【まとめ】無線LAN規格「802.11 ad」の速度が明らかに

無線LAN規格「802.11 ac」の後継規格である「802.11 ad」の性能が公開されてきたので、それぞれの規格の速度やデメリットなどをまとめてみました。
802.11 acの後継規格
無線LAN「802.11 ac」が登場してから間もない気がしますが、すでに後継規格である「802.11 ad」の速度が明らかとなってきました。
現時点において最も高速な規格である「802.11 ac」は、2012年1月5日にBroadcomが「IEEE 802.11 ac」対応コントローラーを発表しました。
その後、2014年1月7日にIEEEは「802.11 ac」規格を承認することで正式に正規化さたことにより発展していきました。
「802.11 ac」に対応した場合は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac」として称され、現在のWi-Fiルータの多くが対応している。
そして後継規格である「802.11 ad」の全てに対応した場合は「IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ad」としてと称されます。
802.11 adの速度
「802.11 n」規格は「2.4Ghz」を利用し、「802.11 ac」規格は「2.4GHz」と「5GHz」を利用します。
そして「802.11 ad」は「60GHz」を利用する規格となっております。
「2.4GHz」の通信速度が「800Mbps」で「5GHz」の通信速度が「1733Mbps」であるのに対し、「60GHz」はなんと「4600Mbps」もの速度で通信することが可能だ。
- 2.4GHz:800Mbps
- 5GHz:1733Mbps
- 60GHz:4600Mbps
最高速度だけでみると「60GHz」は「5GHz」の2倍以上、高速に通信することが可能だ。
さらに有線ギガビットLANと比較しても、2倍以上高速に通信することが出来る。
なお、これらはあくまでも最高速であり、プロバイダーが4600Mbpsに対応していなければ効果が得られないのでご注意ください。
ad規格のデメリット
一般的に通信速度が早くなると、壁を貫通しづらくなると言われている。
その為、通信速度が遅い規格は2階まで快適に通信することが出来るのに対し、高速な規格は一階までしか電波が届かないデメリットが挙げられる。
現在「ac」規格で電波が不安定な環境の場合は、「ad」規格に乗り換えるとさらに悪化する可能性がある。
また、壁以外でも電子レンジから発生する電波も障害となるため、速度が上がってもデメリットが多く発生する。
802.11 adだからできること
「802.11 ad」規格では、周辺機器やスマートフォンとの接続がもっと接続しやすいように改良されている。
さらに無線LAN規格に限らず接続が容易になっている。
もともと「60GHz」は「WiGig」として開発されており、Wi-Fiアライアンスにより「802.11 ad」規格へ認定されました。
その為、「WiGig」は「802.11 ad」と言っても過言ではないでしょう。
なお、これらの単語を使い分ける場合、ドック接続は「WiGig」で無線LAN接続は「802.11 ad」として呼ばれるようだ。
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