Google、ChromeでWebVR APIを正式サポート

2017年2月10日にGoogleは、「Google Chrome」にWebVR APIの正式サポートを行うことを発表した。
同社は、2016年12月に、「Google Chrome」のベータ版でWebVR APIに対応したが、今回から一般に提供される。
Google ChromeのWeb VR
スマートフォンでVRを使う場合、専用のヘッドセットにスマートフォンを装着することで簡単に利用することができる。
多くのVRコンテンツは、アプリを使ったサービスとなっており、体験してみたいVRは、随時ダウンロードを行う必要があった。
今回、公開されたWebVR APIにより、「Google Chrome」単体でVR体験が可能となる。
Google Chrome モバイル版
これまでの「Google Chrome」はモバイルブラウザーでWebVRに対応しておりませんでした。
これは、端末の位置や方向、コントローラーなどに関するデータが取得できなかったことが原因でした。
しかし、今回サポートされたWeb APIを使うことで必要なデータが揃い、「Google Chrome」でVR体験が可能となりました。
ユーザーはWebVR APIに対応したWebページへ遷移し、そのままVR体験させ、あとはVR対応のコントローラーやマウス、キーボードなどで楽しむことができる。
Web APIを提供した狙い
WebVR APIは、企業やコンテンツ制作者がVRアプリ制作の経験がなくても、VR体験の世界を探求できるようになっている。
Web VRをサポートしたWebページは360度ビデオを掲載し、ユーザーに見せるのではなく体感してもらうことが可能になる。
さらに、同社が2016年に発表した「Daydream」というヘッドセットを使用することで、VR体験をフルで体感してもらい、「Daydream」の販売台数を増すことが目的だ。
しかし、「Daydream」は、同社の「Google Pixcel」のみサポートしており、他の端末でVRをフル体験するまでは、もう少し時間がかかりそうだ。
Googleは、以前発売したダンボール製の「Cardboard」プラットフォームをはじめとした、あらゆるヘッドセットにも対応していきたいとコメントしている。
「Daydream」のサポートは同社の「Google Pixcel」に限定したサービスが多く、iPhoneなどの端末は除外されている。
いずれ、Googleが「Daydream」にかぎらずCardboardなどに対応すれば、iOSでも使えるようになる日はそう遠い話ではないと思われます。
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