Facebook、Project ARAのメンバーでモジュールディバイスを開発か

2017年7月21日にFacebookが、Googleが廃止したモジュール型スマートフォン「Project ARA」のようなモジュール型ディバイスを開発中であることが明らかとなりました。
Facebookのモジュール型ディバイス
Googleが廃止したプロジェクトの中にスマートフォンをモジュール単位で組み立てることができる「Project ARA」が挙げられます。
モジュール型スマートフォンの利点は、ユーザーの使用用途に応じて必要最小限の構成で作成できる点が挙げられます。
また、CPUやメモリ、カメラなどのモジュールを交換するだけですぐにスマートフォンをアップグレードさせることができる。
さらに、モジュール型スマートフォンを誤って落としてしまい、ディスプレイが割れてしまってもディスプレイスモジュールを交換するだけでユーザーが修正することができる。
このようにメリットが大きいモジュール型ディバイスをFacebookが再開発していることが明らかとなりました。
FacebookにはProject ARAのメンバーが参加
メディアサイト「Business Insider」によると、Facebookが米国特許商標庁(USPTO)へ提出した特許の中に「モジュール型電子ディバイス」が公開されていたようだ。
「モジュール型電子ディバイス」には、スピーカーやGPS、タッチパネルディスプレイやマイクなどと言ったモジュールを自由自在に脱着できる設計であることが記載されていたようです。
これらのモジュールの内容からスマートフォンだと予測されておりましたが、公開された画像を見るとスマートフォンのような薄いディバイスではないように見受けられます。
しかし、同プロジェクトにはGoogleの「Project ARA」に携わっていたメンバーが数名参加していると報告されている。
その為、公開された特許がスマートフォンなのか別のディバイスなのかが明確に把握することが出来ないようだ。
もしかすると、AmazonのスマートホームディバイスをFacebookが用意している可能性もあります。
Googleが断念した理由
Googleが「Project ARA」を断念した理由は、柔軟性ゆえのコストの問題であったとされております。
「Project ARA」は、モジュール間での互換性を保つために開発する工数が通常のスマートフォンの開発よりも大きくなっていたようです。
モジュール型スマートフォンは一度発売してしまえば、低価格かつ無駄のない構成で販売できるため生産コストは低いですが、開発初期段階では莫大なコストが必要とされます。
そして、Facebookがモジュール型ディバイスの特許を提出したということは、このコスト問題を解決する方法があるということでしょうか。
いずれにせよ実用化するためにFacebookは、各モジュールにかかるコストとモジュール間の互換性を保つためのコストの分析を解決しなければなりません。
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