macOSのマルウェアが増加中 – 245%も増加へ

2017年4月5日にマカフィーは、脅威インテリジェントの課題やマルウェアによる攻撃検証などの脅威をまとめたレポート「McAfee Labs脅威レポート」を発表しました。
同レポートでは、macOSのマルウェアが245%も増加したようです。
マカフィーの報告
マカフィーは2017年4月17日に、「McAfee Labs脅威レポート」の2017年4月版を元にしたメディア向け勉強会を開催しておりました。
マカフィーのセールスエンジニアリング本部、本部長である櫻井秀光氏は、2016年の第四半期に世界中で1分あたり176件のサイバーの脅威を検出したことを発表している。
桜井氏によると、macOSを対象としたマルウェアの増加が目立つ結果を得られたコメントしている。
同レポートでは、合計サンプル数は、前期比と比較し256%も増加する記録したとのこと。
さらに前年比でのmacOSを対象としたマルウェアの合計数は、744%も増加する結果となった。
増加の原因
マカフィーによると、増加の原因はアドウェアの急増が関係していると発表している。
WEB上に公開されているフリーソフトに付属している広告からサイトへ誘導するものや、メールの添付ファイル、WEBの脆弱性を利用したものなどの経路から感染していくようだ。
今回検出された件数は、「Windows」や「Android」のマルウェアの数の比ではないが、マカフィーはmacOSのセキュリティ対策への呼びかけを行っている。
被害事例
マルウェアによる被害の一例では、オーストラリアのラグジュアリーホテルがランサムウェア攻撃を受けた事例が挙げられます。
これは、ホテル側が1,500ユーロ(日本円で約19万円)相当のビットコインを支払い、カードキーから物理的な「鍵」へ変更するしかなくなる脅迫事件だ。
クラッカーは、ホテルの予約システムと管理システムを攻撃し、ランサムウェアでシステムを操作不能にした。
その結果、ホテルはルームキーの新規発行や再発行ができなくなり、クラッカーへ1,500ユーロを支払うしか方法がない自体に陥った。
しかし、第4四半期でみると検出されたランサムウェアは37万件となっており、前年比と比較して約71%も削減されている。
この数値だけ見れば、ランサムウェアの勢いを減少しているように見えるが、ランサムウェア自体の合計数は前年比より88%も増加している。
そのため、macOSでもセキュリティソフトウェアなどの導入が必要な時代となっているのではないでしょうか。
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