iMac ProのT2チップはセキュリティレベルが向上

2017年12月17日にAppleから販売予定の「iMac Pro(アイマックプロ)」に採用されている「t2」チップがセキュリティレベルが向上していることが明らかとなりました。
iMac ProのT2チップ
先日から販売されている「iMac Pro」ですが、新しいプロセッサーである「T2」チップが採用されております。
「iMac Pro」に搭載されている「T2」チップは、「iPhone X」のFace IDの生体データを保存している「Secure Enclave」コプロセッサーを採用しております。
これにより、システム管理コントローラーや画像信号プロセッサーなどの多数のシステム制御装置を統合することでセキュリティレベルの向上を図っているようだ。
T2プロセッサで得られるセキュリティ
「iMac Pro」に搭載されている「T2」プロセッサーは、「T1」プロセッサーの後継として登場しております。
「T1」プロセッサーは、Macbookシリーズで初めて生体認証であるTouch IDを採用した2016年モデルのMacbook Proに搭載されておりました。
2016年モデル年モデルのMacbook Proでは、Touch IDやApple Payを利用する際に活躍しておりました。
その為、「Tシリーズ」プロセッサは生体認証によるセキュアな場面で活躍していたことがわかります。
T1プロセッサとT2プロセッサの違い
「T1」プロセッサーと「T2」プロセッサーにも「Secure Enclave」コプロセッサーが搭載されております。
「T2」プロセッサーがアップデートにより追加された機能は、以下のシステム制御機能が新たに搭載されております。
- システム管理コントローラー
- 画像信号プロセッサ
- オーディオコントローラー
- SSDコントローラー
これにより「iMac Pro」は、2016年モデルなどよりもセキュアな環境を構築することができたようだ。
Appleは公式WEBサイトにて「iMac Pro」を以下のように説明しております。
Appleが開発した第2世代のMac用カスタムシリコン、Apple T2チップの登場です。システム管理コントローラ、画像信号プロセッサ、オーディオコントローラ、SSDコントローラなど、ほかのMacシステムに搭載されている様々なコントローラを再設計して統合したこのチップにより、Macが新しい能力を発揮します。例えば、T2の画像信号プロセッサはFaceTime HDカメラと連係し、強化されたトーンマッピング、進化した露出コントロール、顔検出ベースの自動露出機能と自動ホワイトバランス機能を使えるようにします。T2には新しい暗号化されたストレージとセキュアブート機能の基盤となるSecure Enclaveコプロセッサも組み込まれているので、iMac Proのセキュリティが一段と強固なものになります。あなたのSSD上のデータは、SSDのパフォーマンスに影響を与えない専用のAESハードウェアを使って暗号化されます。この時にIntel Xeonプロセッサは使われないため、その処理能力を演算タスクに集中させることができます。さらにセキュアブートが、最下位レベルのソフトウェアが改ざんされるのを防ぎ、起動時にはAppleが信頼するオペレーティングシステムのソフトウェアのみが読み込まれるようにします。
Appleはまだ「T2」プロセッサーに関する情報を全て公開していないため、新しい情報が公開されるかもしれません。
[Apple]
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