AmazonのAI「Alexa」がRoomba(ルンバ)に搭載 – 音声認識により命令が可能に

現地時間2017年3月16日にiRobotが販売しているロボット掃除機「Roomba(ルンバ)」に、近日中にAmazonの人工知能(AI)「Alexa」を使った音声認識システムが搭載されることがわかりました。
AlexaとRoomba
iRobotによると、すでに販売されているRoombaで利用が可能になるとコメントしているようだ。
現行モデルのなかでもモバイルアプリケーションに対応している「Roomba 960」と「Roomba 980」の2モデルへ「Alexa」が搭載される予定である。
なお、「Roomba 960」と「Roomba 980」の価格は以下のとおりです。
- Roomba 960 : 699.99ドル(日本では89,880円)
- Roomba 980 : 899.99ドル(日本では127,800円)
すでに人工知能を使った音声認識システムを搭載したロボット掃除機を販売しているメーカーには「Neato」や「Samsung」などが挙げられ、ようやくRoombaも対応する形となりました。
なおiRobotは、今後も「Alexa」を搭載したRoombaを増やしてくとのこと。
Alexaによる操作
Alexaを使ったRoombaの操作は、以下の基本的な機能が提供される予定だ。
- スタート
- ストップ
- 一時停止
他の音声認識システムにも該当しますが、Alexaを使用する場合は、基本的に話し言葉で命令し、重要な単語を強調しなければ認識することができないようです。
たとえば、以下の命令をAlexaに頼むとします。
- 「Alexa, ask Roomba to begin cleaning」
- 「Alexa、Roombaに掃除を始めるようにお願いして」
この場合、Alexaには、「begin cleaning(掃除を始める)」の2つの単語を強調しなければならない。
なおRoombaに他の命令を行いたい場合は、「begin cleaning(掃除を始める)」の部分を変えることで動作させることが可能だそうだ。
モバイルアプリ「iRobot HOME」
今回の発表でモバイルアプリケーション「iRobot HOME」もアップデートされました。
「iRobot HOME」は、上位モデルのRoombaで部屋の間取りや掃除状況を確認することができるアプリケーションとなっている。
「iRobot HOME」には、「Clean Map」というレポート機能が備わっており、Roombaが部屋のどこにゴミが多くあったかを記録した結果を閲覧することができるようです。
集計されたマップは、2Dとして記録されているため、拡大縮小や回転、スクロールなどの操作を行うことができる。
またRoombaが掃除できなかった場所や、落下などのトラブルが合った場所を随時記録するようになったため、「iRobot HOME」で「どこにRoombaを行かせるべきではないか」がわかりようになりました。
これによりRoombaが玄関から落下する前に、事前に玄関が掃除区域外であることを把握しておけばスムーズに掃除をしてくれるでしょう。
iRobotによると今回発表された新機能は、まずは米国にて「2017年の第2四半期」にリリースされ、その後随時提供されていくようです。
なお、アップデート対象となるRoombaは以下から購入することができます。
iRobot ロボットクリーナー ルンバ960 メッドシルバー R960060
iROBOT ロボットクリーナー ルンバ980 ダスク R980060
出典元:VB, iRobot
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