Apple、iPhoneのバッテリー問題について謝罪し、交換費用を値下げへ

2017年12月29日にAppleが、iPhoneのバッテリーの劣化具合に応じてパフォーマンスを意図的に下げていた問題に対して謝罪したことが明らかとなりました。
バッテリー問題の謝罪と同時にこれまでのバッテリー交換費用である70ドルから50ドル値下げし、29ドルで交換が可能となる。
Apple、バッテリー劣化によるパフォーマンスの低下問題について謝罪
2017年12月29日にAppleは、iPhoneなどのバッテリーの劣化具合に応じて、ディバイスのパフォーマンスを意図的に落としていた問題について謝罪したことが明らかとなりました。
この問題は、Appleが古いiPhoneを意図的にパフォーマンスを落とすことで、新しいiPhoneを購入することを促していたとして取り上げられております。
Appleの主張によると、古くなったiPhoneに搭載されるバッテリーが劣化すると、ディバイスの内の電力供給の品質が落ちる可能性があるとコメントしている。
電流の品質が低下することで、バッテリー以外のパーツの故障やディバイスの再起動など様々な問題が発生するため、意図的にパフォーマンスを落としていることを案内している。
しかし、ユーザーとしてはスマートフォンの中でも高額であるiPhoneを半強制的に購入を進められているため、納得することはありませんでした。
これを受けてApple、同社の公式WEBページにて、バッテリー問題に関する謝罪を行っております。
バッテリー交換費用を値下げへ
Appleは、今回のバッテリー問題にいて謝罪すると同時に、iPhoneのバッテリー交換費用を値下げすることを発表しております。
これまで、「Apple Care +」に加入していない場合のバッテリー交換費用は、79ドル(税別8,800円)で案内されておりました。
Appleは、これまでの79ドルから50ドル引き下げし、29ドル(税別約3,800円)で交換できるようにすることを発表しております。
バッテリー交換費用の値下げ対象となっているのは、「iPhone 6」以降に販売されたiPhoneのみとなっております。
バッテリー交換費用の値下げは、2018年後半以降から実施予定であることを発表しております。
iOSにはバッテリーの健康状態を確認できる機能を追加
Appleは、次期iOSにてディバイスに搭載されているバッテリーの健康状態を確認できる新機能を追加することを発表しております。
これまでディバイスに搭載されているバッテリーの健康状態を確認するためには、Appleから案内されている以下の内容を確認する必要がありました。
- iPhone:フル充電サイクルを500回繰り返した時に本来の容量の最大80%
- iPad:フル充電サイクルを1,000回繰り返した時に本来の容量の最大80%
- iPod:フル充電サイクルを400回繰り返した時に本来の容量の最大80%
- MacBook:フル充電サイクルを1,000回繰り返した時に本来の容量の最大80%
こちらの内容は、Apple公式WEBサイトのバッテリー欄にて確認することができます。
これ以外の方法では、iPhoneで公開されているサードパーティ製のバッテリー劣化測定アプリケーションまたはMacやWindowsで公開されているサードパーティ製のソフトを使用する方法が挙げられます。
しかし、これらの方法で測定しても結果的にはAppleが測定した劣化具合と異なる可能性があります。
今回Apple純正のバッテリー健康状態を確認できる機能が追加されれば、ユーザーが新しいiPhoneを購入するかバッテリー交換で現状維持を行うか選択することができる。
バッテリー交換費用の値下げは、ユーザーにとってメリットがありますが、日本にて適応されるかはまだはっきりと分かっていないようです。
[A Message to Our Customers about iPhone Batteries and Performance]
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