Microsoft、急遽Windows XPなどへセキュリティパッチを緊急リリース

2017年5月14日にMicrosoftが、すでにサポートを終了している「Windows XP」などのオペレーティング・システムへセキュリティパッチを緊急リリースしたことが明らかとなりました。
この緊急リリースは、ランサムウェアである「WannaCrypt」を対象としたセキュリティパッチだそうです。
セキュリティパッチの緊急リリース
米Microsoftは、「Windows XP」などの旧バージョンのWindowsを対象とした「ランサムウェア攻撃」に対応するために、急遽セキュリティパッチを公開してことが明らかとなりました。
対象となるOSには、すでにサポートを終了している「Windows XP」「Windows 8」「Windows Server 2003」にもセキュリティパッチが公開されている。
今回の対応で、Microsoftがすでにサポート終了しているOSでも、緊急性が高い場合はセキュリティパッチがリリースされることがわかりました。
出回っているランサムウェア
今回のセキュリティパッチは、「WannaCry」と呼ばれる攻撃を対象としている。
「WannaCry」は、5月12日に欧州やアジアなどを含む約100カ国で確認されている。
現在も多大な被害が確認されており、大きいものでは、英国の国営医療機関のシステムが停止するなどが報告されている。
「WannaCry」は、「Shadow Brokers」と呼ばれる集団が流出させたランサムウェアとなっております。
「Shadow Brokers」は、過去に米国家安全保障局(NSA)のハッキングツール流出事件に関与していると噂されている集団です。
今回、流出されたランサムウェアは、「WannaCrypt0r 2.0」という名前だそうだ。
WannaCryとは
WannaCryとは、ランサムウェアの一種で、WEB上に公開されているフリーソフトに付属している広告からサイトへ誘導するものや、メールの添付ファイル、WEBの脆弱性を利用したものなどの経路から感染される。
感染後は、システムの機能を停止し、ユーザーへ身代金を要求する。
ランサムウェアは、近年数が増加しており、macOSを対象としたマルウェアも報告されている。
トレンドマイクロによると、日本でも「WannaCry」の攻撃を受けていることを確認されているようだ。
今回Microsoftが公開したセキュリティパッチは、以下のサイトからダウンロードすることができます。
該当する「Windows」を使用しているユーザーは、早急にセキュリティパッチを適応することをおすすめする。
[ITmedia]
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