Apache Struts 2、深刻な脆弱性が見つかり、現在も攻撃が横断中

2017年3月10日に「Apache Struts 2」で利用しているマルチパートパーサーに、深刻な脆弱性が見つかった問題が大規模に影響されることからセキュリティ機関やセキュリティベンダーでは注意を呼びかけている。
今回の問題は、ファイルのアップロードに使用される「jakartaマルチパートパーサー」に深刻な脆弱性「CVE-2017-5638」が公表されました。
脆弱性の内容
影響を受けるのは「Apache Struts 2」のバーッジョンはStruts 2.3.5~Struts 2.3.31、Struts 2.5~Struts 2.5.10となっている。
脆弱性「CVE-2017-5638」を検証したJPCERTコーディネーションセンターは、細工を施したHTTPリクエストを受けると、サーバー上で任意のコードが実行される恐れがあると説明している。
同様にソフトバンク・テクノロジーも、脆弱性の悪用は容易であり、攻撃を受けた場合の影響範囲は大きいものとコメントしている。
さらにCisco SystemsのTalosセキュリティインテリジェンス&リサーチグループも、すでに多数の攻撃を検知しているようだ。
今回の脆弱性は、2017年3月6日にセキュリティアドバイザリが公開を行い、2017年3月7日の午前中に実証コードを公開しました。
公開後は、至る所で脆弱性を利用した攻撃が開始されており、現在も続けられている。
脆弱性による被害
今回の脆弱性を利用して「ifconfig」や「whoami」などのシステム情報を得ることができるコマンドが実行できるほか、アクセス制限を行う「iptables」を停止させ、外部ブラウザからDos攻撃用のボットなどのマルチウェアをダウンロード、実行させることも確認されている。
脆弱性を解消した、「2.3.32」「2.5.10.1」へのアップデートや、デフォルトで利用するマルチパートパーサーの変更、サーブレットフィルタの制御などの対策が必要となりますので、該当する場合は、早急に対策することをおすすめします。
出典元:Security Next
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