Apple、イスラエルの顔認証システムを専門とする企業RealFace社を買収

MacRumorsによると、米国時間2017年2月20日にAppleは、イスラエルの顔認証システムを専門とするサーバーセキュリティ企業であるRealFace社を買収していたことがわかりました。
同企業は、2014年にイスラエルのテルアビブを拠点に本社を設立しておりましたが、同社のWebページは、Appleの買収により現在閉鎖されております。
なお、Appleは同企業を約200万ドル(約2.6億円)で買収で買収したとされております。
RealFace社は、Appleが買収したイスラエル企業の中で、4番目に高い金額で買収されたことになるようです。
RealFace社は名前に「Face」があるように顔認証システムに特化した企業でした。
RealFace社のソフトウェアは、顔の特徴を迅速に学習することを可能にする「frictionless face recognition」分野で独自の技術を保有していたようです。
WEBページが閉鎖される前は、同社の顔認証システムをアピールしており、その技術力の高さを見込んだAppleは、今回の買収に踏み切ったと思われます。
なおRealFaceの顔認証システムの動画は現在も消されずにYouTubeに残っており、こちらでは遅延なく、顔認証ができていることがわかります。
※2017年2月20日現在、動画が削除されていないことを確認できております。
※2017年2月28日動画が削除されたことを確認。(動画リンクを削除しました)
RealFace社の買収とiPhoneとMac
今回のRealFaceの買収から、Appleは顔認証システムをiPhoneやMacなどに顔認証システムを採用する可能性が上がりました。
iPhone 8の噂によれば、Appleは顔認証システムを備えた「3Dレーザースキャナー」を搭載される話がありましたが、今回のRealFace社の買収の時期から考えますと、iPhone 8への顔認証システムの搭載は難しいと思われます。
Microsoft社のSurfaceシリーズでは、顔認証システムに特化したセキュリティをアピールしており、Appleはこれに対抗する形でRealFace社を買収し、将来的にMacに搭載するものだと推測されます。
しかし、2016年に発売したMacBook Pro Touch Barモデルは、指紋認証システムを採用しており、Appleは指紋認証システムと顔認証システムのセキュリティシステムをユーザーに選べるようにするのでしょうか。
あるいは、指紋認証システムから顔認証システムへの移行を考えているのかは、現在の情報では定かではありません。
出典元:MacRumors
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