Apple、アバター編集ソフトの特許を登録 – ゲームなどに使用か

米国時間2017年2月21日に米国特許商標庁(USPTO)によると、Appleが考案した「アバター編集ソフト」が「AVATAR EDITING ENVIRONMENT」(特許番号「US 9,576,400 B2」)として登録されていることがわかりました。
なお出願日は、「2011年4月7日」で公開日は「2011年10月13日」となっている。(公開特許番号「US 2011/0248992 A1」)
今回提出された、「アバター編集ソフト」は、主にゲームなどで利用される言われており、オンラインゲームを中心にユーザーがアバターを修正できるようにしたソフトウェアのとなっております。
特許内容を見てみると、アバターを複数の領域に分けて、領域ごとに編集操作タブが用意されている。
編集タブには、眼鏡や帽子などのアクセサリーと目、鼻、口、髪型、肌の色などの様々なパーツを使ってアバターを作っていく編集ソフトとなっているが、公開されている特許内容には、クレーム(請求項)が体のどの部分を対象にするのかに言及していないようだ。
なお、編集ソフトのユーザーインターフェイスは、サードパーティ製のアバターソフトと変わらず、顔のパーツやアクセサリーをタッチパネル操作やジェスチャーによって、パーツの置き場所を変えたり、ピンチ(拡大縮小)によってパーツの大きさを変えることができる。
さらに3次元による3Dアバターの修正や、アバターを動かすアニメーション機能も搭載されている。
ゲームアプリにかぎらず、自分に似せたアバターを作るアイディアは、古くからサードパーティ製のアプリケーションで提供されているので、この成立したAppleの特許が影響する領域はかなり広く、注意が必要だ。
これからアプリケーション開発者は、アバターを使ったゲームアプリケーションや画像編集ソフトを開発する際に、今回のAppleの特許侵害にならないようにユーザーインターフェイスを考えていかなければならなくなりました。
しかし、アバター用に画像編集ソフトのAPIが公開されれば、開発者が考えなければならない項目が1つ減るため、開発工数を大幅に短縮できるメリットもあり、そういった面ではむしろ歓迎的になれるのではないだろうか。
特許成立が確定したAppleが今回の画像編集ソフトをどのような形で提供されていくかは、不明ですが、開発者にメリットがあるように公開してほしいですね。
画像出典元:USPTO
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