAppleが、2018年モデルのiPhoneの中でも液晶ディスプレイを採用する6.1インチiPhoneに対して、感圧センサー「3D Touch」を採用しない可能性が浮上してきました。
Apple、6.1インチiPhoneへ3D Touchを採用しない?
2018年4月2日にAppleが、2018年モデルである6.1インチiPhoneに対して、これまで採用してきた「3D Touch」を採用しない可能性が浮上してきました。
メディアサイト「Macrumors」が、Apple関連の情報で有名なKGI証券のアナリストであるチンミー・クオ氏から得た方法として、2018年モデルである6.1インチiPhoneへ「3D Touch」が採用されない可能性があることを報じている。
クオ氏によると、Appleは6.1インチiPhoneのコスト削減のために3D Touchの採用を諦めるようだとコメントしている。
Appleの近年の戦略はエントリーモデルとハイエンドモデルを住み分けする傾向にあるため、エントリーモデルである6.1インチiPhoneの値上げは避けたいようです。
3D Touchの仕組みをおさらい
「3D Touch」とは、強く押したり弱く押したりなど感圧を認識することができる機能となっております。
「3D Touch」を利用するためには、ハードウェアである「タプティックエンジン(Taptic Engine)」が必要不可欠となります。
「3D Touch」にて認識した感圧に応じて「タプティックエンジン」が僅かに振動することで擬似的にボタンを押したような感覚を与えることができる。
この「3D Touch」と「タプティックエンジン」の技術は、iPhoneだけではなくMacbookに搭載されている「マジックトラックパッド2(Magic Trackpad 2)」やApple Watchにも採用されております。
6.1インチiPhoneには「Cover Glass Sensor」と呼ばれる技術が採用される
クオ氏によると6.1インチiPhoneには「3D Touch」の代わりに「カバーグラスセンサー(Cover Glass Sensor)」(CGS)が採用されるとコメントしている。
カバークラスセンサーは、iPhoneのタッチモジュールをディスプレイパネル(セル内技術)から表面ガラスに移すして使用する技術となる。
Appleが、カバークラスセンサーを採用することでより軽く、より衝撃耐性のあるディスプレイとなるメリットが挙げられている。
しかし、カバークラスセンサーを採用することで、パネルの生産コストが15%も上昇することが懸念されている。
その為、カバークラスセンサーを採用により、iPhoneの価格が23ドル〜26ドルほど値上げされてしまうことが予想されている。
コスト削減のために3D Touchの代わりにCover Glass Sensorを採用
Appleは、カバークラスセンサーの採用で発生したコストアップを理由に、6.1インチiPhoneから「3D Touch」の採用を見送ることが報じられている。
「3D Touch」の廃止はエントリーモデルである6.1インチiPhoneのみで、「iPhone X」の後継機である6.8インチモデルと6.5インチiPhoneには引き続き「3D Touch」が採用されるようです。
しかし、Appleには2019年にリリースする全ての有機EL(OLED)モデルのiPhoneへカバークラスセンサー技術を採用する計画があるようだ。
その為、「3D Touch」は将来的にすべてのiPhoneから削除される可能性が浮上してきている。
Appleは3D Touchに代わる新たな操作方法を考えている
Appleは、数年後にタッチレスジェスチャーコントロールを搭載したiPhoneをリリース予定であることが噂されている。
クオ氏によると、噂されているタッチレスジェスチャーコントロールは、「3D Touch」に置き換わる新しい技術である、薄膜センサーにて認識することができるとコメントしている。
「3D Touch」の廃止は、将来出てくるタッチレスジェスチャーコントロールの第一歩であると言われております。
現在販売されているホームボタンが廃止された「iPhone X」には新しい多くのジェスチャーが追加され、画面下からのジェスチャーで様々な操作を行うことができます。
タッチレスジェスチャーコントロールはまだまだ先の話ですが、これまで「3D Touch」でできたジェスチャーコントロールは、これから追加されるジェスチャーコントロールへ置き換えられる可能性があります。
元々「3D Touch」は、全てのiPhoneユーザーが使用している機能ではないため、将来的な廃止は免れない機能だと評価されております。
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