iOS 10.3へアップデートすると空き容量が増える? – Apple File System(APFS)

先日、Appleから配信された「iOS 10.3」には、様々な変更点や修正点があります。
実は、iOS 10.3のアップデート前とアップデート後でストレージ空き容量が変わっていることは、あまり知られていない大きなアップデートとなっております。
そこで、iOS 10.3で採用されたApple File System(APFS)についてまとめてみました。
ファイルシステムの変更
iOS 10.3へアップデートすることにより、iPhoneやiPadなどのファイルシステムが変更されております。
従来までのiOSでは、Hierarchical File System Plus(HFS+)というファイルシステム採用しておりましたが、iOS 10.3ではAPFS(Apple File System)へ変更しております。
iOS 10.3で採用されたApple File System(APFS)は、Appleが2016年に開催した「WWDC 2016」で発表された次世代のファイルシステムとなっております。
Apple File System(APFS)を採用する利点は、フラシュストレージであるSSDへの最適化やより強固な暗号化技術、マルチスレッドへの対応、Space Sharing、クラッシュの耐久性など様々な要素でアップグレードされております。
中でもSpace Sharingは、同じファイルが存在した場合、どちらか一方を自動的に削除する機能となっております。
このSpace Sharingの採用により、iOS 10.3にアップデートされた端末は、自動的にファイルシステムがApple File System(APFS)へ更新され、結果的にストレージ空き容量が減ることになります。
ファイル容量のみならず、Apple File System(APFS)を採用することにより端末のクラッシュ率が減少するため、システムの安定面にも一躍買っております。
Apple File System(APFS)は、現在iOS 10.3のみに採用されておりますが、段階的にMacOS、WatchOS、tvOSにも採用される予定となっております。
冒頭でも記載しましたが、iOS 10.3では、ファイルシステムの更新が施されております。
ですので、iOS 10.3へアップデートする際は、必ずiOS端末のバックアップを行ってからアップデートを実施することをお勧めします。
出典元:マイナビニュース
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