iPhone Xに搭載予定だったディスプレイ一体型指紋認証は今後のアップデートでも登場せず – Androidも顔認証へ移行か

2017年10月8日にAppleが「iPhone X」に採用予定であったディスプレイ一体型指紋認証は、今後のアップデートでも搭載されない可能性が浮上していることが分かりました。
さらに、Android端末でも指紋認証から顔認証へ移行する動きがあるため、ディスプレイ一体型指紋認証はスマートフォン市場に登場しない可能性が明らかとなっております。
iPhone Xに搭載予定であったディスプレイ一体型指紋認証
Appleは当初、プレミアムモデルである「iPhone X」にディスプレイ一体型Touch IDの採用を考えていたと報じられております。
ディスプレイ一体型Touch IDは、赤外線によりユーザーの指紋を認証する技術ではないかと噂されておりましたが、結果として「iPhone X」に搭載されることはありませんでした。
採用を見送った理由は様々で、認証精度など技術面での問題や生産テストがうまく進まなかった問題などが挙がってきております。
さらにAppleが「iPhone X」のプレゼンテーションで顔認証システムは指紋認証システムよりも制度が高いことを発表したため、今後のアップデートで指紋認証システムが搭載される可能性は極めて少なくなってしまいました。
ディスプレイ一体型指紋認証はどうなる?
Appleがディスプレイ一体型指紋認証システムの開発を噂されていたころ、モジュールメーカーも例外なくディスプレイ一体型指紋認証システムの開発をしていたと報じられております。
そして、2017年中旬にQualcommがディスプレイ一体型指紋認証システムを発表したことで、次期スマートフォン市場の流れはディスプレイ一体型指紋認証へ移行することが決定的でした。
このとき2018年中旬のハイエンドスマートフォンのどれもがディスプレイ一体型指紋認証を採用し、Qualcommの利益も上がることが期待されておりました。
しかし、Appleがディスプレイ一体型Touch IDの採用を見送ったことで、スマートフォン市場は顔認証システムへ移行する方針へ切り替わってしまいました。
Androidも顔認証へ移行か
KGI証券のミンチー・クオ氏によりと、Android端末の製造を行っている数多くのメーカーが顔認証に必要な「3Dセンサー」の受注を依頼していることがわかりました。
Appleが「iPhone X」を発表してから「3Dセンサー」の受注依頼がなんと3倍にまで増えており、Android市場でも顔認証システムの採用傾向が見られております。
これによりスマートフォンでは、3Dセンサーを製造すると利益を得られるため、多くのモジュールメーカーは、「3Dセンサー」の開発・受注に専念しているようだ。
またAppleの顔認証システムは、Androidの顔認証システムよりも2年先の技術力を保持しているため、顔認証分野では「iPhone X」が独占する形となるようだ。
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