Microsoft、Skypeの軽量版「Skype Lite」を発表

米国時間2017年2月22日にMicrosoftは、インドのムンバイで開催されたカンファレンス「Future Decoded」にて、2G回線でもビデオチャットや通話がスームに行うことができる軽量版コミュニケーションアプリ「Skype Lite」をAndroid向けに提供開始することを発表した。
なお、「Skype Lite」は、すでにインドのGoogle Playにて無料で公開されており、ヘルプページからはiOSやWindows向けた提供についての記載は今のところないようだ。
「Skype Lite」のアプリ容量は、通常の「Skype」と比較し、わずか約3分の1の「13MB」しかなく、2Gや不安定な回線でも接続が可能になるように最適化された設計をしているようだ。
さらに消費電力機能も搭載しており、バッテリー持ちがよく、古いAndroidOS(Android 4.0.3、Ice Cream Sandwich以上)にもサポート対象にしている。
通信容量の状況を閲覧することができる機能も提供されており、サードパーティ製のソフトを使用せずとも、通信容量を常に把握することが可能だ。
現在も公開されている「Skype」アプリと同じように、「SMSによるメッセージ機能」や「データ通信量の少ないビデオ通話」なども同様に扱うことができる。
なお、対応している言語は、インドで使われている(ヒンディー、ベンガル、グジャラート、マラーティー、タミル、テルグ、ウルドゥー)のみとなっている。
同じ軽量系メッセージアプリケーションにFacebookが2016年10月にリリースしている「Facebook Messenger Lite」があるがこちらはインドでの提供は行われていない。
Facebookは以前に、インドで無料ネットサービス「Free Basics」をサービスインしたが、インド政府がこのサービスはネットの中立性に反するとして規制したようです。
Microsoftは、6月にインド版マイナンバー「Aadhaar」との連携を行うことを発表しており、連絡帳にない相手からの着信を「Aadhaar」を使うことで確認できたり、面接などのセキュアな場面でSkypeチャットを利用することが可能だ。
さらに同社は、「Project Sangam」も発表しており、インドの未熟練労働者や半熟練労働者を対象にLinkedInベースのトレーニングを提供するようだ。
同社のメッセージアプリ(Skype )は、インドで苦戦を強いられており、ライバルである「WhatsApp」は、同社のデイリーアクティブユーザー数は1億6000万人を超えているようだ。
画像出典元:ITmedia
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