Google Adsense、モバイルページ向けの「300×250」広告を許可へ

2017年5月4日にGoogleは、同社の広告サービスである「AdSense」の約款をアップデートしたことがわかりました。
これにより、300×250の広告をモバイルページで利用することが可能になった。
なぜ300×250の広告を規制していたか
従来までGoogleは、「above the fold」と呼ばれるスマートフォンの画面で「スクロールしなければ見えない広告を禁止」しており、多くのユーザーは自動で広告の大きさが変わるレスポンジブな広告を選択する必要がありました。
300×250の長方形の形をした広告は、iPhone SEなどの小柄なスマートフォンでは、画面全体が広告で覆われてしまうため禁止されておりました。
今回、Googleが「AdSense」の約款をアップデートした背景には、大型スマートフォンの普及が関係している。
いわゆるファブレットと言われている「iPhone 7 Plus」や「Samusung Galaxy S8+」や「Google Pixel XL」、「Huawei Mate 9」などの大型スマートフォンの需要が大きくなっているようだ。
気をつけなければならないこと
Googleによると、あくまでもWebページの内容を妨げず、ユーザーを不快に思わせないような配置に広告を表示させることを表明している。
しかし300×250の広告を配置したWEBページへ、iPhone SEのような小柄なスマートフォンで最初に画面を表示させると、一番最初に表示されるのは300×250の広告のみとなってしまう。
約款では、あくまでもWebページの本文を主体としたレイアウトにしなければならないと書かれているため、いきなり広告が画面全体に表示される仕様は良いのかどうかが問われる。
しかし、ファブレットでは少なくとも「サイトのタイトル」と「300×250の広告」、「文章タイトル」の3つは最低限表示される。
その為、ファブレットの需要がなくなればAdSenseの規約が戻る可能性がある。
こうした約款の変更に随時WEBページ管理者は対応しなければならないようだ。
近年のGoogle AdSense
近年のGoogle AdSenseは、広告に対する規制を緩和する傾向にある。
2016年の末には、従来までの最大広告配置数を3つから無制限へ変更している。
Google AdSenseを利用するための審査についても、厳しく取り締まっており、今やGoogle AdSenseは中級者向けの広告となっている。
また、AdSenseのCPM(クリック単価)についても年々、下落傾向にある。
単価の下落やGoogleの約款が変わるたびに、WEBページ管理者は収益を得るためにGoogleに従う必要がある
そのためGoogleの規制や緩和は、結果としてインターネット全体のWEBページの品質の向上につながる。
そもそもWEBページ管理者とGoogleの目的は、情報を必要としているユーザーへ情報を届けることを目的としており、こうした広告の緩和はサーバーをレンタルしているWEBページ管理者に大きなメリットがあります。
今後もGoogleは、Google AsSenseを通してインターネット全体の品質の向上が行われると推測されます。
[TC]
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