SONY、有機ELを採用した4KテレビであるA1シリーズを6月に販売 – 画面がスピーカーとなる機能を追加

2017年5月8日にSONYは、有機ELパネルを採用した4Kテレビを「BRAVIA(ブラビア)」ブランドのA1シリーズとして6月10日販売することを発表致しました。
これによりSONYが有機EL産業へ再参入することを意味しております。
新しいBRAVIA
SONYは、5月8日に新しいBRAVIA(ブラビア)A1シリーズに有機ELパネルを採用した4Kテレビを発表したことが明らかとなりました。
SONYが有機ELを搭載した大型テレビを大衆向けに発表したのは今回が初めてとなります。
新しい4Kテレビは2つのモデルでリリースされ、55インチの「KJ-55A1」と65インチの「KJ-65A1」を発表している。
価格は、「KJ-55A1」が約50万円で「KJ-65A1」が約80万円となる。
A1シリーズの機能
SONYが今回発表したA1シリーズはプレミアムモデルに位置づけされており、様々な最新機能が搭載されております。
A1シリーズは、通常の放送に使われるSDR信号の対応はもちろん、HDR信号にも対応しております。
これにより有機ELとダイナミックレンジの輝度を体感することができ、通常のSDR信号よりもコントラストが大幅に向上している。
さらにHDR信号に対応していない環境でも、SDR信号をHDR相当まで向上させる「HDRリマスター」機能を搭載している。
「HDRリマスター」により通常の地上デジタル放送でも、HDR相当の高コントラストでテレビ番組を観ることができる。
HDR関連の機能も魅力的だが、A1シリーズの醍醐味は新しい技術である「アコースティック サーフェス」だ。
アコースティック サーフェス
「アコースティック サーフェス」とは、画面自体を振動させ音を発生させる技術となる。
A1シリーズの背面の左右に「アクチェーター」を配置し、画面を直接振動させることで音を発生させるようです。
さらに、背面のスタンドにあるサブウーファーでも画面を振動させることで、低音や立体感のある音を作り出すことが可能になったようです。
SONYによると、「アコースティック サーフェス」と呼ばれる技術は、長年音作りを探求してきたSONYだからこそ実現できた技術であるとコメントしている。
「アコースティック サーフェス」の技術には、2008年6月に販売した「サウンティーナ(NSA-PF1)」で培った有機ガラス管を振動させ、360度に音を響かせる技術のノウハウが組み込まれているようです。
その他の機能
A1シリーズのその他の機能として、Googleが提供している「Android TV」が採用されている。
「Android TV」に搭載されている音声検索機能や音声認識システムを利用することで、番組の検索や録画機との連携が可能となっている。
なお、A1シリーズには3D機能が搭載されておらず、3Dメガネとの連携も不可能となっている。
A1シリーズは、プレミアムモデルとしてリリースされただけあり、すでに3Dコンテンツを持っているユーザーとしては悩みどころがある。
しかし、SONYが再び有機EL産業へ参戦してきたことは喜ばしいことではないでしょうか。
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