Uber、自動運転システムのテスト車が一般車との事故により転倒

2017年3月26日にUberの自動運転システムのテスト車が、アメリカアリゾナ州テンピの街中を走行中に、一般車に衝突され、転倒したことが明らかとなりました。
現地警察の報告によると、Uberには乗客がおらず、けが人もいないようです。
今回の事故によりUberは、アリゾナ州とペンシルベニア州ピッツバーグでの自動運転システムによる走行テストを一時中断することを発表しております。
#UPDATE: No injuries yet reported in an accident involving a self-driving #uber, captured by @fresconews user Mark Beach in Tempe, AZ. pic.twitter.com/kmizvRD5WP
— Fresco News (@fresconews) 2017年3月25日
事故の経緯
Uber側の主張によると、事項発生時にUberのボルボ車は自動運転モードとして走行しており、自動運転システムは交通法規に則った走行を行っていたようです。
事故直前まで、Uber側に優先権がありましたが、一般車両が道を讓らずに接近してきたため、互いの車両が接触しUberが転倒したようです。
今回の事故は、Uberの運転席に乗車していたテスターが、接触前に運転を引き継いでいれば、今回の事故を防げたはずだと議論されております。
さらに、一般車がどれくらいの速度で走行していたかは不明ですが、Uberが転倒するほとど速度であればテスターは未然に防ぐことができた可能性があります。
Uberの過去の事故
Uberは2016年12月に、アメリカカリフォルニア州サンフランシスコで、同社の自動運転車が信号無視していたことが報告されております。
この事故に対しカリフォルニア州は、Uberの自動運転システムが交通法規に則っていないことを指摘し国道でのテストを禁止しておりました。
カリフォルニア州でのテストを禁止されたUberは、ペンシルベニア州ピッツバーグにて自動運転システムのテストを再開し、その後アリゾナ州へテスト範囲を拡大しました。
さらに、乗客を乗せた自動運転テストも開始し、本格的な自動運転テストを実施していたとされております。
本日報じられた事故は、一般車に事故原因があるとされております。
しかし、自動運転の倫理的な問題も生じており、法律を厳守した自動運転システムで走行し、マナーの悪い車両が近くで走行していた場合、運転権を人間へシフトすることで未然に事故を防ぐことが出来たとされております。
また、たとえ自動運転システムを搭載した車が優先権を持っていたとしても、マナーの悪い車両が近くに走行していた場合に、道を譲るなどの考慮が必要になってきます。
自動運転システムは、レベルごとにできること分類されておりますが、譲り合うシステムなどを考慮すると、もう少しレベルを住み分けたほうが良いと思われます。
出典元:engadget
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