Facebook、VRコンテンツ制作部門である「Oculus Story Studio」を閉鎖

2017年5月6日にFacebookは、同社のオリジナルVRコンテンツの制作部門である「Oculus Story Studio」を閉局したことが明らかとなりました。
FacebookとVR
Facebookの参加であるOculusのコンテンツ担当副社長のJason Rubin氏は、米国時間2017年5月4日に映画VR部門である「Oculus Story Studio」を閉鎖することを発表しました。
「Oculus Story Studio」は、2016年に短編アニメーションのヘンリーでエミー賞を受賞するなど、を受賞した経歴もある部門でした。
Rubin氏は、「Oculus Story Studio」の閉鎖について以下のようにコメントしている。
慎重に検討を重ねた結果、社内でのコンテンツ制作ではなく、より多くの外部制作をサポートすることに焦点を移すことにしました。
そのシフトの一環として、Story Studioを閉鎖することになりました
この発表からFacebookは、VRコンテンツを同社で作成していくのではなく、外部の企業がVRコンテンツを発展せさられるような構造を目指すようです。
Oculus Connect
2016年10月にデベロッパー向けカンファレンスである「Oculus Connect Developer Conference」を開催しておりました。
「Oculus Connect Developer Conference」では、Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏が登壇し、FacebookがオリジナルVRのコンテンツに2億5,000万ドル以上(日本円で約280億9,000万ドル)以上投資したことを発表しておりました。
さらにZuckerberg氏は、RiftやGear VRユーザーに対し、ヘッドセット向けVRコンテンツへさらに2億5,000万ドルもの大金を投入することを発表しておりました。
Rubin氏は、すでに5,000万ドル(日本円で約56億3,600円)をゲーム以外のインタラクティブなコンテンツへ投資されることを発表している。
今後の動き
「Oculus Story Studio」では、Dear Angelicaを制作する過程で、「Quill」とうプロジェクトを開発しておりました。
「Quill」を使用することで、デベロッパーは仮想空間の中でコンテンツを作成することができました。
「Oculus Story Studio」の閉局後も「Quill」をダウンロードすることは可能ですが、今後のアップデートはされないようです。
なお、「Oculus Story Studio」の4作目となる「The Wolves in the Walls」の公開についてはキャンセルされたようです。
[TC]
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