Google、同社のMVNOサービスである「Project Fi」で一部ユーザーにVoLTEを試験運用へ

米国時間2017年3月17日にGoogleは、米国内で提供する同社が運営しているMVNOサービス「Project Fi」を一部のユーザーを対象に、VoLTE(Voice over LTE)サービスを試験運用していることがわかりました。
「Project Fi」とは、Googleが米国向けに提供しているMVNOサービスです。
「Project Fi」の特徴は、米国の複数のキャリアのネットワークから最適な回線を選んで接続することができ、使用していないデータ容量に応じた払い戻しがあることが特徴となっております。
Googleによると、LTEネットワークを利用するVoLTE通話は、従来までの携帯電話ネットワークを使用した通話と比較し、高音質かつ低遅延な通話が可能になるとのこと。
通話時に通信がHSPA(3G回線)に落ちること無く、LTE (4G)によるネットワークを維持することが可能であるため、快適なデータ通信ができるようです。
「Project Fi」は、米国の通信業者「Sprit」、「T-Mobile」、「US Cellular」が所有するネットワークに接続するMVNOサービスとなっておりますが、現在VoLTE通話をサポートしているのは、「T-Mobile」のみとなっているようです。
「Sprit」はすでに、VoLTEではなく、HDコールを使用した高音質通話を採用しておりますが、VoLTEのサポートも現在取り組んでおり、2017年後半にVoLTEのサービスを展開するようだ。
「US Cellular」についても同じく2017年後半にVoLTEサービスを開始することを発表しております。
Googleは、「Project Fi」によるVoLTEサービスの具体的な開始時期や提供される国について、一切コメントをしておりません。
「Project Fi」の最大の特徴である複数のキャリアのネットワークを仮想的に利用できるだけに、「Sprit」や「US Cellular」のVoLTEサービス開始まで待ってから運用開始される可能性も考えられるため、本稼働は2017年後半になると予測されます。
日本での「 Project Fi」によるVoLTEについても未定ではありますが、すでに「Project Fi」の対象国に日本が入っていることから、各キャリアがVoLTEにすでに対応していることを考慮すると、「Poject Fi」の提供国の第一弾に入ることが可能だと予測されます。
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