Qualcomm、Appleよりも先にディスプレイ一体型指紋認証システムを発表へ

2017年6月29日にQualcommは、中国・上海で開催中のモバイル関連展示会MWCにてディスプレイ一体型指紋認証システムを発表したことが明らかとなりました。
ディスプレイ一体型指紋認証システムを発表
2017年6月29日にQualcommは、中国・上海で開催中のモバイル関連展示会MWCにて、Appleよりも先にディスプレイ一体型指紋認証システムを発表したことが明らかとなりました。
Qualcommが発表したディスプレイ一体型指紋認証システムは、有機EL(OLED)ディスプレイを採用していることを発表している。
Appleから販売予定のiPhone 8も有機EL(OLED)によるディスプレイ一体型Touch IDの採用が噂されておりましたが、業界ではQualcommが先に発表したことになりました。
なお、以前からディスプレイ一体型指紋認証システムの存在が噂されており、今月の中旬にリーク情報が挙がっておりました。
ディスプレイ一体型指紋認証の仕組み
Qualcommによると、有機ELディスプレイに埋め込まれた指紋認証センサーは、超音波センサーを採用していることを発表している。
超音波センサーを採用することで、厚さ1.2mmまでのディスプレイの下であれば利用可能であるとコメントしている。
しかし、メディアサイトEngadgetによるとQualcommのディスプレイ一体型指紋認証システムは、スムーズに認証しないことを指摘している。
また、指紋認証センサーの大きさが小さいことも指摘しており、全体的な完成度は高くないようだ。
ディスプレイ一体型指紋認証システムが搭載されるスマートフォンは?
デモ機からわかるようにQualcommが発表したディスプレイ一体型指紋認証システムは「Vivo」のスマートフォンに搭載されることを発表している。
Qualcommによると、ディスプレイ一体型指紋認証システムを採用したVivoのスマートフォンは、2017年の10月から12月にかけてプロトタイプが出荷されるようだ。
その為、一般消費者向けにディスプレイ一体型指紋認証システムが搭載されているスマートフォンが販売されるのはまだまだ先になると予測されます。
今回はQualcommが先にディスプレイ一体型指紋認証システムを世間に公開しましたが、ディスプレイ一体型指紋認証システムを搭載したスマートフォンを先に販売するのはAppleではないかと言われている。
しかし、Appleから販売予定のiPhone 8は、技術的な問題からディスプレイ一体型Touch IDを見送る可能性が残っている。
いずれにせよ、2017年9月に新しいiPhoneが発表されるはずなので、それまで待つ必要があります。
[Engadget]
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