Apple、中国へ投資額5億ドルで新しい研究センターを設立

現地時間2017年3月19日にAppleは近年、世界中に研究センターを設立する動きがありますが、新たに中国の上海と蘇州に新しい研究センターを2つ設立することを発表いたしました。
研究センターの設立
今回の研究センターの設立にAppleは、35億元(ドル換算で約5億ドル)の投資を行ったと報じられております。
Appleは今回、設立を発表した上海と蘇州とは別に、北京と深圳の研究センターの設立についても発表しているため、中国には合計4つもの研究センターが設立されることになります。
Appleの研究センターに所属しているチームは、「日本」や「イスラエル」、「フランス」、「米国」、「スウェーデン」に現在は配置されているようだ。
これらの各国に散らばるチームの一部は、サプライチェーンの改善に取り組んでいるとAppleはコメントしている。
しかし、同社の世界最高のエレクトロニクスエンジニアの一部は中国に配属されていることや、Apple製品のほどんどは中国で製造されていることを踏まえて、今回の研究センターの設立があったと推測されております。
さらに中国で製造されているApple製品は、年間何千万台もの出荷が可能であるため、大きな製造元が研究センターのすぐ側にある環境は大きなメリットがあります。
これらの経緯から、Appleが独自で研究センターを設立することで、中国の地元企業(恐らく中国にあるSamsungの向上)と製造工程などにおいて、従来よりも素早くバグ修正などに取り掛かることができる。
また、中国への研究センターの設立によりAppleは、中国市場へ参入する意思表明となり、設立後は中国の経済へ貢献するとともに中国政府へ好意を寄せることにもなる。
事実上、Appleは中国の生産力に依存していることから、中国市場への進出については好意的だと思われます。
中国のスマートフォン市場のシェア率
中国のスマートフォン市場においてApple製品のシェア率はとても高いとはいえない状況だ。
中国のスマートフォン市場は、現地メーカーである「Huawei」や「Oppo」、「Vivo」などが大きなシェアを保持している。
中国のApple製品に関して詳しい人物によると、中国では2017年に発売されるであろう10周年記念モデルの「iPhone 8」に備えてユーザーが購入を控えていると推測しているようです。
仮にこの情報が正しければ、2018年には中国のスマートフォン市場のシェア率は少なくとも現地メーカーである「Huawei」と肩を並べられると考えられる。
出典元:TC
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