顔認証の次の次世代認証は「心臓認証」か!? – Face IDの弱点も

2017年10月17日にニューヨーク入大学バッファロー校が、次世代認証システムとして「心臓スキャン」を発表したことが明らかとなりました。
次世代認証システムは心臓にフォーカス
近年多くの端末に採用されている生体認証システムには、網膜スキャンや指紋認証が主流とされております。
先日Appleが、次世代認証システムとして顔認証システム「Face ID」を発表しました。
「Face ID」の認証制度は、指紋認証よりも正確であることをアピールしたほか、顔をかざすだけで認証できるなど利便性も注目を集めております。
そして、本日ニューヨーク入大学バッファロー校が、次世代認証システムとして「心臓スキャン」を発表したことが明らかとなりました。
発表された「心臓認証」は、まだまだ課題はあるものの、将来実用化される新たな生体認証システムとして注目を集めております。
心臓認証の誤認証率は、なんと4.42%
「心臓認証」は、ドップラーレーダーを使用して心拍数や心臓の形状を読み取ります。
そして、得られた心臓の情報を3Dデータ化して、心臓の動きを元に認証を行うようだ。
また、顔認証システムと同様に初回の登録には約8秒ほどかかってしまう共通点が挙げられている。
その後も、顔認証システムと同様に再登録の必要なしで連続的に認証を行うことが可能となります。
バッファロー校によると「心臓認証」の誤認証率は、4.42%であることが発表されております。
残念ながら、Appleから発表された「Face ID」の誤認証率の0.000001%と比較すると、まだまだ課題があることがわかります。
顔認証と心臓認証のどちらが理想的か
顔認証システムの欠点には、認証するためには端末を覗かせなければならない点が挙げられます。
その為、人と話している最中にチラ見したい場合に正しく認証できない可能性があります。
対する「心臓認証」は、完全にユーザーへ要求する動作が無いため、認証を意識せずに行うことができます。
また、近年では顔の整形などを行うユーザーも少なくはないため、心臓による認証登録は一度で済むメリットが挙げられます。
冒頭でも述べましたが心臓認証は、まだまだ認証精度に課題があるため、実用化されるのは数年先だと予想されております。
しかし、認証精度さえ解決すれば、顔認証を超える生体認証システムとして広く普及することが予想されております。
これにより、完全にユーザーIDやパスワードによる認証依存から離れられるかもしれません。
[GIZMODO]
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